静岡川柳たかねバックナンバー
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平成十九年十二月八日 
  (やはた・たかね・むなぎ合同句会) 於 有東公民館



宿 題 「ね じ れ」   永田のぶ男 選
クリニック心のねじれさぐり当て  時 枝
雑巾のねじれで分かる几帳面    穂々美
双方の言い分夜中まで続く     由利子
木ネジも頭つぶれて動かない    洋 未
笑点の笑い袋にあるねじれ     梨 絵
倦怠期ねじれたままで年を越す   穂々美
考えのねじれが趣味の味を出す   竹 水
仲人も匙を投げ出す離婚ざた    由利子
学校でねじれいじめを隠し逃げ   一 路
童心を呼ぶ駄菓子屋のねじれ飴   笑 楽
ねじられる枝に耐えてる鉢の松   笑 楽
雑巾を絞り切ってもまだねじれ   信 一
知らぬ間に親子関係ねじれてる    満
ねじれた子母が涙でさとしてる   ぎ ん
歳月の糸でねじれを縫いあわせ   恵美子
正論を吐けば逆ねじ食らわせる   まつ子
衆参のねじれ国会民あきれ     幸 子
親と子のねじれに欲しい処方箋   博 司
豆しぼりねじり鉢巻き祭りの子   志づ江
政局のねじれへ付けたコンセント   弘
大見出しねじれ国会嵐吹く     歳 江
闇の中もつれた恋が解けない    まつ子
時々はねじれてすねて可愛い女   泰 山
父と子のねじれを戻す母の糸    恵美子
与野党のねじれ国会ままならぬ   あ い
修正がきかぬねじれた赤い糸    益 代
三世帯ねじれを戻すもみじの手   時 枝
掛け声で横綱ねじる部屋力士    木 犀
姑と嫁言葉のねじれ嫁我慢     雅 子
兄弟の仲ねじれだす遺産分け    博 司
 五 客
伸びきってねじれたゴムと我が命  亜季浩
年輪のねじれ軍歌が流行歌     進 歩
モンゴルのねじれた綱に気が揉める 才 男
首かしげねじったままで拉致は過ぎ 泰 史
アメリカとねじれたままのアルカイダ亜季浩
 人 位
神様も恋のねじれは知らん顔    竹 水
 地 位
ぐれた子のねじれ根性諭す母    雅 子
 天 位
ねじれても何も変わらぬ日本国    満
 軸 吟
色沙汰も恋のねじれも解けて明け  のぶ男


宿 題 「魅  力」   新井 時枝 選
逆行が眩し過ぎますシースルー    進
誠実が魅力の彼と永遠の愛     澄 江
ちょい悪がウブな私を魅きつける  亜季浩
魅力とは神様からのプレゼント   のぶ男
魅力ある走りを父の貨車見せる   茂 瑠
長生きが女の魅力変化させ     洋 未
魅力ある言葉のウラでだまされる  周 二
遠慮なく笑える人が持つ魅力    竹 水
花生ける後ろ姿の白き足袋     博 司
闘志ある高見盛に湧く拍手      弘
容姿では出せぬ魅力を心がけ    雅 子
いるだけであなたの笑顔華やいで   満
メル友が出来て勉強ほっとかれ   まさし
荒削りだけどキラリと光るもの    鰹
泥んこの遊びに何もかも忘れ    まさし
新店舗魅力タップリ福袋      重 雄
ワンダフル連発窓の富士の山    梨 絵
三ツ星をデートコースに組み入れる 洋 未
住み慣れて都になった此処が好き  智 子
竹割った気性に惚れてプロポーズ  笑 楽
どうしても欲しいダイヤが目に眩み まつ子
日本一星のきれいな村に住み     弘
ダイヤ婚心の旅路尚磨き      幸 子
アナログのリズムで過疎に生きているアキラ
新人が美女で賑わう趣味の会    亜季浩
低音の魅力あなたを離さない    恵美子
サポーター命がけですエスパルス  恵美子
ざわめきの中にイケメン光ってる  歳 江
無口でも背中でわかる男粋      満
なにげないレジの笑顔へ足が向く  智 子
 五 客
僕の妻松坂慶子よりキレイ      鰹
ちょっとだけ見せた弱みがたまらない三根子
焼き芋屋声の魅力に負けました   穂々美
輝いた瞳の中に入りたい      三根子
富士山を高原の宿抱き締める    アキラ
 人 位
惚れあえばおかめひょっとこ様になり泰 山
 地 位
ユーモアをさっと小匙にまぶす人  安 心
 天 位
かぐやから見える地球は別世界   信 一
 軸 吟
欠点も魅力に見えた遠い過去    時 枝


宿 題 「集 ま る」  設楽 亜季浩 選
アメ玉だ大発見だ蟻が群れ     まさし
信望を集め裃脱げません       進
集まれば噂の種が先走る      歳 江
日溜りに今日の話題が落ちている  安 心
婚礼に集まる人の泣き笑い     のぶ男
あと一人小春日の旅待ちぼうけ   智 子
風流が集まってくる句会場     周 二
土捨てた人が集まる大都会     輝 男
解散の声にメダカは群れたがり   才 男
指先に視線集まる魔法の手     時 枝
おごとだと分かってからの三次会  アキラ
甘い汁ヤミに集まる黒い影      満
懐に寄ってくるのはアルミだけ   信 一
助け合う気持ちを入れた募金箱   竹 水
集まれば仲間になっている気分   恭 子
人だかりわれも覗いている一人   梨 絵
群れ居てもひとりは一人唯独り   アキラ
着飾った美人女将へどっと客    まつ子
バーゲンへ集まる主婦の無駄遣い  あ い
びんの中一円玉が出番待つ     幸 子
栄転に集まる子等の胸算用     穂々美
子供部屋集まる仲間気にかかり   博 司
反省の酒に集いて除夜の鐘     進 歩
縫いぐるみ集め内向性続く     茂 瑠
十円を美しくする募金箱       尚
金と欲スッテンテンにする競馬   泰 史
一声で万難排し集う友       由利子
注目が集まる時はこけた時     信 一
切手帳輝いていた月に雁       鰹
一番は終わって呑めるこの集い   一 路
 五 客
里山の集落今日は村まつり     恵美子
義捐金愛の証が集められ      由利子
評判の医院で椅子が空いてない   益 代
集まれば医者の話と飲む話     進 歩
小春日をふとんに集め母に敷く   重 雄
 人 位
団塊の背中で埋まる趣味講座    博 司
地 位
信号もこの集計も赤かった     茂 瑠
 天 位
集団になると蟻でも侮れぬ     泰 山
 選者吟
梅の咲く天満宮へ受験生      亜季浩







出席者四十五名(順不同)
斉藤進歩、杉山一路、伊藤泰史、佐野由利子
石田竹水、村松周二、西垣博司、設楽亜季浩
増田まさし、瀧進、鈴木まつ子、小林笑楽、
勝又恭子、川路泰山、増田信一、市川重雄、
加藤鰹、中田尚、望月弘、海野満、山本智子
遠藤木犀、寺田志づ江、青木あい、新井時枝
山田ぎん、山本雅子、山田慶子、芹沢穂々美
中野三根子、松永澄江、松下幸子、中村はな
八木益代、森田安心、高瀬輝男、鈴木恵美子
池田茂瑠、高嶺歳江、堀場梨絵、永田のぶ男
斉藤才男、川村洋未、谷口智美、長澤アキラ

☆年末恒例となりました「八幡」「むなぎ」「たかね」川柳会合同句会。今回は「やはた」の皆さんが企画・運営をして下さいました。当日は吟社の枠を乗り越えた和やかな句会、アトラクションでは森田安心さんの詩吟、長澤アキラさんの手品で盛り上がりました。句会初参加の海野満さんが第二位、同じく初参加の増田信一さんが第四位と大健闘しました。


[106] (2008/02/26(Mon) 08:17:12)



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