今年も終ろうとしている。

恒例になった新年句会は、一月十九日にラペック静岡の二階和室で行われた。大阪や栃木、愛知からも出席いただいて盛り上がった。その席で年間賞の授与も行われ、正賞は増田信一さんの「反論の隙間を少し空けておく」に輝いた。準賞は四名共男性で、めずらしい結果になった。

 

四月号からは、永く親しまれてきた「虎竹抄」を「富岳抄」と改めてスタートした。

 

四月から五月にかけて「京浜川柳大会」「川柳文学コロキュウム十周年大会」と続き、五月十九日には静岡市民川柳大会が、静岡市民文化会館で行われた。当会から渥美さと子さんが選者デビューを果した。そして多くのたかね会員が受賞した。

 

六月は第三十七回全日本川柳2013青森大会が行われ、当会から鰹代表以下七名が参加して、全国の柳友の皆さんと交流をした。事前投句2004名、当日の参加者は658名という素晴らしい大会だった。本誌に「霜石コンフィデンシャル」を執筆いただいている高瀬霜石さんや、濱山哲也さんともお会いすることができた。その様子はたかね八月号の巻頭沈思考で、谷口さとみさんに詳しく書いていただいた。

 

県自選句集、県川柳誌上大会も多くの会員の皆さんの協力があった。入賞することだけが目的ではなく、自分の川柳を発信することは大切だと思う。

 

十月十三日には、静岡県川柳大会が興津生涯学習交流館ホールで行われ、170余名の参加があった。年毎に高齢化によって参加者が減っていくのは残念だが、今年も県外から安藤波瑠氏、鷲見敏彦氏の両氏を選者に迎えて刺激をいただいた。優勝はたかね川柳会の若手のホープ松田夕介さんに輝いた。他の若い会員も健闘されて、たかねのみならず県川柳界の前途は明るいと実感した。

 

国民文化祭やまなし2013大会が、十月二十七日に甲府市総合市民会館で行われ、全国各地から四二八名の当日参加があった。たかね会員もマイクロバスで大勢参加した。大きな大会での日帰り参加はめずらしく、参加者を増やすのには今後共検討する余地があると思う。静岡県内からの参加者も多く、そして呼名も静岡県が目立って多かったように感じた。川柳県静岡として胸を張っていいと思う。

 

来年はたかね誌も五百号を迎える。そして記念の全国誌上大会が、全国の有名選者十八名による共選で開催されることになった。たかね川柳を全国に発信するいい機会である。是非、皆で成功させよう。

 

 

2013年12月号