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霜石コンフィデンシャル４６ 高瀬 霜石
「新・ドレミの歌（沖縄バージョン）」
前号に「ドレミの歌」の替え歌を二つ書いた。
そもそも「ドレミの歌」は、映画「サウンド・オブ・
ミュージック」の挿入歌。あのジュリー・アンドリュー
スさまが、映画の中で歌った数々のヒット曲の中でも、
知名度ナンバー・ワンの名曲である。
彼女は、最近の映画「プリティ・プリンセス」で、
素人の王女（この娘が主人公）を優しく見守るおばあ
ちゃん（女王様）のはまり役で、今もご健在だ。
この映画、予想外の大ヒットをし、すぐに「パート
２」が作られた。僕は思いがけずに、上品に年とった
彼女に運よく二度も会うことができたのであった。
話は突然変わる。妻方の甥の一人が弁護士なのだが、
かなりの変わり種なのだ。沖縄の歌手（ウタサー）と
結婚して、仕事のかたわら、三線（さんしん。沖縄や
奄美大島の弦楽器。三味線の祖。胴にヘビの皮を張っ
ている。別名、蛇皮線）を弾き、妻の仕事を陰で支え
ている、なかなか頼りがいのある男なのであった。
話はまた変わる。岩木町に「であいの家・あうん」
という知的障害者のための施設（二〇〇一年開設）が
ある。青森に里帰りする甥夫婦に、その施設の知人か
ら子供たちのためにとコンサートの声がかかった。当
然のことやりましょうとなる。妻も僕も、この際だか
ら、見学に行きましたよ。
二人は最初、沖縄の有名な曲を何曲か歌ったものの、
大人はともかくも、子供たちはなかなか乗らないので
すぐ路線変更。日本の童謡に切り替えた。そのへんは
流石、プロ。子供たちが徐々に乗ってきたのをみはか
らって、おもむろに彼女が歌いだした。
ドは ドーナツのド
レは レモンスカッシュのレ
ミは みそ汁のミ
ファは ファンタのファ
ソは ソーミンチャンプルー（ソーミン＝素麺）
ラは ライスカレー
シは シークワーサー（沖縄の柑橘類）
さあ 食べましょう
これは、やっぱり盛り上がった。踊りの上手な子が
いて、さらに華を添えた。
最後に、彼女は「クワッチーサービラ」（いただきま
す）と叫び、二人の小さなコンサートは終わった。
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| [22] (2006/12/26(Mon) 08:38:05) |
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