静岡川柳たかねバックナンバー
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宿 題 「 犬 」   山本 トラ夫 選
負け犬の牙に内緒のポリデント   野次馬
可愛がり過ぎて番犬にもなれず   二三子
犬が風邪オレの風邪などほっとかれ  薫
犬よりもましをと留守番引き受ける 登 志
ハチ公のお陰で出来た縁結び    びん郎
負け犬が安全圏にいて吠える    しのぶ
迂闊にも鉄筋にしたマーキング   団 石
負け犬で数で勝負と仲間入り    俊 枝
寝返りが上手になった介助犬    猫 子
犬だけが俺の足音知っていた    廣 司
反省の出来ない犬が穴を掘る    草 園
人見知りしらない犬で愛される   は な
人間も犬も小さいのが吠える    泰 山
空腹の犬は悲しい芸をする     柳 京
飼い犬になる気で男プロポーズ   信 行
ペットたちも可成り納税しています  葉
終電に出迎えもなく尾がゆれる   アキラ
妻の背に猛犬ですと札を貼る    飛遊夢
冷や飯に吠えない犬が街を出る   政次郎
野良犬になったあの夜から強く   奏 子
相続書ポチの名前が書いてある    弘
年金を見せてもアイボ寄ってこぬ   薫
 五 客
妻だけが聞く負け犬の独り言    まさし
犬の目にいつか来る日が写される  和 枝
残業にシッポを先に眠らせる    兄 六
暖房の部屋で寝そべるポチその他  昌 利
犬笛が届く範囲に居る夫      野次馬
 人 位
愛犬の喪中につきとハガキ出す   まさえ
 地 位
如才ない犬だな俺に尻尾振る    輝 男
 天 位
名犬なら子を産む事も許される   しげる


スナップ、二三子さん、トラ夫さん、団石さん


宿 題 「感  謝」   佐野 由利子 選
太陽に雨に感謝の畑仕事      居久美
母さんの慈愛詰め込む野菜便    重 雄
健康で明るい妻に恵まれる     まさし
掴めない水と空気に感謝する    草 園
しあわせの種蒔く畑に鍬を入れ   美弥子
人情味一字一字にある便り     は な
もしもしで真夜中に来る救急車   亜季浩
感謝状よりも福沢諭吉だな      鰹
趣味多忙介護保険も良しとする   竹 水
生かされて居るしあわせに感謝する 信 行
妻という背中毎日拝んでる     輝 男
金一封賞状よりも喜ばれ       弘
まあまあの平穏妻へ感謝状     しのぶ
健全な五臓六腑に日々感謝     登 志
無一文ですが両手にあまる友    飛遊夢
ありがとうその一言で救われる    葉
神様にご無礼の無い礼をする     葉
一日を閉じて感謝の灯をともす   春 江
辛党の照れ屋が買って来たケーキ  竹 水
落ち込んでやさしい言葉身にしみる 三根子
介護する娘に絞り出す有難う    アキラ
毎日の暮らし感謝を忘れない    寿 恵
一豊の妻を演じる妻が居る     トラ夫
日々感謝こころの窓は開けてある  梨 絵
衣食住足りて感謝を忘れかけ    二三子
 五 客
ボクの句を抜いて下さりありがとう  鰹
腰を曲げ母が大根背負って来た   重 雄
不自由は我慢命がちゃんとある   居久美
脛かじり感謝を知らぬ木偶の坊   幹 子
木洩日に心の平和無の感謝     不明人
 人 位
健康に感謝多くは望まない     二三子
 地 位
ありがとうこんな美人に生んでくれ 洋 未
 天 位
たまに降る雨に感謝をしてしまう  三根子


宿 題 「摩訶不思議」 加藤  鰹 選
一億の中で貴方と会う不思議    居久美
お手盛りの法に秘書だけ捕えられ  しのぶ
お向かいの嫁と姑は仲が良い    博 司
六本木ヒルズ蠢く宇宙人      五 貫
あれれれれあんな美人に野獣とは  よし子
顔のない恋人がいるパソコンに   洋 未
今あったものがなくなる摩訶不思議 玲 子
麻酔から覚め新しいいのちかな   寿 恵
年度末掘った道から掘り返す    野次馬
酒ならば二升は飲める摩訶不思議  びん郎
女の海波打ち際で見るばかり    五 貫
偽造バレ素早くたたむ建築屋    亜季浩
摩訶不思議おとこおんなを作り別け 重 雄
本開く睡眠剤が付いている     まさえ
加害者の人権大事とは解せぬ    廣 司
摩訶不思議餅代だせる赤字国    徳 子
背の高い男が惚れるだっこちゃん  安 心
深呼吸ひとつスーパーマンになる  太 郎
しとやかな乙女を魔女に変える酒  泰 史
摩訶不思議君は二十歳のままでいる 和 枝
摩訶不思議ダブダブの腹なぜ浮くか 教 子
水使うトイレ行きたくなる不思議  のぶ男
善人になった気がする初詣で    静 枝
白い花を時代の風が赤くする    は な
子を産まぬ国はどうしてどうなるか のぶ男
霊媒師あの世行ったり来たりする  まさ子
手品師に種も仕掛けもある怪奇   豊 子
大男なのに押し負けする相手    亀 重
豪雪へ蓋はないのか天の穴     平四朗
耳底で又も不思議な風に逢い    満 月
摩訶不思議河童が酒を提げて来る  政次郎
摩訶不思議天から人が降りて来る  敏 子
ホームレスベンチで眠り犬ソファー 澪 子
いい人がハンを突いたらサヨウナラ  尚
親よりもペットの墓を先に立ち   泰 山
別姓になっても腕を組む二人    千恵子
QアンドA男女の仲の不可解な   輝 男
同年の筈の女優にシワがない    二三子
理で解けぬ虫の知らせがよく当り  大 鯉
不思議やな網にかかるは雑魚ばかり 柳 京
頼朝の墓が幾つもある不思議    柳 京
探し物買うと出てくる摩訶不思議  びん郎
 五 客
ブラジャーのカップの中は摩訶不思議 団石
アブラカタブラ私に恋をするでしょう 奏子
都合よく体調悪くなるね君     兄 六
俺が今日ナニしてきたか分る妻   由利子
字足らずの男に字余りの美人    飛遊夢
人 位
美人薄命妻は白寿へまっしぐら    弘
地 位
働いて働いてなお金がない     アキラ
 天 位
この俺にまだ天罰がくだらない   トラ夫


スナップ。三根子さん、梨絵さん、洋未さん、亜季浩さん、竹水さん、泰史さん<br />
定例句会 | Link |
(2006/01/21(Fri) 23:46:07)

神様とピンクに染まる鈴を振る     赤松ますみ
光彩をあつめて戌の春が明け      浅野 滋子
直ぐそこの傘寿峠の茶屋招く      安倍伊勢男
飼主に俺に吠えろと躾られ       阿部闘句郎
水盤へ春を貞女として活ける      池田 茂瑠
新しい夢をつむいで年女        石沢 久子
狛犬の対から学ぶ人の道        石田 竹水
ぶたまんとあんまんがあり初日の出   石田 柊馬
蒟蒻もちくわも威儀を正すべし     石部  明
尾も振れぬまま還暦の犬である     板垣 孝志
道しるべ犬が付けてく人の径      市川 重雄
早春の風に暫く乗ってみる       伊藤 我流
人の恩支えしみじみ想う春       伊藤 泰史
いつまでも可愛い鬼じゃいけないか   いとう 岬
ゆるみなき気の律動や初御空      伊藤  眠
壁に貼るファイトの文字に射す初日   櫟  敬介
金がない幸せ詐欺に掛からない    犬塚こうすけ
雪原を走る犬にもある希望       江尻 麦秋
前向きに生きて五十の貌になる     江畑 哲男
憧れるだけの山頭火にするか      遠藤 正静
初詣でこま犬撫でて描く夢       遠藤みゆき
川柳を取り出す帽子捜したい      近江あきら
ロボットの小犬と遊ぶ三ケ日      大橋 政良
よろこんでいる番犬をたしなめる    大野 風柳
まずそんなものかと他人の夢を聴き   大坂 斗昇
狛犬の絵を画鋲で止めておく      大塚 徳子
ハンカチを取ると鮟鱇ではないか    大友 逸星
澄みきった心に夢を描く春       太田 雪代
おめでとう犬もなんだか嬉しそう    岡部 美雄
元旦や乾杯しようなぁ酒よ       岡信かず男
強がりをまだまだ言うぞ老いの初春   岡村 廣司
とんでとんでたどりついたのはあなた  尾形 奏子
でかい夢年に一度は赦されよ      荻田飛遊夢
改まる明窓浄机笑む賀状        奥田 一星
滾るものまだあり新春の酒を酌む    小野 清秋
やわらかな枕春の香寝正月      小野寺さざえ
今年また賀状の書ける幸といる     小野寺令子
忠犬になれずにポチのままでいる    鍵山 裕樹
東天の空が平和と明けて来る      笠原 高二
美しい話聞きたい春の耳        柏原幻四郎
日めくりを今年も熱く綴りゆく     金子美知子
元朝の空晴れ晴れと夢を抱く      金田政次郎
どの犬も俺を怖がらなくなった     門脇かずお
犬猿の君のパンチが身に沁みる     鹿野 太郎
進むのみ吾にバックのギアはない    鎌田 一尾
狛犬の阿吽の中に初日の出       加茂 如水
お年玉今年は幸をあげましょう     川上 大輪
狛犬に手招きをされ年も明け      川口  亘
不足など無い還暦の初日の出      川島 五貫
あれよあれよと還暦の雪達磨      北野 岸柳
二〇〇六復活の犬また走る       北村 吾朗
ぐち食べてくれる小犬とたわむれる   葛岡ヒデ子
ちぎれそうに振ってる尻尾に夢を賭け  熊谷 岳朗
檻の犬やさしい顔で売れ残り      桑原 元義
あんなことこんなことして星になる   小池 孝一
犬のシール印籠として門へ貼る     孝井  栞
ヘソクリで買ったジャンボがよく燃える 小林信二郎
新しいアクセル踏んで初詣       小林 良恵
狛犬と会って新年動き出す       駒木 一枝
羽子突きの音なつかしむお屠蘇かな   古俣 麻子
さあ前へ犬の尻尾も上を向く      斎藤由紀子
限りある人生ゆらりゆらり生き     酒井 可福
還暦を越える背中に牡丹雪       佐藤 岳俊
半世紀生きて犬には犬の意地      佐藤 孔亮
子犬飼う約束をする初春の膳      佐藤 灯人
筆ぐるめ伊達市の文字があたたかい   佐藤 良子
人愛す優しく強く生きていく      真田 義子
御破算にして新しい年の彩       佐野由利子
御所望のぴんくの春を封筒に      澤野優美子
初日さんさんすっぴん灸られる     雫石 隆子
父さんが笑うとみんないい機嫌     設楽亜季浩
一月の犬笑わせるまで捨て身      柴崎 昭雄
二人三脚だから大きい初春の夢     柴田 亀重
お座りもお手も出来ないポチでいる   四分一周平
まだ八十路犬とこの先模索する     島田啓三郎
春を酌む三日坊主の夢と酌む      島田 駱舟
少年の深き一礼寒稽古         島村  正
春風にポチのしっぽが回りだす     志村まさ尋
ブランコはラピュタへの道知っている  樹萄 らき
人間の貌で見つめるペット犬      新貝里々子
振り返っても振り返っても犬がいる   杉山 太郎
定年の足固めする戌の歳        鈴木 泰舟
お犬さま優先ゾーン作ります      芹沢穂々美
世の愚痴を戌は尾を振り聞いてくれ   薗田 獏沓
地球ってきっと大きなシャボン玉    高瀬 霜石
今年こそ今年こそとで新春迎え     高瀬 輝男
鎖から解放されたい犬の新春      高田寄生木
熱くなるたびに詩嚢の中のぞく     高橋はじめ
初雪を蹴って犬橇走り出す       高橋 朗風
老犬の野性を今に愛しがり       高梨 宗路
猟犬の牙改憲へ燃えてくる       瀧  正治
一路ゆく転ばぬ先のローヒール     多田 幹江
お座りも伏せも上手になったボク    田制 圀彦
母看てる妻に文句なんかない      田中 啓酔
人間はみな落語家で酒好きで      千島 鉄男
愛犬も忠犬もいや野良で居る      津田  暹
参道の雲を潜って進みけり       筒井 祥文
初春や猫に同情してる犬        てじま晩秋
元旦が来るたび若くなるつもり     寺田 柳京
柿たわわ民の実りもこうほしい     寺脇 龍狂
信頼の心が犬と通い合う        中島 和子
忠犬でいいのか犬も考える       中島 久光
狛犬のペアにあやかるはるの酒     中田たつお
雲海に破魔矢ほろ酔う松の内      永田のぶ男
今風の列車に乗って初春を舞う     中村 広志
大掃除娘二人が片付かぬ        長澤アキラ
番号で呼ばれるだけの犬になる     浪越 靖政
戦後史と吾が生きざまを振り返る    成田 孤舟
マンボでも踊ろう孫がもう一人     成島 静枝
不器用な尻尾で夢を描きます      西 恵美子
獅子吼する仔犬は未来図へ疾る     西潟賢一郎
可能性信じ鍛える犬の脳        いしがみ鉄
妻の留守チワワが急に威張りだす    萩原 典呼
スニーカー下ろして犬と初散歩     萩原まさ子
犬老いて尻尾だけでも用が足る     長谷川冬樹
ぎこちなく新市名書く年賀状      羽田 共生
手応えが欲しくて少し吠えてみる    樋口 一杯
鳥はまぼろしわたしの空に布団干す   ひとり 静
後悔の連鎖川柳が生まれる       深町 金鳥
忙しい医者の梯子で年暮れる      福田勝太郎
生き延びていのち輝く初日の出     藤沢 岳豊
本日も犬がやさしくしてくれる   ふじむらみどり
酒提げて年賀に来たか囲碁敵      堀井 草園
愛犬に健歩の朝をせかされる      堀内しのぶ
今年こそオンリーワンの句を目指す   堀場 大鯉
土佐犬の闘志庶民威圧され       前原 遠州
鈍行が好きで今年もマイペース     増田まさし
愛犬に市中引き回しにされる      松尾 冬彦
犬掻きで行く人生の旅遥か       松川多賀男
税務署の灰皿汚すだけ汚す       松橋 帆波
パブロフの犬 目覚ましで歯を磨く   松田 順久
老犬のソーラーパネルへ詩がこぼれ   祭  半天
赤ちゃんが来た家中を春にして     真弓 明子
生きてればティッシュを呉れる人がいる 丸山  進
ここ掘れわんわんポチにはポチの意地がある 水品 団石
放たれた矢は善玉か悪玉か       水橋 秋子
ワンダフル生きる喜び古希の坂     御田 俊坊
戌年の祈りが棒に当るかも       村松はじむ
風船に夢を描いていざ飛ばん      望月 鐘雄
吠え走れまだまだ夢はワワワンワン   望月 邦昭
人間をやめて長生きするつもり     望月  弘
あたたかくちいさな劇場をもとう    森中惠美子
初詣叶う程度を絵馬に書く       八木田幸子
水分りの一枚岩に鏡餅         矢澤 賢一
初暦果たせぬ夢と笑い合う       矢島 破酔
尻尾振り可愛く通るいぬの年      薮ア千恵子
生涯を家族の犬と散歩する       柳沢花王子
名犬の鼻は主役をほしいまま      柳沢平四朗
人知れず僕もシッポを振っている    山口 兄六
陽の当たる絵馬へ進く気の歳を脱ぎ   山口 早苗
大空へ両手ひろげて犬ふぐり      山田 迷泡
ブリリンカットどこもかしこも猫である 山田ゆみ葉
長かったトンネルぬける三幕目     山本 英子
人生猋風 気がつけば十七字      山本忠次郎
借りてきた犬が元気に吠えている    山本トラ夫
産声が春風連れてやって来る      山本野次馬
お手!と出すアメリカの手を噛んでやる 渡辺たかし
お手をすることにも慣れて千葉の部屋  横田輪加造
  ☆ほか、たくさんの賀状ありがとうございました。

年頭吟 | Link |
(2006/01/07(Fri) 20:28:20)

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