霜石コンフィデンシャル119 高瀬 霜石
「メン・イン・ニッカツ」
ビーチ・ボーイズ、ビートルズ、ローリング・ストーンズが、共に結成50周年だった2012年。
実は―というほどのことでもないが―日本映画誕生100年の節目の年でもあったのだ。
黎明期にあった日本の活動写真界で、4社を統合した一大勢力「日本活動(株)」(略称「日活」)が誕生したのが100年前。つまり、日本映画誕生=日活映画誕生というわけだ。
1950年代後半から60年代にかけて、「日活アクション映画」は一世を風靡した。当時、主役級の男優に各々ニックネームが付いていたのをご存知か。
さあ、ここで問題。
上の段と下の段を正しく結びなさい。正解は末尾に。
日活ダイヤモンド・ライン ◇
イ 石原裕次郎 ① ダンプガイ
ロ 小林 旭 ② やんちゃガイ
ハ 赤木圭一郎 ③ マイトガイ
ニ 二谷 英明 ④ タフガイ
ホ 和田 浩治 ⑤ クールガイ
ヘ 宍戸 錠 ⑥ エースのジョー
僕は東映チャンバラ映画専門で、日活はほとんど見ていなかったのでチンプンカンプン。
◇宍戸錠がエースのジョーなのは、誰でも分かる。そうそう、「錠」の息子の名前が「開」というのは、なかなかシャレてますわなぁ。
◇石原裕次郎―どうしてあんなに人気があるのか、僕にはイマイチ解らなかった。ファンの方、ゴメン。
◇小林旭―「ギターを抱いた渡り鳥」なんかは知らないけれど、あとで東映に来て、それからがよかった。「仁義なき戦い」なんか、主演の菅原文太よりずーっとよかった。借金が出来ると、歌って返すらしいけど。しかし、太り過ぎだよなあ。
◇赤木圭一郎―裕次郎、旭に次ぐ第3の男と期待されるが、撮影所内のゴーカート事故で死亡(22歳)。
◇二谷英明―奥さんは美人で品のある白川由美。母親ほど美人じゃない娘・二谷友里恵。郷ひろみと離婚して、暴露本を書いて儲けたり、母親と違って品がない。
◇和田浩治―けっこう沢山の映画に出たが、あまり記憶にない。若くして亡くなった。(42歳)
答 イ④ ロ③ ハ⑤ ニ① ホ② ヘ⑥
2013年2月号