静岡川柳たかねバックナンバー
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ちゃっきりしぞ〜か弁川柳 2006年7月

おまいらもべたべたせんでてんだえやい  藤野 俊子
じゃんがあをうでておやつで食ったっけ  森田 安心
ほうたるがおまえらのほういるかええ   森田 安心
雨ん止んだしちょっくら散歩してこっかー 高橋 春江
ふんとかネあんたお嫁さ行くちゅのは   高橋 春江
いきゃあ事言ってチビッと嘘も乗せ    堀井 草園
生しらす足が早ゃ〜ぞたんと食え     堀井 草園
反抗期親えんぼりをけなるがる      柳澤平四朗
みるくってごんがつうめぇはらくっちー  谷口 智美
うす茶糖甘えてばかりごめんにゃあ    山口 兄六
うちの子んぼう誰に似せたか皆ちんびい  寺脇 龍狂
いい値よかまけてあるのにええのかあ   石田 竹水
見た目よりずでえ弱えなこんてえは    岡村 廣司
馬鹿言うさおまんと同じレベルじゃん   岡村 廣司
くだらん話やっきりこいて腹ん立つ    鈴木まつ子
うちんやといどはまーず豆ったくよく動く 鈴木まつ子
六月ぁ田植えん夢ょ〜よく見るよ     中安びん郎
図体ゃ〜はでっきゃーけーん気はちしゃー 中安びん郎
 
▽「たかね誌の中でしぞ〜か弁川柳コーナーが一番好き」とい
うお便りはよく頂くのですよ。かく言う僕も、このコーナーは
「でゃ〜好き」ずらよ! また、皆さんも送ってくりょう〜

ちゃっきり しぞ〜か弁川柳 | Link |
(2006/07/06(Wed) 00:13:02)

創作自薦句 虎竹抄 2006年7月

「スイーツ」            谷口  智美
百パーセントじゃないからドーナツ愛される   伊 豆
イチゴショート個性出す技競ってる
ないようで強い意志もつプッディング
シフォンケーキ艶香漂わせる熟女


 「マニキュア」           高橋  繭子
爪立てている忘れたい過去なのに     大河原
再会の席で気付いた伸びた爪
人間の背中で爪を研いでます
マニキュアは花占いをするように


「花あかり」            真田  義子
荒波に今日も漂う一人旅        仙 台
ひらがなで話せば丸くなる言葉
手探りで明日を探す花灯り
迷い道ばかり歩いてしたたかに


「雑  詠」            寺田  柳京
日本語をおざなりにして英語塾       静 岡
子の恥を詫びてる眉がまっ白い
年寄りの食べ零すのを犬が待ち
その内にその内にとて日が暮れる


「弱  い」            笹  美弥子
弱音吐く度にあしたが遠くなる        仙 台
上をみてあるこう気弱落ちぬよに
花活けて弱音をひとつ遠ざける
太陽にあたればひらく花ばかり


「  雨  」           鈴木 恵美子
雨の午後逢いたいと書く久し振り       静 岡
雨だれが陽気に遊ぶトタン屋根
雨よ降れ愛の炎が消えるまで
思慕しきり雨は静かに降り続く


「雑  詠」            竹内  登志
サポーターひととき夫婦敵味方         浜 松
控え目な妻が握っている火種
初夏の風新茶一服生きのびる
健康の過信検査の黄信号


「虎 竹 抄」             山本 トラ夫
百円のことで頑固が揉めている      長 泉
高原に全裸のような青い空
お互いに自慢話で笑い出す
占いを信じる日々の多くなり


 「自 由 吟」            ふくだ 万年
新婦より地味な衣装で披露宴         大 阪
父と子の多数決より妻の意志
粋な父知らない女が通夜の席
口惜しいと思えば其処に知恵が湧く


 「指 切 り」            松橋  帆波
赤い糸レモンで出来ているんだな      東 京
何とまあ赤裸々なんだ足裏
自転車のサドルに生まれ変わりたい
指切りをしたのは懲りていないから


  「美しい花」              大塚  徳子
うんざりと内弁慶の敵が居る         仙 台
今鳴いたカラスも笑うトロロ汁
この世も捨てたものでない人間味
温度差があり美しい花が咲く


  「仕  種」            石田  竹水
策の無いアドリブだから受けがいい     静 岡
冷奴食べると雨季が去って行く
梅雨空へ心を晴らす髪カット
出目金の愛は尾っぽを振る仕種


 「正直なところ」            増田  久子
一円を拾い届けてみたくなる         焼 津
一つずつアルミ貨あげる六地蔵
千円の床屋諭吉でもらう釣り
リッター二円安いセルフで給油する


  「雑  詠」            滝田  玲子
ポケットの中で小銭が落ち着かぬ        浜 松
大正も遠く夢二も色褪せる
風呂桶に愚痴をきかせる仕舞い風呂
仏壇にお茶を忘れて咳きこまれ


 「父 の 日」            横山  昌利
酒の意を借りてクジラを飼い慣らす      相 馬
サルカニ合戦呆けた親父の瞳が光る
陽の匂う布団に街の子を寝かせ
父の日に少しやつれたシャツを着る


 「  時  」             芹沢 穂々美
猫ふんじゃった私時には煮えたぎる      沼 津
持て余す時間はあるが連れがない
時々はうわさ話につき合おう
ランチタイム誘う友減り大あくび


 「自 由 吟」            鈴木  澄子
気にさわる忠告まさにぶれてない       浜 松
こだわりが急に話の腰を折る
蝶蝶の舞いがまぶしい落ちこぼれ
消しゴムで消えたら天気晴れるのに


 「時 遊 人」             新貝 里々子
もたもたと一度で開かぬルームキー       袋 井
メルヘンの世界で押したヘーボタン
ホテルにもパリにも慣れて夢が醒め
修行僧飛行時間にじっと耐え


 「イタリアにて」           井口   薫
今ローマ道は確かに続きおり      袋 井
芸術だ見つめていいよダビデ像
ボンジョルノだけでイタリア無事十日
コロッセオ弥生時代と聞きショック


「自 由 吟」           あいざわひろみ
ひまわりはこっちを向いて微笑います     茅 野
あの猫に鈴をつけよと言うのです
つついたら大きな穴になりました
途中下車それも悪くはないでしょう


 「あいうえ折句附(す〜ね)」     酒井  可福
炊事から洗濯もするそれが僕      北九州
楽しくて近くの友とツイ一杯
テロの国友も正義も無くす民
睨んでる濡れた瞳の根が深い


「事なかれ」            岡村  廣司
事なかれ主義でいつでも後部席      焼 津
縺れ糸解く迄遠くで眺めてる
反論はせずに世の中丸く住み
事なかれ主義にも敵はきっと居る


  「隣  組」            成島  静枝
表札へ班長の札寄りかかる           千 葉
集金でちょっぴりのぞく舞台裏
庭の花回覧板が誉めて来る
奥さんの声が大きい隣組


「夕  隣」             鈴木 まつ子
水打って声をかけあう夕隣          島 田
ゆきずりの香水美人見返りて
六十路すぎ世間見なおすサングラス
平凡に生きて悔いなし花鋏


 「雑  詠」            馬渕 よし子
労りの言葉すんなり出ず悔いる        浜 松
マニュアルにとらわれ個性伸び悩み
老いの脳鍛えるドリル持て余し
ストレスが溜り心がついとがる


 「か  さ」             中田   尚
カラフルで使用期限が来てしまう        浜 松
かさの下小さな恋が出来消える
雨を待つ傘がコンビニてんこもり
あじさいに小さな傘を差してやる


「冒険の二」             竹内  さき
夕明かりほむらの恋か冒険か        浜 松
青春よ真っ赤な恋が駆けて行く
つまづいて研ぐ明日の米むずかしい
口紅もしぶく嵯峨野を手織りして


「年  金」            金田 政次郎
締めないで年金枠が壊れそう        静 岡
桁違い悔しいあなたは天下り
年金が語るむかしの山高帽
年金を恨めしそうにはぐれ鳥


 「新  緑」              加茂  和枝
のんびりと過ごした春に落雷が        岩 沼
だんだんとゴールラインが見え隠れ
たっぷりの時間は私の宝物
いつだって私のハートピンク色


  「  数  」            安田  豊子
落札へうなぎが昇る桁外れ           浜 松
ケチじゃない身に沁み込んだやりくりよ
少子化へ栓ない憂いどうしよう
若づくり裏で頑張る歳の数


「夢おわる!」           高橋  春江
老いては子に車の免許あきらめる       袋 井
ハンドルへ未練ぬぐえぬ虚脱感
遠ざかる愛車なみだに立ちつくす
ありがとうポンコツ同志夢おわる


「ゆっくり」             薗田  獏沓 
ご詠歌のテンポゆっくり時が過ぎ       川根本町
早起きはしたがのろのろ朝支度
時間かけトロッコ列車峡を行く
たまに出て大渋滞のド真ン中


 「雑  詠」            森島  寿恵
敬礼もして挨拶の蟻の列        浜 松
糸電話孫の弾んだ笑い声
さつき晴れ桔梗の花がパッと咲き
路地裏に見事に咲いた花菖蒲


 「好きなひらがな」         堀場  大鯉
ころんだネくよくよせずにサアお立ち     焼 津
LLのママへはMのパパやさし
がみがみと言う声萎えた父哀れ
くたくたになるまでバラの香が誘い


  「手  形」            山本 野次馬
引き出しにいつも置きたい空手形       函 南
約束手形割り引くたびに元の鞘
約束を紙切れだけが支配する
時効など無かった手形持って逝く


「  旅  」            内山  敏子
れんげ草減って淋しいはちの旅        浜 松
のんびりと鈍行で聞く国訛
五月晴れ空気が旅に誘い出す
ふれあった温みの残る旅日記


 「怒  怒」            鹿野  太郎
火の海に夕日静かに降りて行く        仙 台
たれ流し塗して黄砂攻めて来る
韓流に上手く乗ったな受信料
列島と言う偉大なる太っ腹


「湿  る」            設楽 亜季浩
タオル蒸し跳ね毛を直す三姉妹        静 岡
襞つきの顔にもパックまだ女
ユーモアに乾いた心湿りっ気
指なめるオバちゃん達のレジ袋


「投句〆切迫る」          西垣  博司
ひと口の酒で今夜は四つに組む        静 岡
五七五が自己主張して繋がらぬ
自分でも理解不能になっちゃった
五七五 下五がダダをこねている


「不  調」             川口   亘
願わくば廻れ右して俺一位          藤 枝
どう見ても負けは云わずにビリを褒め
ラストにはびっこを引けど拍手され
出す文に誤字の混じるを指摘され


 「  食  」            川口 のぶ子
食彩が花を添えてか春の宵          藤 枝
和に重き食に通ずる笑い声
気配りが和食と云う名味を変え
彩りに春を楽しむうすあかり


 「自 由 吟」             御田  俊坊
骨格も衰えはじめ椅子頼る          高 畠
カルシューム不足に魚骨がらみ
太り過ぎ重い体を持て余す
父の跡継いだ責任重さ知る


 「キリタンポ」             堀井  草園
勝つ方へ変わる風向き掴めない     静 岡
帳尻が合うと矛楯切り刻む
素焼きから幸せ伝う風の音
屋根遠くなるほど匂うキリタンポ


「農 繁 期」            中安 びん郎
すれ違い手挨拶する農繁期          静 岡
髭剃りが疎かになる農繁期
牛が居ず気楽になった農繁期
雨具着てむすびを食べる農繁期


 「徒 然 に」            永田 のぶ男
ひら仮名は言葉の肌に柔らかく     静 岡
カタカナが舶来産の真似っこき
漢字とは中国産の由来もの
太平の国語の乱れどこへいく


「雑  詠」            林  二三子
梅雨前の夏日に子らが川を埋め      芝 川
自家菜園五感を癒す土いじり
草むしり雨を理由に伸び放題
DIY愛着のある出来具合


  「幸 せ よ」            柴田  亀重
豊か見せ渡る世間の鬼増やす          沼 津
終良しと笑って逝った亡父だった
華やかな一刻の花雨が降る
テレビから真似たオシャレか無精髭


「自 由 吟」            寺脇  龍狂
三畳に金の匂いと血の臭い          浜 松
少子化で徴兵論の影うすれ
少しずつ少しずつ良くなる楽天
高すぎることはない利息と理想


 「笑  う」            田原  痩馬
笑えないことが多過ぎ笑ってる        熱 海
腹抱え笑い転げて死ねたらなあ
絶対に笑っていたいご臨終
よく笑う妻も子供が出来るまで


「自 由 吟」           山田  ぎん
雨降りは洗濯物と同居して          静 岡
空の雲ふわりふわりと散歩する
おれおれと騙す世の中こわい老い
世の中は平和で生きて行きたいと


 「自 由 吟」            真理  猫子
純情を誓えば恋が発芽する          岡 崎
感情線アイロンかけてみるのだが
武勇伝だけは語れる認知症
解決は亀の前頭前野から


「本 当 ?」           川村  洋未
空想できらいなあいつ切腹に      静 岡
書いてみる自分に贈るほめ言葉
メール打ち着いたかどうか電話する
夢の中女スパイは私です


「自 由 吟」            長澤 アキラ
次の手を考え過ぎて間違える         静 岡
ライバルが各駅停車抜いていく
舌の根が乾かぬうちにほめまくる
ブレーキを踏んで本音の軋む音


「アドバイス」           佐野 由利子
舌先で転がしてみるアドバイス      静 岡
ゴロゴロとスーツケースが旅の友
悪い方悪い方へと逸れる口
口堅い男で本音聞き取れず


「未 練 花」            多田  幹江
いつかいつかを貯めている小抽出し      静 岡
哀しくて花はホロホロ散るのです
さりながら返信無用には迷う
廃校の庭にホタルは戻らない


「近  況」           堀場  梨絵
さて今日は何をやろうか一ページ         静 岡
ほんの少しの情けに泣ける老いの酒
梅雨入りへ私も少し湿りがち
紋付きを縫って駄賃は三万円


「湿った糸」           池田  茂瑠
道多くつけてく悔いのないように     静 岡
枠内に理性とどめて狂えない
溺愛の糸が湿って結べない
朗らかなえくぼ蒙古の斑も消え


「自 由 吟」              高瀬  輝男
科学的結論雑魚は迷うのみ          焼 津
その他大勢の意志に従う抽象画
人間の欠点敵の数知れぬ
亀の背に俺の行き先張っておく


「獺 祭 図」            川路  泰山
天真爛漫幼児に帰る独居房        島 田
六帖の器にはめる獺祭図
閑居して男やもめの米を研ぐ
豆腐噛む脳が荷崩れせぬ様に


「ほ た る」                山口  兄六
蛍池きっと寂しい者同士          足 利
雨蛙ケロリステレオタイプだな
辛い水妻帯者へと飛ぶ蛍
紫陽花が色変わりする巡り会う


「尊 厳 死」                 望月   弘
医療費に仕組まれている尊厳死      静 岡
マニュアルの通りに逝こう尊厳死
乾電池切れてロボット尊厳死
麻酔した時間享年から引かれ


 「全日本没句供養」          加藤   鰹
生と死を見つめた南十字星       静 岡
高原で少年になる風になる
食うために鬼と握手をしたあの日
堅苦しい挨拶抜きにして飲むべ


   顧  問  吟 
 「お 世 辞」       柳沢 平四朗
ぎこちない笑いも流行だよきっと        静 岡
安っぽいお世辞だったね其れっきり
尻馬に乗せた鏡も共犯者
満たされぬ卦は生涯のクエスチョン


虎竹抄 | Link |
(2006/07/06(Wed) 00:13:27)

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