久し振りの晴天に掃除洗濯衣類の入れ替え、午後は草取りでもと外に出ると、前の畑にお話好きなおばさんが来ている。内心『つかまると大変だ』と思いつつも「今日は天気が良くて助かるね」
おばさん「なんだね家に居るのけー。わしらもちったあ草取らにゃおえなあや、後がえらいで」
私「そうね伸びるの早いものね」
その後はあの家の誰それがどうのと延々と続く…「こないださあ孫ん来たもんで千円やっただあや」
「孫っていくつになるの?」
「三つだかいやーよく覚えちゃいんがさー」
「三歳ならそんなに上げなくてもいいじゃない」
「そいだけえがさーお婆さケチだやーっておっかさに言われるとやくたいもないでさ」
其の辺で私も話をそらす。暫くして
「あんたら葱食べるけー?ちったあこわいか知らんが取って食べっせいよ」
「ありがとう、頂くね」
そんなやり取りを聞いていた息子
「こわいかも知れんて、畑に何か居るの?」
と、そんなこんなで大笑いをしたひと時でした。
遠州弁って幼い頃から聞きなれた言葉で思い出もたくさん有ります。いたずらをしておじさんに
「おめーら何してけつかるだ、ばかたれ」なんて逃げ帰った事など遥かな思い出として残って居ります。
最近外で遊ぶ子も居なく叱ってくれるおじさんも居なくなり寂しい極りです。
九州から来た新任の方に遠州弁を通訳しなさいと言われたこと等も楽しい思い出です。
方言の行き交う夜の駅に佇つ 敏 子
こけしからお国訛りがこぼれ出る 敏 子