静岡川柳たかね  前月号推薦句
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日本川柳ペンクラブ 埼玉県  須田 尚美 選

恥かいてかいて林檎が熟れてくる    戸田美佐緒
でんと赤い夕陽の向こう見たくなる   竹内 さき
薄墨の心に白い月が出る        石井  昇
その先は崖でしかない泣きぼくろ    西垣 博司
気がつくと空っぽの舟漕いでいた    多田 幹江


   ひ と こ と 
◇報告や説明だけでなく、胸を熱くしてくれる作品と会いたいと、いつも念じています。
 そんな川柳と対峙することができました。


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(2008/09/27(Fri) 10:23:33)

下 野 川 柳 会  栃木県  川俣 秀夫 選

帰省する洗濯物も連れてくる      鈴木千代見
それはそれオリンピックは楽しみだ   成島 静枝
超後期霞食っても生きてやる      寺脇 龍狂
臨月へ妻のまあるい小宇宙       栃尾 奏子
目覚ましが鳴ると眠気が倍になり    馬渕よし子


   ひ と こ と 
◇たかね七月号自由吟を拝見。五七五定型句が揃っているのが嬉しい限り・・・。


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(2008/08/27(Tue) 10:25:27)

川柳グループ草原  京都府  竹内ゆみこ 選

人間が大きく見えた青りんご      大塚 徳子
花の雨少しほとぼりさめるまで     鈴木まつ子
一途さを愛してやまぬのは飛天     栃尾 奏子
日本中火気厳禁の夜が更ける      西垣 博司
ビー玉を転がしている密告者      石田 竹水


   ひ と こ と 
◇繰り返し読みながら、それぞれの句に込められた思いを感じさせて頂きました。素敵な句に出会わせて頂きありがとうございました。


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(2008/07/27(Sat) 10:18:45)

  川 柳 研 究 社  東京都 安藤 紀楽 選

独りです開脚立ちをして耐える    井口  薫
場違いなムードつま先から凍る    栃尾 奏子
ロケットも神に祈って打ち上げる   柏屋叶志秋
幸運な朝だ卵に黄身二つ       増田 久子
五分だけ昼寝また生きかえるから   川村 洋未


   ひ と こ と 
◇川柳は「くらしのうた(生活の詩)」と思いながらも、出来るのはひねくれた時事吟ばかり
   むずかしいですね。

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(2008/06/25(Tue) 22:18:37)

  川柳文学コロキュウム 大阪府 嶋澤喜八郎 選

各論も総論も無いトコロテン     戸田美佐緒
鍋ぶたに笑い転げた顔がある     山本野次馬
頬杖の中の私の海荒れる       池田 茂瑠
舌の根が乾かぬように嘘を言う    望月  弘
明日逢える鼓動三三七拍子      加藤  鰹


   ひ と こ と 
◇一寸立ちどまると「川柳って何だろう」と考え込み、自己嫌悪に陥るこのごろ。
 にこにこしている人が羨ましい。だめですねぇ・・・。
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(2008/05/25(Sat) 22:18:37)

 

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