静岡川柳たかね 巻頭沈思考バックナンバー
トップページへ







こんにちは捨て犬です 青森県 濱山 哲也

「たかね」の皆さんこんにちは。鰹さんからの依頼でミニエッセーを、と。でも折角の機会でもあるし、僕も「たかね」の仲間と自負している以上、自己紹介をしておくのが仁義ではないかと初回(次回の依頼はないが)はご挨拶とさせていただきます。
 川柳(文芸)を始めてようやく2年が経った(「文芸」としたのは、それまでは気が向けば投稿川柳や時事川柳などに出して楽しんでいた。それまで文芸川柳に題詠があると知らなかった)。ペンネームは“捨て犬”だった。ある日、弘前の紀伊国屋書店で“青空もうひとつ”という川柳とエッセーの本を見た。霜石コンフィデンシャルを書いている高瀬霜石師(あえて師とする)の本だ。霜石さんの句は地元の新聞で目にしたことがあり、心に残るものばかりだったのですぐに買った。本の最後に住所があったので『どれちょっと行ってみっか』とその足で霜石邸へ。これが運悪く居たのだ(普段、土日は映画とか遊び回っているので居ない)。「さあ上がれ」元来話の上手い人なのでついつい引き込まれてしまう。「よし、君も弘前川柳社に来い」僕の中で『やばい』という3文字がけたたましく鳴る。このままじゃ“押さえ込み一本”を取られる。ときは6月だったので「これから夏だし、我が家は商売だから忙しい。秋になってから・・」とその場は“技あり”だけで済んだ。しかし、話術に加え筆まめなのが霜石さんの悪魔たる所以。川柳の資料を送ってくれたり、とうとう“合わせ技一本”負けである。9月、霜石さんに連れられ弘前川柳社へ。
「こんばんは捨て犬です」と名乗ったものだからさあ大変。『霜石はこの犬にお手も教えてないのか』という雰囲気。個々に挨拶するたびに「ふざけてる」との指摘。霜石さんが「哲也って柳号は無いから哲也でいいんでねが」で落着(おそらくこいつは長続きしそうもないから柳号を考えるだけ無駄だと思ったに違いない)。そして、けたたましい日々はすぐに始まった。「ところで明後日は川柳忌黒石大会だから出るように」と『明後日・・大会・・?』ことの重大性を分からぬ僕は、黒石は大好きな渓流釣りのメッカ。「じゃ句を出したら釣りに行ってもいいですか?」そのときの僕にすれば当然、聞かれた方は憮然「そんな時間無いと思うけど」って疑いの眼差し。それ以来、川柳に釣られてしまった。という次第。
 
昭和三十六年生まれ、家族は、母、妻、息子。
趣味は、渓流釣り(地元は海だが海はやらない)、映画鑑賞・音楽鑑賞・ドライブ。
ペットは、岩魚一匹(釣ってきた)。
好きな川柳作家、新家完司・徳永政二・高瀬霜石・・などなど。
どうか今後もよろしくお願いします。

[51] (2008/10/07(Mon) 14:04:32)



瀬戸内中年カメラマン >> << 野田気質
Copyright © 静岡川柳たかね 巻頭沈思考バックナンバー. All Rights Reserved.