平成二十三年 十二月一日
たかね、むなぎ、やはた
三 社 合 同 句 会
於 有東公民館

 

 

参加者(順不同)設楽亜季浩、佐野由利子

遠藤木犀、新井時枝、石田竹水、伊藤泰史

松永澄江、西垣博司、大村利朗、松永昭洋

森田安心、市川重雄、八木益代、石上俊枝

提坂まさえ、寺田志づ江、望月弘、加藤鰹

増田信一、山田浩則、勝又恭子、山本智子

杉山光代、林二三子、長澤アキラ、那須野

正、荒牧やむ茶、芹沢穂々美、永田のぶ男

鈴木まつ子、伊藤泰史

 

 

宿 題 「迷 う」  勝又 恭子 選

迷うならやめてしまえと天の声   洋 未

容姿性格迷ってきめた今の妻    安 心

ちぎれ雲きのうのことはあれでいい まさえ

迷ったら天神様の言うとおり    三根子

お似合いよ言われて迷う服の色   浩 則

明日は明日迷うことなし飯を食う  アキラ

恋よりも迷うスイーツバイキング  時 枝

自己責任迷いは深くなるばかり   木 犀

迷ったら値段で決める試着室    時 枝

寂聴尼迷いをさとす語り口     穂々美

迷いからさめて綺麗なシルエット  木 犀

目的地右折禁止の先でした     まさえ

振り向けば地図にない道歩いてた  静 枝

迷いからまだ覚めやらぬヤジロベー アキラ

下車をした駅で決断迷いだす    由利子

御無沙汰へ町の家並様がわり    智 子

よく変わる党首党名マニフェスト  信 一

迷ったら妻の後ろについて行く   信 一

ドアに手をかけてためらう子供部屋 博 司

迷わずに真っ直ぐ行こう青い空   志づ江

いい人に成り過ぎ迷い多くなる   竹 水

乱立の党派へ迷う選挙権      智 子

アラスカ産買おうか迷う明太子   穂々美

泥酔でも何故か迷わず家に着く   二三子

助手席の妻のカーナビすぐ迷う   安 心

おいしいわ止めようかしらダイエット泰 史

原発が今も戸惑いながら燃え    やむ茶

百均があれもこれもと迷わせる   昭 洋

政策に余生が迷う長寿国      竹 水

欲しい物値札がサイフ迷わせる   二三子

五 客

書き出しをまだ迷ってるお礼状   由利子

目が迷うお腹も迷うバイキング   益 代

迷う日が多くてメガネ変えて見る  光 代

瓦礫処理迷わせている放射能    博 司

初産の育児至難の五里霧中     重 雄

人 位

どの彼にしようか思案する聖夜   やむ茶

 地 位

年寄りに不向きな広い駐車場    亜季浩

 天 位

鉛筆が二者択一へよく転ぶ      弘

 

 

宿 題 「カレンダー」 松永 昭洋 選

カレンダー狂いなく来る日曜日   穂々美

カメラのむ日仏滅だって仕方ない  穂々美

カレンダーダイエットして十二月  時 枝

怠けてもいつか師走の月となり   まつ子

通院と法事陣取るカレンダー    のぶ男

大安と友引を繰る娘の見合い     弘

大晦日までは生きてるカレンダー  博 司

活発な母の暦に空きがない     二三子

ひと月は変らぬ景色カレンダー   亜季浩

名優も友も送って暦閉じ      澄 江

記念日を二人で綴るカレンダー   やむ茶

カレンダー暮れに向かって一目散  まつ子

カレンダー行事で埋まる年の暮   志づ江

カレンダー残りの時を確かめる   アキラ

カレンダー丸めて使うゴキ退治   三根子

カレンダーフェアで素敵な年を買う 恭 子

医者通いハシゴしているカレンダー 泰 史

役目終えメモに使われカレンダー  時 枝

大安に手術の印書く暦       泰 史

日めくりの占い信じ赤い紅     澄 江

高砂に贈る真白きカレンダー     鰹

明日の無い暦と今日を語り合う   アキラ

花丸をつけた記念日忘れてる    三根子

今年こそ願った竜が逃げて行く   利 朗

年越しへ予定が重いカレンダー   竹 水

余白にはいくつも書いたそのうちに まさえ

日めくりを忘れずめくりボケ防止  浩 則

優柔不断カレンダーが追って来る  木 犀

女房の予定で埋まるカレンダー   益 代

カレンダー遊ぶ予定ですぐ埋める  洋 未

五 客

カレンダー埋まるまだまだ生きている

二三子

知らぬ間の日めくり俺に齢を呉れ  重 雄

あと僅かです民主党カレンダー    鰹

残照の日々を奪ったカレンダー   重 雄

逢引きへ歩みの遅いカレンダー   智 子

人 位

陣取りで妻に負けてるカレンダー   弘

 地 位

暦から秋が消えゆく温暖化     やむ茶

 天 位

福島の暦に春はまだ遠い      博 司

 

 

宿 題 「めちゃくちゃ」 新井 時枝 選

初めてのお絵かき家の小ピカソ    益 代

めちゃくちゃな話補聴器取り替える  アキラ

貸したカネ返せと読んでいる弔辞   博 司

割り勘でめちゃくちゃ飲んで二日酔  澄 江

年金が保護より負けている支給    信 一

めちゃくちゃの笑い転げる親子鍋   重 雄

マニフェストめちゃくちゃ揚がる選挙旗  竹 水

横やりが入り計画やり直し      益 代

めちゃくちゃなファッションの良さ解らない  二三子

めちゃくちゃに走り逮捕のネズミ取り 木 犀

めちゃくちゃに儲けさせます騙します 安 心

知らぬ間に地声出してるニューハーフ 穂々美

コンビニの味に舌まで慣らされる   穂々美

台所めちゃくちゃにして娘の料理   由利子

感嘆符だらけで妻は長電話      まさえ

めちゃめちゃに誉めたら育つもやしっ子  泰 史

めちゃくちゃな右から左の大掃除   浩 則

めちゃくちゃな人なんだけど何故か好き   恭 子

へんてこな党が乱立する選挙     やむ茶

きちがいに刃物 北朝鮮に核      鰹

孫という怪獣を飼うおもちゃ箱     弘

めちゃめちゃに笑わすピエロ悦に入る 利 朗

メチャクチャな国だ未だに拉致のまま  亜季浩

ケータイがメチャクチャ欲しいせがむ孫  俊 枝

アドリブが入り台本まごつかせ   まつ子

めちゃくちゃに可愛い孫にも愛のむち澄 江

石庭を歩き回った酔っ払い     アキラ

職なくし子供とられて家もない   のぶ男

通勤のラッシュアワーで顔くずれ  洋 未

兄弟仲めちゃくちゃにした遺産分け 由利子

五 客

めちゃくちゃにしたくてキスの雨あらし

                 まつ子

父親が俺より若い嫁もらう     信 一

めちゃくちゃな顔もピカソの絵は名画

                 竹 水

めちゃくちゃに呑んで婿殿本音吐く 重 雄

評判の店でめちゃくちゃ待たされる 二三子

人 位

めちゃくちゃに見える整理がわたし流  恭 子

 地 位

久しぶり二人の夜に友が来る    三根子

天 位

落しブタ肉屋へ買いに行った妻    鰹

 

 

  三社合同句会合点賞

 

 

一 位  たかね川柳会   荒牧やむ茶

二 位  たかね川柳会   市川 重雄

三 位  たかね川柳会   林 二三子

四 位  やはた川柳会   新井 時枝

五 位  むなぎ川柳会   西垣 博司

             以下台帳

 

20121201_3sya▽年末恒例となりました たかね、むなぎ、八幡三社合同句会。今回も皆様のご協力により楽しく過ごすことが出来ました。

ご協力、ご参加ありがとうございました。  

撮影;荒牧やむ茶