霜石コンフィデンシャル91   高瀬 霜石

 

「トラボでコラボⅡ」

僕の川柳に、平本勝彦(以下、平勝)さんがイラストを描いてくれたはがきセット「COLLABO」が、弘前市内にあるBUNACOのショールーム(ブレス)で450円で販売していると前号に書いた。

自分で言うのもナンだが、このはがきセット、すこぶる評判がいいのだ。それもそのはず、前号でちょっと触れたが、平勝さんは商業デザインの世界ではとても有名な人で、自称「けなげ組の父ちゃん」。

「柿の種」ちゅーのは、本来、柿の種が主人公であるはずなのに、数も多いのに、なぜか少数派のピーナッツの方がでかい顔をしているではないか。けしからん。

それに比べて、柿の種は実にけなげだ。そして、どことなく俺に似ているじゃないかと思ったのだろう。平勝さん本人は、実はメジャーな人なのだけれど。

以来、世の中のけなげな連中―目立たないけれど頑張っている奴。縁の下の力持ち。踏み台になることを厭わない、他人のために自分を犠牲にできる奴。コツコツ自分を磨く奴。毒舌だが芯は優しい奴―などに、自慢の筆を駆使してスポットライトを当て続けた。

そしてそれが、去年、絵本になった。「けなげ組」(サンマーク出版)。値段は千円(税込み)。興味のある方は本屋で探してみて下さい。安いしね。

試しに「亀田の柿の種」を一袋買って来て、ベリベリ開けてみて下さいな。ワサビ味とか、カレー味とかそういう特殊なタイプではなくて、ごくごくフツーのオーソドックスなヤツをです。

開けると、小袋が6個出てくる。よく見ると、ひとつずつ違うキャラクター(絵本の中に出てくる奴ら)が描かれ

ている。それに一度気がつくと、病み付きになり、ついまた手が出てしまう仕掛けなのである。

BUNACOの方も、実は凄いことになっている。あのキムタク主演のテレビドラマに登場しているのだ。キムタクは、多店舗展開しているインテリアショップの社長という設定だから、彼の回りにブナコの照明器具や、腰掛けや、ティッシュボックスなどがさりげなく置かれているというわけだ。ウーム。キムタクファンなら、一度はここを訪れなくてはなるまいて。

そうそう―売れたらだけど―売上の一部を僕が入っている「(財)がんの子どもを守る会」と、「(財)日本盲導犬協会」に寄付するつもりです。よろしく。

 

※霜石さんの川柳が入ったはがきセット「COLLABO」大好評につき増刷になりました。たかね購読の皆様からの注文も引き続き承りますよ~♪