静岡川柳たかねバックナンバー
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そっくりで良かったボクとお父ちゃん 薫
セクハラで遊び上手が減ってきた  トラ夫
たとえばの話に伏せてある本音   ふみ子
正札のゼロに思わず指を折る    洋 未
首縦に振ってしまってからの欝   由利子
満ち足りてくると助言が気に入らぬ 廣 司
トンネルの中で本音が見えてくる  草 園
白旗の下で虚ろな息をつぐ     茂 瑠
本降りの恐さを知らぬ日のページ  幹 江
ニンゲンを喰った話が面白い    輝 男
眼を閉じて右脳が描く十二色    野次馬
指紋合致ぱっと昔の顔になる     薫
雪解けるまではバレずに済みそうだ 二三子
すげ替える首が欲しくてデパ地下へ 春 江
町はずれモンロー調でウォーキング 春 江
一円貨仲間はずれの音がする    フサ子
君のシワ笑い皺だね素敵だよ    智 美
一冊の本一本の藁になる      茂 瑠
襟立てて気前良すぎたなと思う   アキラ
私の名刺 魔除けにされている   トラ夫
根は深く残っていたのです妻に   奏 子
背伸びして歩いてみたい春の靴   義 子
万華鏡おんなも変り身が早い    幹 江
手紙書くからねと言ったのに五月   鰹
本能を使い切らずに終わりそう   トラ夫
突然ですが妻も女でござ候     美佐緒
生き恥を曝す事などご免だね    廣 司
封筒の奥までのぞくラブレター   龍 狂
国会の秩序守っている睡魔     太 郎
幸福にルビを振っても気付かない  トラ夫
政治家がジャンケンポンで負けました徳 子
注目を浴びる準備はできている   猫 子
友からの絵手紙元気とり戻す    義 子
手を出せぬ位置で熟している果実   鰹
人間の背中で爪を研いでます    繭 子
平凡に生きて悔いなし花鋏     まつ子
カラフルで使用期限が来てしまう   尚
高すぎることはない利息と理想   龍 狂
いつかいつかを貯めている小抽出し 幹 江
針のない時計さがしに骨董屋    春 江
泣いて済む話羨ましくもあり    帆 波
知っている筈の母から記憶失せ   二三子
解り合うならばすっぽんぽんがいい  鰹
敗因をつまむ酒席がささくれる   平四朗
水色を捕まえるまでチューニング   静
月満ちるいいなおんなは子が産める 静 枝
恋人の肩越しに見る百日紅     美佐緒
ポジティブと言ってくださいキリギリス  智 美
シャガールの青より謎深き女     鰹
飼われたくなくてすぐ死ぬカブトムシ久 子
向う岸逢ってはならぬ人がいる   恵美子
陰口を言えば空しい酒の酔い    叶志秋
激辛のトムヤンクンとクーデター   鰹
捨てて来た未練を拾うロスタイム  平四朗
水漏れがわたしの脳のどこかから   薫
靴底の減らない人が謝罪して    龍 狂
減るもんじゃないけどあんただけはイヤ
                 痩 馬
寒風に干されひと味増すわたし   よし子
年収が足りず悪女に出会えない   兄 六
仕合せの風景偽卵抱いたまま    輝 男
大丈夫何とかなるさ青い空     由利子
不愉快な人だなピタリ年当てた   久 子
積み上げた私の夢に屋根がない   満 月
ダンシングオールナイトな腹の虫  猫 子
内緒だが二年前まで尾があった   アキラ
美人です煮ても食えない金魚です  勝太郎
音のない拍手も混じる多数決    ふみ子
絶好調ふんわり丸くオムライス   洋 未
年毎に禁煙の文字上手くなり    博 司
染め上げた色へ妥協は混らない   平四朗
輪の中に入る勇気と出る勇気     尚
豆腐噛む脳が荷崩れせぬように   泰 山
複雑な話はしない発泡酒      五 貫
ぬるま湯にニートの湯垢浮いている 草 園
どうせならもっと美人にふられたい 博 司
処方箋楽しいうそを少し混ぜ    洋 未
切り株の芯父がいて母がいて    鐘 雄





[61] (2006/12/26(Mon) 09:28:41)



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