12月の三社合同句会は満員御礼の48名出席

平成二十一年 十二  

たかね、むなぎ、やはた三 社 合 同 句 会

於 有東公民館

 

参加者(順不同)稲森ユタカ、今井卓まる

遠藤木犀、市川孝一、松永澄江、新井時枝

中村はな、松下幸子、伊藤泰史、杉山一路

斉藤才男、増田まさし、加藤鰹、高瀬輝男

増田信一、寺田志づ江、望月弘、川村洋未

勝又恭子、林二三子、瀧進、中野三根子、

小林笑楽、池田茂瑠、石上俊枝、森田安心

市川重雄、八木益代、山本智子、多田幹江

川路泰山、下村和光、斉藤進歩、石田竹水

村松周二、松永昭洋、西垣博司、大村利朗

松本里美、長澤アキラ、永田のぶ男、中川

司、芹沢穂々美、薮崎千恵子、鈴木まつ子

川村美智代、提坂まさえ、設楽亜季浩、奈

須野正明、佐野由利子

▽年末恒例となりました三社合同句会。今回もまたまた新記録の参加者で有東公民館の床が抜けるかと思いました(笑)お手伝い下さったスタッフの皆さん、むなぎ&八幡の皆さんありがとうございました。

 

宿 題 「 線 」 新井  時枝 選

曲線が美しすぎる肉体美      三根子

蛞蝓が冬も糸引く温暖化      里 美

線曲る愛の隙間が広すぎて     茂 瑠

継続の折れ線グラフ右上り     智 子

プライドに乗って自惚れ一直線    進

やなぎ腰殿方好きな脚線美     重 雄

走れども一線見えずゴールなし   孝 一

点線で囲う大事な人だから     昭 洋

派遣ですキリトリ線の上で泣く    鰹

生真面目がたまに脱線する愉快   亜季浩

等圧線頼り航路の羅針盤      木 犀

線香の煙りで朝が動き出す     亜季浩

子の未来一直線に燃えている    利 朗

若い血が敷かれた線を越したがり  まさし

第九聴く生命線は太く持ち     まさえ

我が家にも知らず知らずに線引かれ 信 一

白線を引いたラインの運動会    は な

この路線紅葉ロマンにゆれている  幸 子

放物線の先に宝が埋めてある    輝 男

生命線皆良く延び長寿国      澄 江

君からは実線ですがお断り     卓まる

一線を引いて物事うまく行く    三根子

嫁姑ここまでという線を引く    二三子

真ん丸い中心点に神がいる     アキラ

一本の線でアミダの泣き笑い    幹 江

酒控え境界線の下にいる      益 代

五線譜をはみだして行く子の育ち  才 男

シースルーボディラインと睨めっこ  進

一直線風は吹くけど敵はない    恭 子

街中で視線感じるモテる俺     ユタカ

脱線の好きな夫の千鳥足      千恵子

廃線の切符収集するマニア     周 二

一線を飛び出す勇気なく平和    俊 枝

曲線を円くつないで浮世生き    重 雄

新年が誕生します地平線      安 心

五 客

一線を去れば名刺軽くなる     安 心

運命線僕の勇気に火をつける    泰 史

どの線にしようか今日のランデブー 泰 山

年令重ね直線曲げて丸く生き    幸 子

酸欠で脳内線をハンダづけ     のぶ男

人 位

介護する母の目線に飾る花     由利子

地 位

体重も生命線も妻に負け      博 司

天 位

広告を派手に着飾る路線バス    竹 水

軸 吟

指立てて生命線に聴いてみる    時 枝

 

 

宿 題 「交 代」 増田  信一 選

老医師に代わり島には若い医者   時 枝

勇退の自負後進を育て上げ     和 光

交代で見張ってなめた甘い蜜    洋 未

チョクチョクと元社長さん顔を出す 智 子

若年層人気沸騰ゴルフ界      重 雄

代わりたい代われないからヒーヒーフ卓まる

頃合いと嫁に渡している家計    千恵子

病む母へ姉妹交代日を決める    木 犀

エプロンがすっかり板につく亭主  亜季浩

病む妻の痛み代わってやりたいな  泰 史

家計簿の赤字へ代打送りたい     弘

跡継ぎの息子今では不精ひげ    安 心

世は移りママの飲み会多いこと   美智代

表札の桧も匂う代替わり      利 朗

運転を代わろうなんて言わぬ妻   卓まる

あららららまた恋人を代えている  千恵子

定年の夫と家事をゆずり合う    三根子

性転換凸凹逆でままならぬ     のぶ男

先代に肩幅声も似る当主      一 路

交代の当主は背なに床柱      進 歩

交代と美人引っこめ名を呼ばれ   洋 未

不祥事は社長を替えてそれっきり  和 光

あと頼むいさぎよく散る桜の葉   穂々美

裏返ることが不得手な蛙です    泰 山

雑草も世代の変わる休耕田      進

このたすき受け取る子供いる安堵  俊 枝

まだできるときに引退する勇気   恭 子

家計簿を譲りソロバン淋しがり   智 子

停年を待ってましたと妻が吠え   里 美

二代目に譲り老舗の灯が続く    二三子

幼き日母のとなりをうばい合う   二三子

扮装を代え悪役の座に戻る     茂 瑠

幸せな人生でしたベルが鳴る    アキラ

この鍬を渡す日を待つ子の育ち   まさし

犬になり一日お留守番したい    恭 子

五 客

ロボットに解雇通知を渡される   博 司

姑が渡したバトン重すぎる     安 心

デジタルの波に追われて蹴つまづく 美智代

父母の腰気遣い農を継ぐ決意    竹 水

肩抱いて後は頼むと去る左遷    泰 史

人 位

交代で抱く赤ちゃんのいい匂い   由利子

地 位

引き継ぎに裏の苦労は書いてない  昭 洋

天 位

人工の心臓もらい生き返る     竹 水

軸 吟

交代で泣いて笑って運不運     信 一

宿 題 「し、わ、す」折り句

佐野由利子 選

信じてね私があなた好きなこと   二三子

しばらくはわたくし色の巣に籠る  幹 江

辛抱とわかっていても好きは好き  信 一

叱られて腕白小僧隅で泣き     幸 子

しずんでるわたしを晴れにするケーキ恭 子

 

幸せはわたしの中に住んでいた   恭 子

塩加減若返るよう酢味噌入れ    のぶ男

幸せと解らないまま過ごしてる   二三子

しあわせは笑う家族の健やかさ   志づ江

叱られて解ったはずがすぐ忘れ   益 代

幸せな私に届く砂嵐        卓まる

幸せの脇役になる座り胼胝      弘

尻拭い我関せずとすまし顔     まつ子

塩加減わたし好みのすまし汁    美智代

仕舞風呂私は何時もすぐ掃除    木 犀

冗談が私の老いを捨てていく    利 朗

新聞をわし掴みしたスキャンダル  輝 男

失敗も割り切りチャンス吸い寄せる  進

ジャンプする吾が子にみんな鈴をつけ 弘

失敗をわざと他人にスピーカー   安 心

知っていて我が儘許す睡蓮花    俊 枝

寝室でワイン片手にすかしてる   ユタカ

CMのワンフレーズはすぐ覚え   幹 江

静かです訳があるからすみっこで  洋 未

知り尽くしわかったつもり酸い甘い 美智代

シンプルな話題にされるスキャンダル亜季浩

仕組まれた罠あり弱者すべり落ち  和 光

しばらくは話題になったスキャンダル周 二

しがらみの罠にはまってする悪さ  穂々美

仕置き人悪をしとめてすまし顔   里 美

四面楚歌私をせめるスキマ風    周 二

したたかに我が道歩くすねかじり  俊 枝

したたかにわが家にも居るすねかじり博 司

幸せだ腕白抱いて過ごす時     利 朗

失敗を笑い話にすり替える     千恵子

五 客

心臓に悪い女房の素っ裸      アキラ

失礼ね私の前ですかしっ屁     ユタカ

仕組まれた罠にはまって素っ裸   笑 楽

心配も笑いもくれる好きな人    泰 史

真実がわかり心が澄んでくる    千恵子

人 位

失敗を私のせいにする夫      時 枝

地 位

しめしめしめ私のことが好きらしい  鰹

天 位

下心私の肚に少しある       博 司

 

一位  西垣 博司

二位  石田 竹水

三位  伊藤 泰史

四位  森田 安心

五位  佐野由利子

六位  薮﨑千恵子

七位  川村美智代

八位  勝又 恭子

九位  加藤  鰹

十位  松永 昭洋

十一位 新井 時枝

十二位 松永 幸子

十三位 永田のぶ男

十四位  稲森ユタカ

十五位  長澤アキラ

十六位  設楽亜季浩

十七位  石上 俊枝

十八位  中野三根子

十九位  林 二三子

二十位  大村 利朗

二十一位 瀧   進

二十二位 今井卓まる

二十三位 川路 泰山

二十四位 市川 重雄

二十五位 山本 智子

以下台帳