平成二十一年 六月十九日
た か ね 定 例 句 会 於 アイセル21
参加者(順不同)稲森ユタカ、長澤アキラ、中田尚、薮崎千恵子、尾崎好子、池田茂瑠、林二三子、川村洋未、増田信一、杉山光代、栃尾奏子、藤田武人、勝又恭子、松田夕介、曽根田しげる、加藤鰹、望月弘、酒井可福、中野三根子、永田のぶ男、川口亘、井口薫、佐野由利子、滝進、鈴木まつ子、高瀬輝男、畔柳晴康、内山敏子、大塚徳子、薗田獏沓、岡村廣司、成島静枝、小野修市、西垣博司、安田豊子、毛利由美、川島五貫、鹿野太郎、石田竹水、濱山哲也、滝田玲子、加茂和枝、市川重雄、小林ふく子、鈴木千代見、今井卓まる、山本野次馬、斉尾くにこ、那須野正、川口のぶ子、森だがやん、恩田たかし、荒牧やむ茶、森下居久美、谷口さとみ
▼ありゃりゃ~またまたビックリ!大阪から藤田武人さんと栃尾奏子さんが飛び入り参加して下さいました。また、牧の原から松田夕介君(31才)が初参加。賑やかで楽しい句会になりました。
宿 題 「まつ毛」 長澤アキラ 選 ウインクをすれば風来る付けまつ毛 武 人 苛めたら黒い涙を流しそう 恭 子 赤ちゃんのまつ毛の長さもう自慢 好 子 泣いてなどいないわ逆さまつ毛なの 鰹 つけまつ毛取るとノッペラボーになり 鰹 かつらつけまつ毛つけてもバレる顔 信 一 失恋をした日まつ毛を投げ捨てる 輝 男 くるりんと男を騙すつけまつ毛 鰹 五 秀 長いまつ毛に悲しみをのせたまま 恭 子 目力を付ける私のつけまつげ 千恵子 短いが親に貰ったまつげです 千恵子 つけまつげ中に隠している秘密 千恵子 ビューラーで繕っている自尊心 由利子
宿 題 「先 生」 勝又 恭子 選 わぁステキ 子の担任に一目惚れ 由利子 先生をみつめていたら指名され 三根子 先生の影から三歩下がれない 茂 瑠 落第をする先生もいたテスト 竹 水 微分積分解けてたまたま今の位置 野次馬 電卓を片手に町の名医です アキラ 政治家は舌を付け替え嘘を言う やむ茶
立場上ミニスカ注意する教師 ユタカ 雑学に長け先生と呼ばれてる 輝 男 子の心掴み人気のお医者さん 千恵子 先生が落選すれば只の人 信 一 先生の化粧濃くなる参観日 廣 司 手古摺った子程可愛い師の冥利 豊 子 いつの世も遊びは子等が先生だ 夕 介 白衣には先生と呼ばせる何か 由 美 先生の厳しさフォローするナース 敏 子 渡る世に先生ばかり多過ぎる 進 初恋の先生今も胸の中 三根子 先生の目を引く為に悪さする 獏 沓 親になりようやく解る師の言葉 夕 介 先生に云い得て妙の仇名あり 博 司 母さんの味は見まねのさじ加減 武 人 経験という先生がいる強み ふく子 センセイと呼ばれ咄嗟に身構える 静 枝 ジジババを先生にしてワラジ編む 二三子 師の一言時が過ぎても胸にあり 光 代 五 客 玉葱と裏で呼んでた鬼教師 だがやん 初恋は先生でしたランドセル 敏 子 先生と乗せられ餃子包む俺 だがやん 大げさな医者の話がうまく効く ふく子 先生が聖職だった日はセピア 鰹 人 位 先生は孫の友達趣味の会 弘 地 位 スーパーで会う先生は主婦の顔 由利子 天 位 名医ではないが治療の手が温い アキラ
宿 題 「も~イヤ」 川村 洋未 選 本当に国技か賭けで真っ黒け 尚 嫁の父 俺の彼女を取ったヤツ 博 司 また水を流し忘れていましたよ 博 司 店員があれやこれやとついて来る 静 枝 証明写真美人に写る筈だった 由利子 帰り道大渋滞がお出迎え 夕 介 辛抱のかたまりなんても~イヤだ しげる その話たしか昨日も聞いたよね 恭 子 牛肉に成れず土葬の悲鳴聞く 竹 水 定年を待って私は離婚する 千恵子 止めどない祝辞へ嫌気差してくる 豊 子 蒔かぬのに雑草ばかりよく伸びる 二三子 夫とは愛する妻の宮仕え 修 市 不況風パートの私まで削る 竹 水 いつの間に老化てしまった事を悔い 亘 またしても西瓜カラスに先越され 薫 じいちゃんの説教いつもあくび出る 可 福 も~イヤとリセットボタン七連打 たかし も~イヤとも~コリゴリと恋してる くにこ も~イヤだ頭の中に消しゴムが のぶ子 もう過去の人の名前をついぽろり 好 子 も~イヤだ貧乏神に居座られ 玲 子 いつまでも女難の相が離れない 野次馬 夕食を美味い不味いもない亭主 やむ茶 笑いでは済まぬど忘れ増すばかり 豊 子 受信料払い見ている負け相撲 太 郎 基地は嫌デイゴはいつも呼んでいる 哲 也 危機管理忘れた国の脳天気 進 も~イヤと言わぬ胃袋ついてくる 哲 也 弱点へ天ぷら油またはねる ふく子 も~イヤと思い続けて今日も家事 恭 子 屁のようなことで夫はすぐ怒る 弘 公約が守れぬ総理やめてくれ 廣 司 主婦だって権利求めてストライキ やむ茶 もうやめて 昴 マイウェイ 千の風 鰹 五 客 買ってきた文庫が二冊とも下巻 さとみ こけたのはなんと畳のへりだった 薫 も~イヤと言いつつ続き聞きたがり 弘 厭な奴左遷されてもじき戻り 廣 司 よき夫たらんと捨てた夢の数 五 貫 人 位 母さんも寝不足君のテスト前 奏 子 地 位 相槌を打てば天狗が鼻のばし 獏 沓 天 位 どうにでもなれと見知らぬ駅に立ち アキラ
宿 題 「狙 う」 高瀬 輝男 選 ひたむきな恋計算をして消える 太 郎 絶対に儲かるからと言う詐欺師 鰹 ありんこも命をつなぐ炎天下 まつ子 狙っても高嶺の花は射抜けない 博 司 必勝の隠し玉手に温める 徳 子 一戸建て目指す節約智恵が湧く 静 枝 本命のチョコああ軽くあしらわれ 千代見 データ見て狙い処を絞り込む 獏 沓 狙われていても草食気が付かず 夕 介 競り勝ってからの背中は的になり 薫 あの方へパワー全開狙い撃ち 和 枝 曇天の隙間に見えている好機 奏 子 標的は父の岬のその向こう アキラ 流鏑馬にあがる喚声狙い撃ち 晴 康 本命の横にいたのが今の妻 信 一 身の上を話すな敵に狙われる のぶ男 このスイカ音が良いから大当たり 三根子 キューピット彼女のハート射止めてよ武 人 老人を狙って狐ドア叩く 由利子 この川で釣れたと魚拓釣りの宿 獏 沓 周囲から視線が僕を狙いうち ユタカ 妻の留守狙えど遊ぶ度胸なし やむ茶 エリートを目指せと親のエゴが押す 千恵子 五 客 四十路見えいつまで狙う玉の輿 やむ茶 鞄持ち密かに時を狙ってる 由利子 重装備狙う獲物が見当らぬ 晴 康 夕方の半額シール狙い買い だがやん この人と決めて脇目はもう振らず 二三子 人 位 ミサイルが無防備な国狙ってる 廣 司 地 位 熟れたころ町のカラスが試食する アキラ 天 位 美しく育てて駄馬に狙われる 弘 軸 吟 奇策謀略クインのハート射落とすぞ 輝 男
宿 題 「自由吟」 互 選 ⑦着るほどに馴染むあなたという紬 奏 子 ⑦行列の出来る手際の悪い店 卓まる ⑥口止めをされて毎朝嗽する しげる ⑤反省の余地があまりに広すぎる 博 司 ⑤敵ばかり作ってしまう胡蝶蘭 鰹 ④君とならまだ渡れそう虹の橋 進 ④呑めないが雰囲気が好き酒の席 千恵子 ④アナログを一緒に生きた歌謡曲 洋 未 ④雨の日は傘屋もきっとウツだろう 弘 ④ロボットに鑑定されてくぐる門 薫 ④つま先が右向け右を拒んでる 野次馬 ③暗闇に羽音を残す吸血鬼 夕 介 ③大輪の花を夢みているつぼみ 獏 沓 ③婚活に精出す母のプロデュース 太 郎 ③リポビタン持って貧乏神がくる 哲 也 ②気まぐれな空が相手の野良仕事 居久美 ②物安くなって人まで安っぽい 五 貫 ②ひょんな時ひょんなとこから探し物由利子 ②もう少し気遣い欲しく模索する 竹 水 ②輪の中で笑っていよう白だから 和 枝 ②新聞を隈なく読んでヒント得る 穂々美 ②どちらにもなびいて真意伝わらぬ まつ子 ②今何時 好きな人には尋ねない さとみ ②ストレスの素はあなたが持っている 三根子 ②政治家にはやぶさの塵飲ませたい 信 一 ①食パンを頬張り急ぐパパ子供 武 人 ①夏が来る前に官邸大そうじ 修 市 ①初夏の部屋リンスの微香そっと置く くにこ ①読経中はえが一匹かけまわり 千代見 ①父の日はそっとお茶でも出しておく 可 福 ①浮かぶゴミ除く女の川として 茂 瑠 ①飛ぶチャンスまた逃してる窓の椅子 義 子 ①そばにいるあなたにそっと「ありがとう」 ユタカ ①高鋏青空ついて枇杷を取る 光 代 ①見逃して呉れたあなたに投げキッス晴 康 ①ニイハオが途上国だとうそぶいた 廣 司 ①人生の振子が狂う梅雨が来た ふく子 ①煽て褒め夫を使う主婦の知恵 やむ茶 ①たっぷりとオッパイ飲んだ児の寝息 敏子 ①自棄食いでストレス消えてメタボ腹 徳子 ①牛豚の箸へ冥福酒を酌む 重 雄 ①花の名を覚え楽しい山歩き 二三子
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