この国で一番偉いのは誰か?。総理でもなければ沢尻エリカでもない。それは“福沢諭吉”である。その力たるや、猫をワンワンと鳴かせ、黒を白に変えるほど。その諭吉先生の提唱したのが、ご存知「学問のすすめ」。しかし結果的に、人の上に人を、人の下に人を造ってしまったのはなんとも皮肉である。

では、人にすすめてはいけないものは何か。それは『先物取引』と『川柳』。しかし不幸にもその落とし穴にはまってしまった人もいるはず。先物取引の相談にはのれないが川柳ならと、僕の推奨するのが「全日本川柳2013青森大会のすすめ」である。これは同じ川柳被害者としての“すすめ”なので間違いはない。徳島大会でも♪~同じ阿呆なら踊らにゃソンソン♪と唄っていた。

アッ!その阿波踊りで思い出した。僕の踊りがあまりにも下手過ぎて「はたかれたハエのようだった」と形容した輩がいたが、まるで分かっていない。たかね7月号の巻頭。僕の踊りを「独創的で素敵だった。全身で表現されている何かは、来年の青森大会でどんな楽しい事が起こるんだろうと、今からワクワクしてきます」と書いている。さすが真理ニャンコ先生、貴重な点ふたつを理解してくれている。

一つは、僕の踊りがチョー前衛であること。なんたって寺山修司の天井桟敷をモチーフにしているのだから。

二つ目は、来年の青森大会はとても楽しい。とすでに予言していること。

ひと口に川柳といってもその楽しみ方はさまざま。良い句を作りたい、大会でいい成績をとりたい、懇親会で会費以上の酒を飲みたい等々。しかし、一番大事なのは“出会い”ではないだろうか。なぜなら「川柳は人間」という大前提があるから。その第一歩としてみなさんも地元吟社に所属しているでしょ。そこからどれだけ輪を広げられるかが楽しみのポイント!。それには全国大会への参加が打ってつけ。加えて旅もできるのだから言うことなしだ。

論より証拠。僕が「たかね」に所属しているのもこれに尽きる。静岡に行って、鰹さんや弘さんをはじめカッコいい男性陣(一部社交辞令)、べっぴん揃いの女性たち(こっちはホント)に出合ったからこそである。それから各地で再会を喜び、親交を深め合っているのではないか。

そこで、来年の全日本青森大会は、美男美女&新鮮な魚介類、また僕の踊りに北山まみどり女史のボデコンと、まさに竜宮城ばりでお待ちしておりますので、たかねの皆様におかれましては、万障繰り合わせの上、ぜひ参加してくれますようおすすめ申し上げます。

 

2012年9月号