私と川柳との出会いは、今は亡き書道の師 金田真峰先生の薦めで2002年秋、浜松川柳社いしころ会に入会したことに始まります。

「書道と川柳を同時進行で勉強しています。」と言うと皆さんによく笑われますが、これは本当のことです。

磐田市豊田環境センターでの月に一度の学習会は「いしころ誌」に投句する課題吟、自由吟、添削句を各々読み合うだけのささやかなものでしたが、先生の温かい励ましの言葉に明日への前向きな気持ちと、続けることの大切さを教えていただいた貴重な時間でした。

当時からご一緒している山本ますゑさんは今も良き川柳の相談相手です。

 

憧れの「たかね」には、袋井の「麦」でいつもお世話になっている小林ふく子さんのご紹介で入会させていただきました。初めて参加した今年の新年句会では「たかね」の皆さんの優しさと素晴らしい句に触れ、心温まるひと時を過ごさせていただきました。中でも加藤鰹さんの「スプーン曲げ」や森田安心さんの心洗われる「詩吟」の調べには大変感動いたしました。

 

また、入会して日が浅いにもかかわらず「たかね年間賞」という身に余る賞をいただきありがとうございました。まだまだ未熟な私ですがこれからもよろしくお願いいたします。

 

川柳をしているといろいろ出会いがあります。一月のいしころ句会の帰り、数年ぶりに参加されたという方から「としみさんのことずっと男性だと思っていました。」と告白され(!)びっくり。どうも雅号から判断されたようですがショックは隠せませんでした。

実は一年位前からある実験的な(?)句に挑戦していて、理解者が現れたようで一瞬うれしかったのですが…。まだその種の句は「いしころ」では一句も発表していませんでした。

 

川柳の森は広く深く、日々試行錯誤の連続です。3日も作句しないと「あれ?川柳ってどうやって作ったかな。」と初期化してしまう私ですが、これからも長く続けていきたいと思っています。

 

2014年3月号