平成二十十五  

於 日本料理 さわ

 

 

 

参加者(順不同)荒牧やむ茶、川村美智代小野修市、増田信一、勝又恭子、松田夕介稲森ユタカ、望月弘、森田安心、市川重雄八木益代、川村洋未、杉山光代、高瀬輝男垣野佳子、中前棋人、水品団石、望月満月林二三子、尾崎好子、加藤鰹、米山明日歌西垣博司、藤田武人、栃尾奏子、池田茂瑠瀧進、森下居久美、谷口さとみ、大塚徳子南天子、佐野由利子、岡村廣司、畔柳晴康永田のぶ男、長澤アキラ、曽根田しげる、中野三根子、渥美さと子、小林ふく子、中司、鈴木まつ子、薮崎千恵子、鈴木千代見深沢弘、山本野次馬、川口亘、川口のぶ子奥宮恒代、薗田獏沓、成島静枝、内山敏子中矢長仁、川島五貫、滝田玲子、石田竹水濱山哲也、石上俊枝、安田豊子、毛利由美加茂和枝、鹿野太郎、森だがやん、那須野正明、恩田たかし、提坂まさえ、野中雅生野中とし子、萩原まさ子、伊藤泰史

▽今年の新年句会も盛況に終わりました。

大阪から栃木から参加して下さり感激。


宿 題 「揺 れ る」 中前 棋人 選

焼香の煙が揺れる アンタ誰?     鰹

春が来た胸のふくらみ揺れ動く   洋 未

脳みそを揺するとたまに灯が点る  アキラ

仲人口満点ゆえに決め兼ねる     進

此処に来てつっかい棒が揺れだした 輝 男

せっせっせ春に向かっている振子  美智代

沈む記事浮く記事世界揺れている  獏 沓

プッチンプリンいい歳をして揺れている

由利子

プレートというまな板に乗っている 博 司

ヤジロベエ揺れて私は生き残る   和 枝

二兎を追い二兎とも掴み揺れている 美智代

夕暮は断ち難い酒まだ揺れる     亘

かんざしが揺れて大人の仲間入り  居久美

五線譜を揺らして春色のピアノ   奏 子

にっこりと八十路のラブに灯がゆれる佳 子

おっぱいもお尻もリオのカーニバル 団 石

増やそうかお父さんへのおこづかい とし子

嘘ついたから影法師揺れている   恭 子

北風を乗せてブランコ揺れている  益 代

少子高齢大黒柱揺れている     徳 子

揺れている嫁にバレない自信ない だがやん

耐震の保障期間が過ぎていた    博 司

魂を揺すり続けて明日を追う    アキラ

出しそびれした奥の手が揺るぎだす 千恵子

初日の出大歓声に大地揺れ     好 子

好き嫌い返事に揺れるイヤリング  益 代

ブランコを止める勇気をくださいな 猫 子

五 客

揺れている船を降りても揺れている たかし

千鳥足今夜の地球よく揺れる    廣 司

百円のおみくじで人生が揺れ    由 美

川面に揺れる母の面影       徳 子

民族が揺れると火の粉あがりだす  明日歌

人 位

多すぎたおつりに心揺れている   三根子

地 位

お年玉 大か小かに決めかねる    光 代

天 位

お爺ちゃん何もしないが揺れている たかし

 

 

「揺れる」選者。川柳さくら

中前棋人さん。素晴らしい詩吟も披露して下さいました。

 

 

 

宿 題 「う さ ぎ」 森下 居久美 選

部活動頑張ったよねうさぎ跳び   二三子

ガタが来たうさぎ小屋にも夢はある 恒 代

たんまりとノバのウサギに貸しがある太 郎

うさぎ小屋絆が結ぶ泣き笑い    俊 枝

アンゴラもただのうさぎになる野原 ふく子

雪うさぎ羽持つ美女に跨がれる   茂 瑠

耳を立て跳び出すチャンス待っている恭 子

放課後の泣きに来たのかうさぎ小屋 静 枝

居眠りのドジなうさぎが好きになる 美智代

うさぎ小屋だけど自慢のマイホーム 夕 介

うさぎ小屋親のうさぎの目が真っ赤 五 貫

ピンと立つウサギの耳に危機管理  太 郎

負の遺産でした遮二無二うさぎ跳び 由 美

冬の夜うさぎ餅つく音がする    哲 也

切り株に注意と書いてうさぎ年    弘

渋々とメタボのうさぎぴょんと跳ね 奏 子

溶けてなお空を見上げる雪うさぎ  信 一

ストレスを濾過する耳を持っている さとみ

傾聴を学ぶうさぎの長い耳     まさ子

草食系ばかりが育つうさぎ小屋   博 司

聞き上手福耳立てて運を呼ぶ    俊 枝

人生訓うさぎと亀は役に立ち    天 子

卯の年へ聞く耳しかと立てて跳ね  豊 子

人情にもろいうさぎの目が赤い   ふく子

惰眠する兎を真似る平和ボケ    泰 史

逆境のたびにうさぎ跳び百回    棋 人

跳ね方の下手なうさぎで生き辛い  アキラ

三が日うさぎ小屋だが笑い声    しげる

五 客

逃げるが勝ちウサギは争いなど嫌い 輝 男

不条理を見詰めうさぎの目が赤い  アキラ

オレオレが兎の面を付けて来る   由利子

はやぶさへ月の兎が道を開け    のぶ男

輝ける明日へぴょんとひとっ跳び  恭 子

人 位

身丈だけ跳ねて卯年の道を行く   豊 子

地 位

でかい夢うさぎ小屋から跳ねて出る 千恵子

天 位

うさぎ跳びしてきた足だ頑張れる  明日歌

 

 

 

 

「うさぎ」選者、掛川の森下居久美さん。カラオケも盛り上がりましたね~

 

 

宿 題 「  初  」 望月  弘 選

書き初めの筆が跳ねてるうさぎ年  千恵子

たるむ愛初心にかえり温める    千代見

初鏡まだまだ五体しゃんとなる   まつ子

風紋を踏んで初日に手を合す    晴 康

新色のルージュで蝶へ脱皮する   博 司

法多山ダンゴ目当ての初詣で    玲 子

初春へホラも書きたい日記帳    ふく子

初鏡まだまだ五体しゃんとなる   まつ子

初恋はあったかどうか物忘れ    天 子

最初だが最後にしたい角かくし   博 司

親父殿寿司は如何か初任給    だがやん

初雪がぶきっちょな恋溶かしだす  明日歌

初恋の詩集を捨てた上野駅     安 心

初めての寿司も回っていた私    さとみ

初売りの争奪戦の福袋       千恵子

目を閉じて初めて乗った霊柩車   由利子

初が付く節目節目に出る祝儀    好 子

年賀状うれしい人の初だより    雅 生

車椅子先頭を行く渡り初め     太 郎

ぶり大根燗はぬるめと言う初冬   美智代

産声をあげて初風呂いい湯だな   のぶ男

ファーストキッスもうこの人と決めました 野次馬

自信句の呼名に酔った初句会    竹 水

私の画布へ祈りの初詣       アキラ

初鏡少し濃いめに紅をさす     敏 子

自分史にまだ初恋の人がいる    俊 枝

初期ですといつも騙している名医  ひろむ

初デート轍に嵌りJAFを待つ   由利子

初めてのくちびるだった恋だった  棋 人

今年はと派遣帰りの初日の出    アキラ

血圧も心音も良し初詣で      廣 司

初任給老後のために貯蓄する    やむ茶

初風呂を旦那が沸かし背も流す   佳 子

まだあるの初体験が私にも     三根子

五 客

初髪のきらりととけて増す色香   まつ子

初氷スケート真似るランドセル   居久美

小さい鉢ですが初夢植えました   輝 男

初喧嘩引き分けにしてつつがなし  五 貫

初めてと言うけどうそと知っている 団 石

人 位

初釜へ伝統の湯気立ちのぼる    さと子

地 位

母さんが付いてきちゃった初デート 明日歌

天 位

踊ろうよ初めて会った日のように  団 石

 

 

 

 

「初」の選者は望月弘さん。土匪吟によれば「寡黙だが実はスケベー」だそうで()

 

 

席 題 「土 匪 吟」 加藤  鰹 選

お笑いのまん中にいる鰹さん    益 代

鰹さんたたきにしたらより旨い   洋 未

鰹さん海老蔵負かす酒乱です    信 一

擦れ違い 離婚間近な鰹さん     由利子

初詣鰹に凶が出てショック     武 人

年甲斐もなく出っ腹の鰹さん    由利子

職業と別にかつおはよく動き    輝 男

まぐろより高値呼んでる鰹さん   重 雄

友釣りで句をつり上げる西垣氏   のぶ男

酒の出る席だと博司すぐ出掛け   博 司

修市さん男らしさがよく目立つ   博 司

洋未ほど親切な人少ないな     輝 男

洋未さん今日も化粧ののりが良い  博 司

イビョンホン様はどうです三根子さん居久美

ダイエット効果ばっちり三根子さん 博 司

ちいちゃんに分けてあげたいこのお肉居久美

ワインっていいねちいちゃんもっといい 団 石

私には困った時の二三子さん    居久美

細やかな心と手先二三子さん    さとみ

何とまあ上品だこと美智代さん   博 司

団ちゃんの変なところに引かれます 棋 人

お手本の棋人さんですパチンコ屋  団 石

カミさんを語らせるなら棋人さん  恭 子

信一さん川柳壇で見ています    美智代

どうしても隅におけない信一さん  団 石

好子さん紫の髪さわやかで     洋 未

好子さんさわのママかと間違えた  アキラ

明日歌さん輝いてるねクリスタル  アキラ

しんちゃんのママが句会にやってきた恭 子

ミサエとはもう言わせない明日歌さん団 石

負けたなと思う着物の佳子さん   明日歌

あったかな布団のような居久美さん 由利子

大所帯笑顔でさばく居久美さん   さとみ

短冊が芸術になる恭子ちゃん    団 石

今日の絵を切り絵にしてネ恭子さん 奏 子

恭子さん趣味が多才でお酒好き   夕 介

好青年見かけじゃないね夕介君   居久美

目の前に弟に似たビリケンが    奏 子

ユタカ君声の低さでしびれそう   洋 未

エグザイル今度教えてユタカ君   居久美

無精髭じゃあないですかユタカ君  由利子

エグザイル陰のメンバーユタカ君  夕 介

ユタカ君早く嫁さんつれてこい   しげる

バイクなら密輸もします森田です  のぶ男

安心をするとあぶない安心さん   団 石

百歳の迎え蹴飛ばすしげるさん    弘

しげるさんお手本にして日々元気  洋 未

明るくて慈悲にみちたる曽根田様  光 代

しげるさん目標にして続けよう   二三子

目標はしげるさんです年女     居久美

遠くから今日も可愛い奏子さん   居久美

奏ちゃんと暮らす春まで待ち遠し  武 人

大阪の二人デートは趣味かもね   夕 介

輝男さん久し振りですお若いね   佳 子

輝男さん作句が若くおどろきだ   修 市

輝ちゃんて一度呼んでもいいですか 恭 子

由利子さん新聞いつも新聞見ています美智代

由利子さん名前からして素敵です  博 司

由利子さん声が掛かるの待ってます 修 市

由利子さんどうしていい句浮かぶのよしげる

人の世話由利子作句に時間なし   輝 男

由利子さん僕はワカメが大好きだ  安 心

若い頃あばれんぼだなのぶ男さん  修 市

のぶ男さん句碑建てる余地まだあるよ輝 男

逢いたくて来たのよアキラさん素敵 奏 子

アキラさん僕の千円万にして    輝 男

アキラさん手品で出して一万円   三根子

アキラさん先祖は魔法使いだね   益 代

金減らす術を悩んでいるアキラ   さとみ

あり余る資産アキラは持て余す   輝 男

アキラさん私はここよ手を振って  奏 子

アキラさん深く詠みすぎ解らない  信 一

“ひろし”でも望月弘群を抜き   博 司

ポツリ言うギャグが強烈弘さん   夕 介

弘さんチョット横向き一句でき   洋 未

来世では一緒もいいね弘さん    明日歌

かもくだが実はスケベー弘さん   由利子

五 客

由利子さん懸賞かかる句は負ける  信 一

おっかない顔してエッチのぶ男さん 団 石

女性とは思わなかったしげるさん  博 司

ほめるとこなくてごめんね鰹さん  アキラ

若い女ぜったいいるな輝男さん   明日歌

人 位

電気屋でアキラが言ったまけてくれ 武 人

地 位

山奥の猿と仲良い弘さん      のぶ男

天 位

十大ニュース輝男しげるが再婚か  安 心

 


 

 

素晴らしいハーモニカを披露してくさだった望月満月さん。大先輩です。

 

 


 

年間賞準賞受賞の勝又恭子さん。上の句の通りお酒強いです(笑)

 

 

 

 

 

 

年間賞準奨励賞の藤田武人さん。大阪から遠路はるばる駆けつけて下さいました。おおきに~

 

 

 

 

 

武人さんと奏ちゃん。翌日はでっかい富士山を見せてあげられました