「雑 詠」 高瀬 輝男 課題一つ解けた芯から笑えるぞ 焼 津 とどのつまりはすべては霧の中に消え 儀式好きなピアノで君が代が得意 柿を剥くこの昂りは沈まらぬ
「人 格」 望月 弘 品格を朝の鏡へ貼っておく 静 岡 ブランドはいつも心に着せている いちにちを生きた自分を誉めてやる 人格の坂を転げていくことば
「ディスペラード」 加藤 鰹 冬銀河愛の台詞が見つからぬ 静 岡 ケータイも僕もそろそろ電池切れ 感謝状よりも福沢諭吉かな 産めよ増やせよ戦後を生き抜いたネズミ
顧 問 吟 「 夢 」 柳沢 平四朗 ハイテクの夢へ動きの取れぬ壷 静 岡 自分だけの定規で計る保身術 ひけらかす夢が生活を傾ける 可愛げの無い老練の孤独癖
※他本誌参照
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[113] (2008/04/26(Fri) 08:17:12) |
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