平成二十一年 二月 二十日
た か ね 定 例 句 会 於 アイセル21
参加者(順不同)曽根田しげる、池田茂瑠、勝又恭子、山下和一、増田信一、川村洋未、望月弘、長澤アキラ、尾崎好子、高瀬輝男、稲森ユタカ、中田尚、今井卓まる、加藤鰹、佐野由利子、瀧進、鈴木まつ子、畔柳晴康、佐藤香織、岡村廣司、薗田獏沓、大塚徳子、成島静枝、内山敏子、川島五貫、奥宮恒代、中矢長仁、鹿野太郎、西垣博司、市川重雄、石田竹水、酒井可福、林二三子、小野修市、毛利由美、安田豊子、森田安心、濱山哲也、加茂和枝、井口薫、小林ふく子、栃尾奏子、川口亘、芹沢穂々美、鈴木千代見、那須野正、永田のぶ男、谷口さとみ、薮崎千恵子、山本野次馬、川口のぶ子、恩田たかし、森だがやん、森下居久美、吉間又三郎
▽昨年末から、村田先生をお招きしたり、三社合同句会、新年句会などなど、ずっとイベント句会続きだったので、久々のアイセル定例句会。落ち着いたいい雰囲気でしたね。 宿 題 「印象吟」 今井 卓まる 選 ※青森の濱山哲也さんから頂いた幻の銘酒「田酒(でんしゅ)」を抱えた卓まる君の画像を見ての印象吟。前代未聞のアホな課題に句座も大盛り上がりでした。 何よりも魅力 力を入れた頬 茂 瑠 おバカでも妻子もいれば家もある 信 一 二次会となると元気の出る君だ 輝 男 酒あれば地獄の中も天国に 信 一 今夜こそ勝負のときと決めている 恭 子 いい男金も力もありそうだ 茂 瑠 この芸はオリンピックにありません 信 一 誰にでも愛想ふりまくからキライ 恭 子 嫁は留守お酒のビンが居ればいい 尚 春が来る十八番のポーズ習います 茂 瑠 振りしてもまだ私にはかなわない アキラ でかいだけ空っぽなんだ見栄っ張り 和 一 不機嫌な私笑わす良い亭主 由利子 お祓いは手早くすませ飲みたいね 洋 未 恋人の手前注文一級酒 輝 男 酒蔵を幾つも背負い福の顔 しげる 平成の金時になる修行中 弘 一生が一升瓶で泣き笑い 信 一 見栄を張るオトコ中味は何もない 恭 子 どっこいしょ酒蔵なんて無いくせに 好 子 すぐにでも決まる下品なポーズなら 茂 瑠 槍に変え一升瓶で黒田節 由利子 最新の携帯トイレ試し中 和 一 この芸で首にならずに今課長 信 一 そんなものより男の意気を見せなされアキラ 丸顔にタートルネック似合わない 由利子 イケメンが酒をかかえてほくそ笑む ユタカ 五 客 ブレーキが利かなくなったコップ酒 鰹 俺がつぐ最後の酒だ飲んでくれ 洋 未 どちらかといえば妻より酒をとる 信 一 デブだけど酒呑みだけどボクのパパ 由利子 ストレスを酒で体に吸い込ませ 尚 人 位 わたしにも美味しいお酒にも酔って 恭 子
地 位 酒ビンが相手じゃ彼女まだらしい 輝 男 天 位 父ちゃんの今日一日が酒にでる 由利子 軸 吟 しんみりと酒が飲めない友ばかり 卓まる
宿 題 「信じない」 川村 洋未 選 おれおれを信じないから被害ゼロ 廣 司 予言者の言葉はいつも悲劇的 卓まる 明日こそきっとだよっていう話 恭 子 あの馬に何度冷や水のまされた 獏 沓 信じたら刺されるバラに似た女 茂 瑠 ここと言う時に号泣する女 由利子 こだまなど信じるものかすぐ消える 獏 沓 約束の小指なにやら嘘っぽい 敏 子 お上手な話に貸せる耳はない 亘 残高のある人が言うケセラセラ 五 貫 よそ見して好きだよなんて嘘っぽい 和 一 電話口母は警察官になる 博 司 幸運の壷 今ならば五割引 鰹 占いは信じないけど聞いてみる 長 仁 ライバルが俺の頭上でほくそ笑む 野次馬 信じないあなた嫌いと言われても 和 枝
女将見て期待はよそう美人の湯 薫 手の平を返し列から外される まつ子 あなたとならお金も家もいらないわ アキラ 今更に別れるなんて信じない 千代見 よく出来たお子さんですと言う教師 五 貫 保証して逃げられ路上生活者 信 一 バレンタイン夫の十個信じない 安 心 あの人が漕ぐ舟だからやめておく ふく子 占いを信じ己を信じない 哲 也 オレオレにつきあったげる暇だから 由 美 怖がりで霊も河童も信じない 奏 子 最初から嘘と決めつけ吠える妻 だがやん 神通力信じないから見放され しげる 五 客 静岡で大雪降って雪だるま のぶ男 キリストもアラーも人を盾にする 太 郎 お年玉パパとママには預けない さとみ 親切で夜道送っただけなのに 由利子 信じないくせに最後は神だのみ 博 司 人 位 宝くじ妻にも一度見てもらう 哲 也 地 位 核もなくテロもなくなり寂しすぎ のぶ男 天 位 君があの男の嫁か蹴っ飛ばす 和 一
宿 題 「 爪 」 池田 茂瑠 選 親指の爪だけ残し剥くみかん 五 貫 縄張りを守る猫でも爪を研ぐ 可 福 裏切られ悔しさつのり爪を噛む 晴 康 入院の兄貴の爪を切りに行く 好 子 猫かぶりして執念の爪を研ぐ 輝 男 大根を売るおばさんの爪の土 美智代 お世辞にもつまびくという音でない 博 司 肉づきは私と一緒カニの爪 俊 枝 ひたむきにかくし続ける爪の角 香 織 げんまんをしよう爪なら切ってある 穂々美 ライバルの失速待って爪を研ぐ 長 仁 爪を研ぐ娘が米を研げぬとは 廣 司 爪痕の残る心に木を植える 和 一 恋などはいかがと少し爪伸びる 恒 代 背の低さ爪先立ちでカバーする 千恵子 つけ爪に色とりどりの恋をする のぶ子 マニキュアをするからゴツイ手が目立つ 豊 子 爪隠し才能出さず時過ぎる たかし 嬉しい日爪もピンクに塗ってみる 二三子 従順な女密かに爪を研ぐ 恭 子 ワイン抜く女の爪に気を取られ しげる 爪はじきされまいと出す妥協案 まさえ 隠してる爪も時々磨いてる 長 仁 爪を噛むこの子やっぱり私の子 可 福 爪までもキャンバスにする美女の欲 輝 男 五 客 爪を研ぎながら悪女は策を練る 卓まる 苦労した手だねマニキュア似合わない二三子 早春の話題をさらう爪木崎 居久美 マニキュアの色で読めます胸の内 信 一 私に爪を研がせたのは貴方 奏 子 人 位 罪になる道を選んだ赤い爪 ふく子 地 位 爪垢の程の誤解が眠らせず 豊 子 天 位 三匹のペットの爪はプロが切る 好 子
宿 題 「あ、な、た」(折り句) 加藤 鰹 選 あの乳房斜め半分垂れている 穂々美 あの品が無けりゃ黄門ただのじい 博 司 朝御飯何はなくても玉子焼 洋 未 あつあつの鍋焼うどんたのみます 好 子 アンコウの鍋で一杯たまらねえ 竹 水 揚げパンの中に幸せたんと詰め 徳 子 アメちゃんをなめなめ浪速食べ歩く 由 美 あんた好きなんと可愛いたれ目だね 竹 水 愛してるなかなか言えずただ見つめ ふく子
愛のあとなぞって一人旅の空 恒 代 あなただけなどと言われてたるむ顔 五 貫 愛という無い音を目で確かめる まさえ 愛別の名残りが惜しい高瀬舟 まつ子 合鍵を無くしたと彼試す嘘 静 枝 曖昧に慣れて払った高いツケ 進 ありません無いと言いつつ貯めている美智代 あらびっくり並外れてる太鼓腹 まつ子 諦めて泣かせたあの娘玉の輿 信 一 あららららなんて素敵なタイミング 好 子 あわよくば七癖かくし玉の輿 美智代 あら不思議泣いたカラスが高笑い 弘 安心も嘆きもくれる田と畑 泰 史 あらかたは何も生まない多数決 五 貫 新しくなった政党たよりない 修 市 あぶり出し何も見えない他人には 尚 明日から仲直りする種を蒔く 和 一 悪友は何より僕の頼りです 輝 男 雨降りは何もしないでただ眠る 和 一 あの日からないしょ話が旅に出る 野次馬 あの空に流れる雲に託します 又三郎 飽きることなどないずっと宝物 奏 子 五 客 ああしんど何だかんだと高い義理 由利子 愛はある無いのは金と頼もしさ 可 福 朝聞いたないしょ話が高く飛ぶ 洋 未 あきらめず七回裏を耐えしのぐ まさえ あご髭をなでる仕草が他人事 卓まる 人 位 会えなくて涙と過ごす誕生日 恭 子 地 位 あぶり絵の中で真実たじろがず 由利子 天 位 焦らずに長い人生楽しもう 輝 男
宿 題 「自由吟」 互 選 ⑨口つぐむだけで可成りの恥が減る 博 司 ⑥角取れたねと言われてもまだ楕円 信 一 ⑤感動が僕をプラスに微調整 哲 也 ④前向きな私に風も味方する 恭 子 ④気遣いを気付かれちゃえばお節介 五 貫 ④引き算で身軽になってゆく余生 静 枝 ④あしたより今日が若いと煽る風 獏 沓 ③新人の肩書き賞味期限切れ 和 一 ③マニフェスト接着剤が弱すぎる しげる ③まっすぐに伸びる竹さえ丸い籠 由利子 ③友達でいようねさりげない別れ 千代見 ③赴任先初めてわかる妻の味 又三郎 ②君からのメールを待って酔いつぶれ 鰹 ②神様が切ってしまった靴のひも 尚 ②冬の雨淋しい心加速する 二三子 ②ブランドで固めローンが首を巻く 千恵子 ②好きですと告げて自爆という美学 恒 代 ②どの顔も円満になる今日の首尾 廣 司 ①あなた誰マスクに口を書いてみる 安 心 ①リハーサル完璧仮面脱ぎ捨てる 豊 子 ①お湯割りでストレス消える訳はない輝 男 ①団欒の芯にやさしい妻の笑み 可 福 ①ボケぬよう娘がくれた九官鳥 さとみ ①酸欠の切手の隅につけた窓 茂 瑠 ①秒針が俄に速度増して古希 よし子 ①余りにも背伸びしすぎのスローガン太 郎 ①ベランダで肩を震わせ蛍族 ユタカ ①歩き疲れたところに待っている答 アキラ ①内視鏡食生活が全部見え 穂々美 ①再会の花いちもんめクラス会 進 この人だ~れだ?正解はスーパーで偶然会った岡村廣司さん。たまには句会に遊びに来て下さいよ~
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