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霜石コンフィデンシャル74   高瀬 霜石

「不撓(投)不屈(靴)」
 
バラク・オバマ新大統領の人気は凄い。 支持率が低迷しても、なんだかわけの分からないことを言っている我らが宰相とつい比べてしまい、あーうらやましいと思ったのは、僕だけではないでしょう。そして、そして、ブッシュ前大統領の引き際も、またえらく影が薄かったですなあ。
 ご記憶でしょうか。バグダッドの記者会見で、ムンタゼル・ザイディなる記者が、ブッシュ大統領に靴を投げつけたこと。「あれは我が社の製品。自分でデザインしたものだから間違えるはずがない」と、トルコのとある靴メーカーが名乗り出たら、すかさずイギリスとアメリカの販売会社から十万足以上の注文がきたのだそうだ。こうなるとその靴メーカーの社長も鼻息が荒くなる。「ブッシュは職を退く前にようやくよいことをした」とのたまったそうだ。
 余波は続いた。投げられた靴には、なんと1千万ドルの(円じゃないですよ。とても本当とは思えない)値段がつき、さらに、今年生まれたアラブ人の子供の名前には「ムンタゼル」が大人気なのだそうだ。

靴投げに残念賞を捧げたい     宇都幸子

 僕は今、東京や大阪の川柳誌で選をしたり、選評を書いたりしているが、その中で出会った句。作者はどうやらブッシュが嫌いらしい。ブッシュに当たらなかったから「残念賞」なのだろう。しかし、アラブ人から見れば、これは正しく「敢闘賞」か「殊勲賞」ものだ。真っ直ぐブッシュめがけて飛んでいった空気力学観点からすれば、この靴メーカーには「技能賞」の声がかかったりもする。このように、いろんな角度から様々な視点で覗き、スパッと切り取るのが、川柳。
 私事だが、FMアップルウェーブで、月曜から金曜日までの午後三時から十分ほど、世間のお耳を汚している「霜石のやじうま川柳」なる番組がある。開局当初から、相方の倉田和恵アナウンサーと二束三文、オット間違い、二人三脚でやってきたが、この三月でなんと十年目に突入するのだ。回数も、二千五百回ほど。いつ辞めてもいいと思っているが、もうちょっと続きそうではある。リスナーの皆様から、靴を投げ付けられないよう努力して参る所存でありまする。
霜石コンフィデンシャル | Link |
(2009/04/29(Tue) 15:08:57)

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