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これってサーカス?  静岡市  川村 洋未

「ダイハツ・コルテオ」カナダ発世界のシルク・ド・ソレイユを観た。原宿に忽然と現れたネイビーブルーの三角テント。この中はまさに、世界のサーカス夢の国だった。二万円の交通費と入場料は、それにふさわしい、いえ、それ以上の感動をくれた。ちなみに、チケットは、大人一万三千円(土日料金)SS席で。
でも言葉では表せない、それこそ、「百聞は一見にしかず」を身をもって知らされた二時間だった。
まず音楽は生演奏。もちろん全曲オリジナルで歌もある。暗い中、天使が降ってくる、太いリボンに身をあずけ、空中を舞い踊る。ピンヒールをはいて綱を渡りきり、腕をブランコにして、天使をあちらこちらへ。大きな風船で客席まで来る、ヘリウムダンス。
とにかく、人間の力と技、お互いの信頼があればこそできる素晴らしいパフォーマンスだ。
しかも、コルテオは世界初、360度どこからでも観られている中でのエンターテイメント。これこそが現実とは信じられない、夢の世界だ。
全てのパフォーマーは、オリンピック選手だったり、その競技のプロ中のプロ、という中からオーディションを受けて選ばれたえりすぐりの人達ばかりだ。そして、今回のコルテオには、たった一人日本人の男性がいた。スクエアに組まれ、なお、両側に置かれた鉄棒で、同時に8人がくり出すスピーディーな動き。一歩
の狂いが大怪我を引き起す、そんなパフォーマンスを彼は、軽々とやってのけ、拍手喝采を浴びていた。
 人間の智恵と勇気と、自分の限界に挑む力、それに平和だからこそできるエンターテイメント、それが私の観たコルテオだった。
 ぜひ、ぜひ、多くの人に観てもらいたいと思い、今回このチャンスに書かせてもらえて本当に嬉しかった。ありがとう。
 
もし、時間があって、給付金の使い道が決まっていなかったら。少しプラスするか、ピッタリでコルテオを観に行ってほしい。5月5日までは東京で、あとは名古屋へテントごと大移動だ。
 そして、最後のカーテンコールで、二百人に近いパフォーマーとスタッフが手を振る姿を見て、来てよかったと思うのは、決して私一人ではないはずだ。
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(2009/04/07(Mon) 14:08:54)

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