静岡川柳たかねバックナンバー
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平成二十一年 四月十八日
定 例 句 会
於 アイセル21


席 題 「いろいろ」 加藤  鰹 選
いろいろな形試して楽しんだ    由利子
ヘエこんな姓もあるのか人名簿   輝 男
めんどうだデパート一社買い付ける 洋 未
おでん鍋味はいろいろ暖簾変え   しげる
花なんて色々あって覚えない    三根子
方言が飛び交っている街の駅     弘
訳あって×の数だけ増えてゆく    尚
賢いかずるさか振り込め詐欺消えず 輝 男
デパ地下で味見していて満腹よ   三根子
人生いろいろだけども木偶は木偶のまま 輝 男
好き嫌いあって人生おもしろい   由利子
いろいろな色が有るから虹になる  アキラ
色の道いろいろ指南されたいな   修 市
方言もオラが里のは美しい     輝 男
いろいろとお世話になっている地球 好 子
いろいろな風を聴いてる通夜の席  アキラ
カプセルがダンスしてます胃の中で  尚
十人の顔十人のヒゲがある      弘
人のくせ本人だけが気がつかぬ   三根子
美辞麗句たくさん並べほめ殺し   アキラ
 五 客
縁日で迷う子供の五百円      洋 未
通販でよくもこんなに買い込んだ  洋 未
いろいろと迷惑かけて深い仲    好 子
色々と手尽くしました 御臨終   由利子
春を描く色えんぴつがいそがしい   弘
 人 位
赤黄青なぜにネオンは僕を呼ぶ   修 市
 地 位
ショッピング今日の彼氏は誰にする 洋 未
 天 位
それぞれの気持ちをのせて千の風  満 月
 軸 吟
いろいろとあって現在独りです    鰹


宿 題「は、で始まる句」佐野由利子 選
春風を通せんぼする不況風     博 司
ぱっと見で惚れて血液型で冷め   由 美
歯並びが綺麗で嘘が見抜けない   野次馬
八方を立てて自分の影がない    千代見
発破士がひとりも居ない政財界   猫 子
ハッケヨイノコッタ妻に寄り切られ  鰹
はんぺんはやっぱり黒と決めている 居久美
はしゃいでる心の奥を読みきれず  俊 枝
鼻声に男の背骨すぐ崩れ      輝 男
はっくしょん花粉が鼻を通過する   尚
春がすみ花をながめて散歩する   ぎ ん
墓参り父は出不精でしたから    由 美
ハッピーな人だね今日も笑ってる  三根子
春なのに冷房なんか入れてます   猫 子
ハネムーン富士エアポート一番機  好 子
はや十月 母子健在を祈る日々   のぶ男
肌つるり男も入る美人の湯     晴 康
はしゃぎ過ぎ田舎者だとすぐ解る  竹 水
花吹雪この夢だけは捨てられぬ   アキラ
初恋に逢わぬが花と友はいう    俊 枝
墓参り元気な顔を見せに行く    哲 也
はっとすることが少ない定年後   信 一
 五 客
腹いっぱい食べた食後の痩せ薬   可 福
春うらら休耕田の大あくび     敏 子
腹が立つ一万円で売るかんぽ     弘
反省会などと酒宴をしたいだけ   廣 司
歯は入れ歯耳も遠いが口達者    信 一
 人 位
半額のシールで決まる夕の膳     鰹
 地 位
ハンサムが何の得にもなってない  修 市
 天 位
歯ならびは悪いがうまい英会話   のぶ男


宿 題「青」表現自由 長澤アキラ 選
子はあてにしない老後の青写真   玲 子
青写真生きていたらの話です    由 美
青空を味方に老の畑仕事      敏 子
大都会行方知れずの青蛙       鰹
納豆が葱の青さを恋しがる     美佐緒
偶然の出会い身近に青い鳥     まつ子
花日和桜花の下も青い空      香 織
樹々眠る盆地の底の青い空     政次郎
初恋はこんな若葉の頃でした    居久美
すぐ切れる青い玩具が溢れてる   太 郎
青い鳥探しあぐねて六十路坂    由利子
人間の生を見ている青い月     ぎ ん
能書きが要らぬ働け青二才     可 福
青い地球洗ってみたい温暖化    玲 子
あの頃の君との空は青いまま    五 貫
青臭い意見に光るもの見つけ    千代見
青春の夢は心の奥に秘め      のぶ子
青空が僕の庭だと泳ぐ鯉      洋 未
 五 客
信号は青です 離婚いたします   美佐緒
真っ青になる請求書ばかり来る   猫 子
鉄塔が空の青さに突き刺さり    獏 沓
大の字になって吸い込む青い空   好 子
青空をたらふく食べて子は育つ   哲 也
 人 位
特攻機還らぬ空は青かった     廣 司
 地 位
青空を見せに連れ出す車椅子    二三子
 天 位
まだ青い 熟すあなたの手の中で   ふく子
 軸 吟
青春の真っただ中か七曲り     アキラ


宿 題 「くたくた」 望月  弘 選
くたびれた靴で明日の米を刈る   アキラ
職さがし万歩計さえアゴを出す   博 司
千円へ簡易トイレも積む車     静 枝
この先もわからん人と続く道    五 貫
一杯の酒で元気を取り戻す     徳 子
くたくたとマリオネットの小舞台  獏 沓
くたくたになった下着が捨てられず すみと
合併で息が切れます選挙カー    のぶ男
心技体心あらたに国技館      政次郎
日曜日パパはくたくた牛になる   長 仁
特訓へコーチが鬼に見えはじめ   ぎ ん
くたくたに書いて読めない字に悩む  亘
誠実に歩き続けて行き詰まる    五 貫
お百度に神も私もくたびれる    美佐緒
父の靴履いて凛々入社式      卓まる
首切りへ手足動かぬ景気策     竹 水
くたくたの地下足袋いやす児の寝顔 重 雄
子沢山古い軍手が干してある    アキラ
くたくたのビリが大きな拍手受け  廣 司
ライバルに勝ってスタミナ底をつき  進
善人の仮面を剥げば楽になる    野次馬
ボランティアくたくただってやめりゃせぬ 廣 司
高速道ETCも滞る        穂々美
疲れたよ慣れぬ作業のボランティア 晴 康
疲れきる神のお部屋に鍵もない   満 月
よそゆきが部屋着になって今パジャマ 居久美
春の幸くたくたに煮て冬を待つ   さとみ
見つからぬ仕事にヒザが笑い出す  博 司
勇ましく妻の下着を畳む僕     卓まる
停年の男が鍋で煮くずれる     美佐緒
こんなにも使ったサイフ手になじむ 三根子
大鍋で煮込み笑顔の大家族     のぶ男
医者はしご居酒屋はしご日が暮れる  尚
介護する家族応援したくなる    二三子
 五 客
くたくたの靴が私を認知する     薫
くたくたの背中を撫でてくれるシャツ 猫 子
自己暗示かけねば乗れぬ終電車   野次馬
週末はボロ雑巾のように寝る     鰹
くたくたになって汗して減るメタボ 好 子
 人 位
預かった孫追いかけて小半日    由利子
 地 位
妻と居る息づかいすら気をつかい  修 市
 天 位
介護5に振り回される二十四時    尚
 軸 吟
人生を歩いた足がくたびれる     弘
 

宿 題 「自由吟」  互 選
Eにんげんが冷えきっていく温暖化  弘
C子が嫁ぐ宴は黙る事にする    五 貫
C学歴とミエが世間を狭くする   洋 未
C大抵のことは許せる年の功    静 枝
B灯をともし待っててくれる駅がある さ き
B乱れると妻が調律してくれる   由利子
B安心に囲われている不安感    政次郎
A縁側の日溜りで聞く風の音    アキラ
A熟年の恋を見てきた喫茶店    由 美
Aガタが来ているのに光る父の椅子 太 郎
Aばあちゃんのもったいないを捨てる父 可 福
A奥の手がひそむ女の媚びる時    進
A妻の愚痴やさしく聞いているも春 輝 男
A思い出のデートの道を車椅子   しげる
A笑ってる遺影の頭痛ひどかった  のぶ男
A塩分の摂り過ぎ脳が錆びたかも  廣 司
A年並みの老化ですねと診断書   まつ子
@青空を映す地上が減ってゆく   さとみ
@白は白しぶとく白を押し通す   徳 子

参加者(順不同)小野修市、曽根田しげる
望月弘、長澤アキラ、高瀬輝男、尾崎好子
中野三根子、川村洋未、望月満月、中田尚
佐野由利子、瀧進、谷口さとみ、大塚徳子
成島静枝、佐藤香織、岡村廣司、薗田獏沓
内山敏子、中矢長仁、真田義子、酒井可福
瀧進、小林ふく子、金田政次郎、川島五貫
石田竹水、鹿野太郎、山田ぎん、西垣博司
毛利由美、竹内さき、井口薫、鈴木まつ子
市川重雄、滝田玲子、川口亘、芹沢穂々美
増田信一、濱山哲也、真理猫子、林二三子
飯塚すみと、鈴木千代見、今井卓まる、中
川司、山本野次馬、戸田美佐緒、石上俊枝
川口のぶ子、畔柳晴康、永田のぶ男、那須
正明、森下居久美、川村美智代、森田安心
提坂まさえ、萩原まさ子、加藤鰹
定例句会 | Link |
(2009/06/07(Sat) 15:21:07)

平成二十一年 三月二十一日
定 例 句 会
於 アイセル21

席 題 「げらげら」 尾崎 好子 選
吉本で明日の元気をチャージする   鰹
ストレスを吹き飛ばしてる大笑い  恭 子
アナログで力いっぱい笑っちゃう  さとみ
笑い声おんな三人つるんでる     弘
十八の娘が今日もよく笑う     三根子
理由もなく笑いころげるお年頃   輝 男
よく笑い今日も頭に酸素入れ     尚
投げつけた笑い袋に笑われる    さとみ
げらげらと笑って済ます痴話喧嘩  由利子
げらげらと捩れたままの腹の虫   のぶ男
国民に総理の誤読笑われる      弘
不景気を笑い飛ばせる妻が好き   卓まる
お隣りでげらげら笑う不快感    のぶ男
失敗を自嘲している高笑い     輝 男
失敗をげらげら笑う人でなし    由利子
冗談の半端を妻に笑われる      弘
金は無いけれど笑いのある我が家   鰹
だらしなく笑って今日を締めくくる アキラ
げらげらと笑って病吹き飛ばす   二三子
 五 客
母の前今日も笑いが止まらない   三根子
げらげらと笑って春をやり過ごす  アキラ
馬鹿笑い後で虚しくなる一人    アキラ
飽食の猫を笑っているネズミ     弘
げらげらと笑う角には妻がいる   卓まる
 人 位
不景気は貧乏神の笑い声       弘
 地 位
ケセラセラ笑い死にたい花吹雪   卓まる
 天 位
生真面目が酒席を沸かす粋な洒落  輝 男
 軸 吟
げらげらが過ぎて泣いてる腹かかえ 好 子


宿 題「の、で始まる句」 川村 洋未 選
ノー言える人は仕事が来なくなる  由 美
のほほんとパンジー春の大あくび  和 枝
残り物主婦はメタボといくさする  輝 男
ノンビリと構えた振りで狙い撃ち  卓まる
のっそりと歩いていても腹は減る  長 仁
飲み込んだ言葉反芻しています   恭 子
ノロノロの前のアオバがじれったい 可 福
脳からの指令に手足応じない    廣 司
ノーネクタイしどろもどろな首の位置 野次馬
脳天気メタボ気にせずよく食べる  のぶ子
熨斗袋やっかみまでも少し入れ   アキラ
上り坂振り向く度にきつくなる   五 貫
飲み仲間連絡網は目の合図     博 司
納税を済ませて安い酒を買う    哲 也
ノーという言葉は喉に引っ掛かる  可 福
のこされた自分の刻に灯をともす  さ き
能率を求め優しさ見失う      哲 也
のんびりで負けの位置など気がつかず ふく子
飲み過ぎて笑えぬ恥を写される   修 市
のんべんだらり今日もトンネル抜け出せぬ 豊 子
のっぴきのならないことは避けて生き 亘
能天気不況の風をやりすごす    静 枝
 五 客
能書きに見る副作用見逃せず    千代見
のど元で止め胃で騒ぎ出す本音   五 貫
熨斗つけて一世一代山の寄付    獏 沓
野放しで育てた子でも気は優し   しげる
脳味噌を買いに本屋へ寄ってみる  重 雄
 人 位
のんびりと行っても着くさ天国へ  廣 司
 地 位
脳天のカビが空気を呑み込めぬ   平四朗
 天 位
乗せられた船なら私舵を取る    竹 水


宿 題「たつ」表現自由 今井卓まる 選
苛立っていたね切手が曲がってる  恭 子
裏金を隠し持つから埃立つ     修 市
誕生日餅を背負って立ち歩く    のぶ男
酒を断つなんて元旦だけの夢     尚
妻家長会社じゃ平で立つ瀬ない   信 一
茶柱が立って一日待ちぼうけ    穂々美
アナログのアンテナ少しさみしそう 三根子
断ち難い不思議な縁というきずな   亘
泣き落としそれじゃ私の立つ瀬ない まつ子
児の咳へ三日坊主がタバコ絶つ    弘
華のある旅立ちにした納棺師     弘
旅立ちの財布が軽く重い足     可 福
新しく旅立つ事の苦しさよ     たかし
酒タバコ絶ってこの世に何がある  獏 沓
酒絶てば女難の相が浮かび出る   野次馬
酒を断つ話はぼくの辞書にない   長 仁
頂点に立つと見えなくなる周り   豊 子
立ったまま黙り込んでる演技かも  しげる
辰年の女房が運を独り占め      進
松の木はどんな風でも受けて立つ  徳 子
立った訳考えながら歩き出す    五 貫
時が経つほど鮮やかなワンシーン  五 貫
会社には椅子がないから立っている 猫 子
 五 客
脱帽だこの達筆に歯がたたぬ    晴 康
廃校にバケツを提げたボクがいる   鰹
呼ばれると廊下に立ってしまう僕  猫 子
ゴミ出しへ寝ぐせの髪を押さえつつ 静 枝
立ち止まる妻は大事と思うから   洋 未
 人 位
立つだけじゃだめ目をあけて私見て 洋 未
 地 位
朝立ちの胸はキューンと発車前   由利子
 天 位
小指立つ癖であれこれ辞めました  さとみ
 軸 吟
竜田揚げカラリと揚がり仲直り   卓まる


宿 題 「春らしい一句」加藤  鰹 選
さくらもち私の好きな色かたち   三根子
竹の子のぼたもちもいい金がない   尚
春キャベツ山ほどきざむひとり者  洋 未
花柄のスカーフ旅に行きたがる   ふく子
再度春一歩はやはり上野駅     政次郎
新社員スーツ姿は糸トンボ     由 美
春がすみ花粉症には痛い春     のぶ子
朝市に並ぶ野びるや蕗のとう    二三子
旅先の朝市で買う蕗のとう     由利子
桜見てホケキョを聞いて菜を食す  信 一
蕗味噌のほろりと苦い春の色    居久美
春だなあ恋をさがしてネコが鳴く  修 市
ふと猫をうらやまし気に見てしまう さとみ
桜咲く駆け出しそうなランドセル  居久美
菜の花と道草を食うランドセル    弘
一年生心身共にピッカピカ     のぶ男
出発の春だ出会いとお別れと    好 子
入学を前にゲーセン入り浸り    可 福
若鮎のピチピチ街を泳ぎ出す    重 雄
新しい恋を始めるハイヒール    恭 子
久し振り着るバラ色の夜会服    さ き
君と漕ぐ春一番の風に乗る     さ き
選抜が決まり今年も春がくる    修 市
願掛けに天満宮が混む季節     竹 水
そこかしこ工事看板ばかり増え   二三子
世が暗い何やら黄砂飛んでいる   竹 水
捥ぎたての言葉拾って春を抱く   しげる
献血車桜花の下で善意待つ     のぶ男
春を待つ夢を編み込む毛糸玉    まつ子
春うらら産婦人科が混んでいる   徳 子
春風が枝の新芽へタクト振る    平四朗
消印が桜の色でくる封書      美佐緒
夜ざくらがお喋りになる呑み仲間  しげる
陣取りの青シート敷く初仕事    穂々美
菜の花の迷路の中で空を飛ぶ    三根子
春うららあちらこちらに咲く欠伸  哲 也
 五 客
寄り添って歩いてみたい花吹雪   由利子
日向ぼこ猫とおやじと耳年増    太 郎
噂でも花粉症でもくしゃみする    弘
春なれや無粋な俺も浮かれ出す   輝 男
春うらら待ち人あらわれる予感   恭 子
 人 位
タンポポのアンテナ拡げ笑う君   卓まる
 地 位
ごめんねと言えて二人が春といる  アキラ
 天 位
コート脱ぐように合鍵捨てて春   さとみ
 

宿 題 「自由吟」  互 選
Eノーという答えを出してからの道 居久美
C時間給安いな趣味じゃないんだぜ 廣 司
C学歴が職種選んで根がくさる   洋 未
C少しずつ忘れる事に慣らされる  豊 子
C売り言葉たまには買っている元気 竹 水
Cユーモアのつもり外れて自滅する 晴 康
C年輪が重くて許すことが増え   ふく子
B快晴へ感情線も素直です     輝 男
B消しゴムと鉛筆喧嘩ばかりする   弘
B車間距離ほどよく取っている夫  太 郎
B一対になって嬉しい春の椅子   美佐緒
Bいたわりか干渉なのか小うるさい 由利子
B日本海まるごと食べる海の幸   まつ子
B春の駅悲喜交々を呑み込んで    鰹
Bのりしろがも少し欲しい年度末  さとみ
Aライバルは自分と紅をきりり引く さ き
A砂を噛む出来事だって底力    和 枝
A節約を後押しします不景気が   信 一
A立ち止まり軌道修正しています  義 子
A今になり手本のページ勘違い   五 貫
A明日さがす物でうずまる予定欄  博 司
A一行の隙間に足を踏み入れる   野次馬
A左手も添えて握った票集め    可 福
A仏壇へ姑の好きな沈丁花     静 枝
@春爛漫花屋の娘春を着る     重 雄
@いい話スタジオだけが泣いている 由 美
@午前二時指折っている五七五   徳 子
@トイレット素直な自分そこにいる 千代見
@いつだって君が走れば風曜日   卓まる
@ときめいたあの日の夢がなつかしい 進
@暖かな日差し夫婦で舟をこぐ   修 市

参加者(順不同)今井卓まる、谷口さとみ
小野修市、中野三根子、望月弘、勝又恭子
佐野由利子、林二三子、川村洋未、加藤鰹
曽根田しげる、永田のぶ男、長澤アキラ、
尾崎好子、中田尚、小林ふく子、畔柳晴康
瀧進、鈴木まつ子、芹沢穂々美、大塚徳子
岡村廣司、薗田獏沓、成島静枝、中矢長仁
西垣博司、石田竹水、川島五貫、毛利由美
鹿野太郎、加茂和枝、安田豊子、竹内さき
増田信一、川口亘、鈴木千代見、市川重雄
濱山哲也、真田義子、酒井可福、真理猫子
柳沢平四朗、山本野次馬、戸田美佐緒、中
川司、川口のぶ子、恩田たかし、川村和広
森下居久美



定例句会 | Link |
(2009/05/07(Wed) 15:14:30)

平成二十一年 二月二十一日
定 例 句 会
於 アイセル21

席 題 「やいやい」 中田  尚 選
只酒が高い代償後に来た      信 一
新年度苦手な役がまた回り     千恵子
神様も都合がつかず居留守する   アキラ
気に入ったドラマの途中電話ベル  由利子
二個ずつじゃ余る三個じゃちと足らぬさとみ
やっとこさ餅がなくなり脂肪ふえ  洋 未
やいやいと言った背中がなぜ笑う  信 一
失言にやいのやいのと攻められる  千恵子
逢えばまた外遊自慢聞かされる   輝 男
ラブレター宛名間違えブスに着き  信 一
蹴り上げた石でガラスが割れている  弘
飽食に円高の肉食べ過ぎる     のぶ男
新しいダウン買ったら暖冬だ    さとみ
毛布まで出して洗って午後に雨   さとみ
良い席と思った隣ヤクザとは    信 一
村芝居またも子役に泣かされる   輝 男
雨の夜に田舎のバスがいっちゃった さとみ
やいやいはやめてあなたの妻ですよ 茂 瑠
 五 客
特売の卵開けたら割れていた    信 一
新築へ転勤辞令迷い込む       弘
でしゃばってやいやい鼻をへし折られ由利子
歯医者から帰りにガムをついかんだ さとみ
副という役職またもなだめ役    輝 男
人 位
終電が私を置いて発車する      弘
 地 位
キッスして口内炎を移される     弘
 天 位
支持率へぶらさがってる風邪薬    弘


宿 題 「昭和回顧2」 高瀬 輝男 選
丸ポスト見つけ手紙を書いてみる  哲 也
ディスイズアペンをひきずる英会話 由 美
映画館今なら言えた痴漢です    好 子
団塊が汗にまみれた町工場     二三子
軍国主義神の聲聞き終り告げ    重 雄
井戸端のタライで女うさ晴らし   穂々美
ちゃぶ台が有り親の背も見えていた 二三子
尻並ぶ野良は総出の田植唄     重 雄
井戸端に飛び交う本音トゲが無い  五 貫
馬の背に揺られ文金高島田     由利子
夢じゃない利息8.7だった     薫
湯加減を五右衛門風呂の外で聞く  千代見
湯たんぽが左遷解かれて舞い戻る  哲 也
金平糖夢のアンテナ張っていた   卓まる
真空管未来へ続くモニュメント    栞
コンビニにしにせの暖簾押されてる 修 市
風景に野良着の母が馴染んでた   徳 子
火の雨よ語り部が哭く広島忌    政次郎
もんぺから超ミニ流行る敗け戦   のぶ男
敗戦で北の四島もぎ取られ     竹 水
ザリガニもイナゴも僕のカルシウム アキラ
シベリアのツンドラ今も友を抱く  獏 沓
五 客
D51の悲鳴のような汽笛鳴る   アキラ
鍵などは掛けず出かけた人情味   千恵子
横座には父さんがいた子沢山    徳 子
ちゃぶ台に家族制度を刻まれる   美佐緒
かあさんが家庭ささえたよいとまけ 修 市
 人 位
天皇が神の座降りて象徴に     信 一
地 位
かあさんの晴れ着を食べて今がある 敏 子
 天 位
序破急の昭和を走り抜いた貨車    鰹
 軸 吟
神国に敗戦という初体験      輝 男


宿 題「あく」表現自由 永田のぶ男 選
しなやかな指で心のカギがあく   修 市
町内会また埋まらない席が空く   五 貫
モデル嬢穴のあく程見つめられ   獏 沓
手品師の呪文に金庫パッと開く   博 司
灰汁抜きの一手間かけて春の味   居久美
開いた口ほんとの事が言えません  和 枝
灰汁のある友ばっかりで浮く私   太 郎
灰汁抜けてただの女となる恐さ   玲 子
花嫁のタンスを開けた隣り組     弘
給付金蝦蟇口開けて待っている   しげる
鬼になる人がいなくて増える悪   哲 也
悪役に徹しきれない麻生さん    三根子
家計簿の余白に愚痴を足しておく  美佐緒
時効まで逃げて仮面を脱ぎ捨てる  アキラ
悪行の社内告発然るべく      好 子
灰汁強く雪どけ水で洗われる    修 市
平等の夢がオバマに開けられる    弘
偽善者が悪事働く二枚舌      徳 子
秀才の友を悪童ガードする     穂々美
灰汁少し残し女の抱く野心     豊 子
あくまでも自説を曲げぬ意地っ張り 輝 男
呑み仲間あくの強さを知り尽す   重 雄
灰汁抜きをしてさっぱりと美人の湯 由利子
朝が来て今日もどうやら眼が開いた  尚
悪妻で鬼嫁 長生きいたします   居久美
一つ顔飽く事もなく塗りたくり   博 司
悪友の多い男は忙しい       由 美
愛妻に灰汁抜きされて共白髪     進
契約解除またアパートの部屋があく 輝 男
悪ガキが改心したかボランテイア  長 仁
不倫とや悪と知りつつ溺れゆく   由利子
酒好きへ春の扉はさっと開く    ふく子
しらふではせぬ悪態に皆あきれ   二三子
深情け悪女に頼り痛い夜      卓まる
五 客
素人が悪人裁くナンセンズ     徳 子
悪人の上前撥ねる政治家も     信 一
悪妻のパワー千里を駆け抜ける    進
酒追加重い扉が開きそうだ      鰹
悪政か年金者には痛い春      のぶ子
人 位
悪役を受けて揉め事治めさせ    千恵子
地 位
悪態の指が綺麗な鶴を折る     茂 瑠
天 位
山菜の灰汁も残して母の味      栞
 軸 吟
灰汁ぬけず素直になれず拉致の空  のぶ男


 宿 題 「時事川柳」  望月  弘 選
空港の立ち木が可哀想に見え    博 司
出稼ぎへ仕事の窓は閉められる   ふく子
泥船に乗ってあわてる新社員    敏 子
コンビニに蛍雪頼る受験生     卓まる
天下りする人 使い捨ての人    廣 司
税金を骨までしゃぶる渡り鳥    のぶ男
カゼ薬飲んで今日からフリーター   尚
リストラの心配が無い天下り    敏 子
天下り渡りに舟のパラダイス    徳 子
酒飲みは一日にして成りません   信 一
親元を離れ大麻と遊ぶ春      由 美
スピーチの展開酔わすオバマ流   まつ子
正直に働くだけで首が飛ぶ     野次馬
束にしてかんぽの宿を叩き売る   美佐緒
海賊はいるけど武士はもういない  哲 也
新空港立ち木はわざと残しおく   由利子
激震の走る大麻の相撲界      千恵子
給付金つづく火種は消費税     晴 康
青テント現在位置じゃ出ぬ給付   静 枝
鬼ごっこ海賊船と自衛艦      のぶ男
行列はユニクロだった入車待ち   好 子
逆チョコも義理チョコもなく春一番 居久美
遼クンとつい見比べるバカ息子    鰹
斜に構えカッコつけたが風見鶏   卓まる
アイゼンと付け忘れてる危機管理   進
かんぽの値一円だとは誰が知る    亘
延命の賽銭でした給付金      竹 水
翌日になればホワイトデー売り場  由 美
職安で会ってしまった元の部下   洋 未
なりたくて座った椅子がなじまない 修 市
ぶれている男 時代もぶれている  可 福
五 客
百年に一度が誤読ばかりする    アキラ
かんぽやら居眠りやらの春の陣   重 雄
年金を狙う悪魔のベルが鳴る    ふく子
ころころと変えるカレシもケータイも 鰹
縋りつく藁一本もない総理     千恵子
 人 位
中国は入れぬ我が家の冷蔵庫    茂 瑠
 地 位
アメリカが一番に呼ぶ軽い国     栞
天 位
信念をコミック本に置き忘れ    アキラ
 

宿 題 「自由吟」  互 選(一月分)
H曖昧な結論になる空気穴     博 司
G失敗が多く消しゴム痩せ細り   よし子
E百万本のバラが裏切る事もある  太 郎
D成人の日のピカピカの酔っ払い  由 美
Dくい違った会話を手繰る独り言  豊 子
D読み過ぎた風続編が騒がしい   さ き
C神様へスローライフを申し上げ  静 枝
B苦しさを楽しくさせるつづら折り 竹 水
A携帯を落とすと孤独死する予感  野次馬
A揺れながらあと半年を様子みる  徳 子
A蛙の子お前やっぱり俺の子だ    進
@六尺を締めてこころを取り戻す  政次郎
@不景気の声がだんだん大声に   可 福
@友が来るゆったり心温みます   和 枝
@空論を喰えというのか永田町   美佐緒
@町内に同姓名でややこしい    長 仁

宿 題 「自由吟」  互 選(二月分)
I粟立ちのいい石鹸で嘘流す    穂々美
E毎日が愛では飽きてしまいそう   弘
E方言がスキップしてる道の駅    尚
E抜く程の力を肩に入れてない   茂 瑠
D稲光一瞬見えた鬼の面      信 一
C春なのに貧乏神が出て行かぬ   美佐緒
C友情を切手で繋ぐ半世紀     敏 子
Cワンセグも地デジも知らぬ父の鍬  鰹
B百薬の長効きすぎて二日酔い   廣 司
Bころころと詐欺の手口を変えてくる 好 子
B蕗の薹春の扉をこじ開ける    由利子
B期限切れあるある母の冷蔵庫   由 美
B軽い罪目を閉じてから深くなる  義 子
A雪冠る富士は気品をさらに増し  よし子
A陽溜まりで友と話せば和みます  和 枝
Aシナリオのようにはいかぬあと一歩 野次馬
Aおふくろと一度呼びたいセピア色 しげる
@ネットカフェ巣立つ男に応援歌  アキラ
@大海へ漕ぎ出す勇気なくさない  修 市
@風と会うこの心地よさは手放せぬ 千代見
@なつメロに元気をもらう雨の午後 ふく子
@あの笑顔あの目口より物を言う  晴 康
@追い風に乗って奴の有頂天    千恵子
@ジャンプする真央に「それっ」とつい叫ぶ 哲 也
@ようやっと掴んだ藁も解けない  豊 子
@疲れたら帰って来いと過疎の村  五 貫
@待ったなし奈落極楽職探し    竹 水
@家族ならあれそれこれですぐ判る 三根子

参加者(順不同)恩田たかし、薮ア千恵子
小野修市、池田茂瑠、中田尚、佐野由利子
曽根田しげる、加藤鰹、望月弘、増田信一
高瀬輝男、川村洋未、尾崎好子、畔柳晴康
中野三根子、谷口さとみ、林二三子、瀧進
長澤アキラ、永田のぶ男、金田政次郎、那
須野正明、岡村廣司、鈴木まつ子、井口薫
大塚徳子、成島静枝、中矢長仁、内山敏子
薗田獏沓、石田竹水、川島五貫、西垣博司
加茂和枝、鹿野太郎、毛利由美、安田豊子
濱山哲也、滝田玲子、竹内さき、市川重雄
小林ふく子、芹沢穂々美、鈴木千代見、中
川司、山本野次馬、戸田美佐緒、真田義子
川口のぶ子、川口亘、酒井可福、孝井栞、
今井卓まる、森下居久美、馬渕よし子、柳
沢平四朗、那須野正明、中川司
定例句会 | Link |
(2009/04/28(Mon) 12:30:58)

平成二十一年 一月十七日
新 年 句 会
於 日本料理「さわ」


宿 題  「 牛 」 川路 泰山 選
闘牛で冬将軍の村おこし      のぶ男
アメリカに格差広げている和牛   竹 水
あっけない交尾に時を棒に振る   野次馬
高飛車にブランド牛の値札貼る   野次馬
元朝の乾杯孫は牛の乳       晴 康
牛歩でもいいんだ傘寿過ぎたから  廣 司
牛の声やけに尾を引く過疎の村    進
鈍行で牛歩の旅と洒落てみる    好 子
伯楽がお手玉にする暴れ牛     泰 史
ブランドをクローンでつなぐ牛の自負 安 心
クローン牛戸籍は神の目を盗む   平四朗
クラシック流れ搾乳もはかどり   二三子
霜降りを期待して見る鍋の底    さと子
牛歩でも子の頃の夢追い掛ける   信 一
牛丼の汁に決意とかくし味     穂々美
横綱になれば牛とは云わせない    亘
ホルスタイン並みのバストで肩が凝り 静 枝
カタカナ語ゆっくり反芻するつもり 徳 子
我が干支よもう一巡り二巡り    好 子
牛耳った会議のあとの不安顔    穂々美
牛乳が僕の背骨の目をさます    洋 未
ゆったりと牛歩の如くいく余生   千恵子
モー然と駆けたい日あり角磨く   まさえ
うしよりものんびりとどく年賀状  玲 子
来客の時は国産牛にする      博 司
地下タビと軍手で今日もベコを追い 獏 沓
ゆるぎなく牛歩でめざす喜寿の夢  豊 子
プライドを気にせず牛は牛の歩で  輝 男
哲学の眼をした牛に聞く人生    輝 男
牛の背に乗ってしまった給付金   五 貫
物好きで牛乳鍋をかこむ夜     まさ子
政治とはかくなるものか牛歩なり  アキラ
トレサビリティ牛の素性が明かされる 居久美
いざという時迄隠す牛の角     泰 史
どっしりと牛の如くに父の背    さと子
猪突した風を牛歩に切り替える    弘
牛年に給付の噂持て余す      しげる
 五 客
モーやだよねずみの不況かぶる牛  美智代
なあベコよもいちど田んぼするべえか さとみ
追伸に牛に因んだギャグいれる   茂 瑠
春を待つ仔牛健気に立ち上がり   まつ子
闘牛の顔に似てくる妻の乱     千恵子
 人 位
不況風牛も押される虎落笛     重 雄
 地 位
給付金担いだ牛に鞭を打つ      弘
 天 位
反芻は苦手デジタル時代行き    静 枝


宿 題  「いい男」 中野三根子 選
レンタルよ送迎用にいい男     洋 未
無駄などと言わずに化粧待つ男   五 貫
義理人情愛も育てる苦労人     重 雄
キザな奴いい男振る冷たい目    玲 子
もて過ぎて一人になれる時がない  修 市
太陽のような貴男に惚れました   輝 男
いい男おだててメシをおごらせる  博 司
床屋から帰った夫ちょいと誉め   静 枝
ウチの人あれでも昔いい男     博 司
好きなんだ母をいたわるお父さん  竹 水
シルバーグレーまだフェロモンが満ち溢れ 進
いい男母似の彼女連れてくる    和 枝
いい男流し目に棲む甘い罠     敏 子
いいなあと思う男はみな既婚    由 美
四面楚歌恐れず意見吐く男     廣 司
いい男春の暦に予約する      徳 子
安酒で私と酔ってくれる人     さとみ
いい男背中で語る温かさ      俊 枝
男ならみんな自負するいい男    長 仁
揺ぎない持論男の夢を追い      進
いい男賞味期限があったとは    ふく子
いい男心も顔も兼ね揃え      晴 康
賞味期限まだあるつもりだった俺  卓まる
俺だってカツラ付ければいい男   泰 史
顔姿気っ風までもいい男      千恵子
こころからやさしい嘘をつく男    弘
いい男結婚すれば只の人      信 一
太陽の匂いが似合ういい男     千代見
ネガで見る昔の夫はいい男     のぶ子
二枚目は無駄な口など叩かない   安 心
カネ・チカラあったらもっといい男 二三子
イケメンへダーツの針を尖らせる  茂 瑠
 五 客
おいカアサンおいカアサンとあの世まで まさえ
背景に何を置いてもさまになる   美佐緒
さわやかな風に男を語らせる    アキラ
花束を買えない男それもいい    まさえ
マラソンでテープ切る孫いい男   美智代
 人 位
ほかほかの心伝わるいい男     千恵子
地 位
十人十色ビミョーに違ういい男   二三子
 天 位
脇役に徹し貴重ないぶし銀     豊 子
 軸 吟
私だけ笑ってくれたいい男     三根子

 宿 題「うれしいな」上五指定
           加藤  鰹 選
うれしいな二才も若くみられたの  二三子
うれしいな三億俺にあたるはず   修 市
うれしいな寝ていてくれた朝帰り  さとみ
うれしいな酒はうまいし妻きれい  修 市
うれしいな何買おーかな給付金   博 司
うれしいなシラスのなかにタコがいた 卓まる
うれしいなあったかご飯しじみ汁  よし子
うれしいな百歳の母おんぶする    弘
うれしいな一足す一が十となる   由利子
うれしいな何もない午後猫といる  まさえ
うれしいな蛇口ひねれば出るビール 野次馬
うれしいな一緒に泣ける人がいて  ふく子
うれしいな徹夜へ柚子の湯が香り  政次郎
うれしいな盲導犬が居る空気    太 郎
うれしいな酒瓶抱え友が来る    可 福
うれしいな美男と美女の離婚劇   哲 也
うれしいな君と僕との恋満ちる   さ き
うれしいな派遣の僕に陽が当たる  アキラ
うれしいな私を誉める子の日記   泰 史
うれしいな殻がくるりとむけた昼  さとみ
うれしいな補聴器なくてジャズを聞く しげる
うれしいな夢のつづきも家がある  穂々美
うれしいな根っこがちゃんと生きていた 二三子
うれしいなリストラされず二度の職 穂々美
うれしいなあなたが横にいてくれる 徳 子
うれしいな親が元気でいてくれる  居久美
うれしいな腹はふくらみ父が折れ  重 雄
うれしいな家族の中に席がある   俊 枝
うれしいな人間臭い鬼と居る    のぶ男
うれしいなジャンボもロトも当てました 野次馬
うれしいな今年も好きな先生で   玲 子
うれしいなすらすらすらと句が浮かぶ静 枝
いま此処に居るだけで良い窓の椅子 幹 江
うれしいな明日復活の七分粥    五 貫
うれしいなほめられ豚も空を舞う  美智代
うれしいな「たかね」が届く月初め 千代見
うれしいな銀杏の黄色空の青    美智代
うれしいな絡んだ紐を解く予感   まさ子
うれしいな心の影が消えていた   安 心
うれしいな妻が手招き久しぶり   由利子
 五 客
うれしいな俺のお通しだけ違う   卓まる
うれしいな上司出張妻は留守    信 一
うれしいなギプスを取って伸ばす腕 まさ子
うれしいな子供出来たは嘘だった  泰 史
うれしいな居場所の広い妻の留守  まさえ
 人 位
うれしいなまだまだすべて現役で  三根子
 地 位
うれしいな夢で紀香になれた朝   さと子
 天 位
うれしいなスーツケースと待つ夜明け 俊 枝
 

参加者(順不同)森下居久美、谷口さとみ
永田のぶ男、望月弘、増田信一、池田茂瑠
小野修市、川村洋未、川路泰山、市川重雄
森田安心、高瀬輝男、堀場梨絵、滝田玲子
川島五貫、尾崎好子、林二三子、伊藤泰史
石上俊枝、中野三根子、加藤鰹、大塚徳子
鈴木まつ子、瀧進、長澤アキラ、畔柳晴康
曽根田しげる、芹沢穂々美、佐野由利子、
提坂まさえ、川村美智代、萩原まさ子、中
川司、薮ア千恵子、渥美さと子、岡村廣司
薗田獏沓、中矢長仁、成島静枝、内山敏子
鹿野太郎、酒井可福、濱山哲也、西垣博司
中田尚、小林ふく子、石田竹水、安田豊子
金田政次郎、川口亘、毛利由美、竹内さき
加茂和枝、今井卓まる、鈴木千代見、川口
のぶ子、山本野次馬、戸田美佐緒、森好浩
柳沢平四朗

▽今年も盛大に新年句会が開催されました。安心さんの詩吟、アキラさんのマジック、泰史さんは新曲の「河内音頭」を披露して下さいました。二次会のカラオケも大盛り上がりで楽しかったですね〜♪
定例句会 | Link |
(2009/03/26(Wed) 13:22:15)

平成二十年 十二月十四日
三 社 合 同 句 会
於 有東公民館2F集会室


宿 題  「悔 恨」 長澤アキラ 選
泥かぶり株は魔物と思い知る    昭 洋
深酒がボディブローの様に効く   亜季浩
はしゃぎ過ぎ自信無くした勇み足  竹 水
後悔を余生の杖にして歩き     まさし
悔やんでも出した言葉は返らない  周 二
悔恨の情が励みの道しるべ     志づ江
早とちり疑った事恥かしい     由利子
蓮根のくびれで止まる悔いの種   のぶ男
子育てを悔やみ続いた野良仕事   は な
浅はかなわたしを責める水子塚   輝 男
通夜の席母への介護自問する    博 司
人生の悔いまた一つ石を積み     進
みみず字で返事のこないラブレター 安 心
告発をされて暖簾を閉じる悔い   泰 史
かけ過ぎた子にマザコンというおつり 才 男
墨たっぷり含んだ筆が汚点つけ   穂々美
モノクロに写し出される悔いの影   光
消しゴムでそっと消したいあのことば 三根子
悔やんでも所詮わたしの通過点   梨 絵
一押しが足りずにバラを奪われる  輝 男
線香が詫びております親不孝     進
もう一歩出ればよかった愚図な足  茂 瑠
だまし絵の下で夫婦の今日あした  泰 山
守備範囲妻の鎖が長過ぎる     のぶ男
教科書の墨に謝罪をしていない    弘
 五 客
一目惚れした日は乱視だったかも   鰹
冗談が誤解をされて笑えない    竹 水
あの道を歩めば悔いはいつもある  修 市
悔いしきりまだ時効にはしてくれぬ 梨 絵
意地張った分だけ重くなる扉    亜季浩
 人 位
軸足の所為にして来た転びぐせ   幹 江
 地 位
今ならば父の味方になれたのに   三根子
 天 位
甘やかしすぎた気がする我が背骨  まさえ


宿 題  「満 足」 増田まさし 選
胴上げに監督満ちた顔で舞い    あ い
初物へご先祖様もごまんえつ    輝 男
友達も家族も有って日々元気    竹 水
物忘れこれでいいのだ我が海馬   まさえ
趣味からも楽しさ貰う日々愉快   竹 水
健やかに一人暮らしの満足感    歳 江
満がんの旅で夫婦はむつみ合い   梨 絵
努力家が満足しない銀メダル    亜季浩
仇敵に送った塩が生かされる    のぶ男
神様も時々そっと味方する     三根子
健康で妻も美人で職もあり     洋 未
衣食住足りて健康医者いらず    のぶ男
ファイナルにトリプル二回真央の笑み 恵美子
満足の腹へメタボとにらめっこ   昭 洋
満足を小さな枠にはめて生き     光
健やかな妻の寝相がいとおしい    進
田舎出が裸一貫マイホーム     安 心
やせ蛙寝酒一合あればよし     泰 山
柳界の友と出会って脳研ぐ     安 心
満ち足りて心に愛が埋まらない    進
ライバルを抜き昇進の辞令受け   輝 男
満ち足りた食事に飢餓の子が笑う  アキラ
満足の度合いを語る共白髪     泰 山
来世もと天寿待つ身が笑い合い   博 司
いま此処に居るだけで良い窓の椅子 幹 江
 五 客
満足の線が引けない欲の皮     澄 江
満たされて鳴かず飛ばずの三代目  幹 江
満ち足りた気持ちに欲が水を差す   光
満足か母に訊きたやわが介護    博 司
満足へ物指の無い人の欲      昭 洋
 人 位
消しゴムも修正ペンもなく生きる   弘
 地 位
満ちたりた乳房安堵の子の寝息   才 男
 天 位
煩悩と妥協した日をよく眠る     弘
 軸 吟
姑の糠味噌の味嫁が継ぎ      まさし
宿 題  「 指 」 山田 迷泡 選
神経はまだ感じます指の先     穂々美
節くれた指に男の詩がある     アキラ
絡めてる女の指は武器になる    昭 洋
いい目覚め五本の指をパッと開け  志づ江
マジシャンの五指の隙間に住む魔法 才 男
水割りを世の中知った指でまぜ   修 市
決め事に指名に強い妻が出る    安 心
ケータイが息子の声で指図する   博 司
錠剤にリストラされた薬指      弘
白魚の指が踊っているピアノ    周 二
末っ子が我慢している足の指    幹 江
グーチョキパーさせる施設のリハビリ は な
泣き真似の指のすき間の空っ風   幹 江
指人形男コロリと罠に落ち     輝 男
三つ指をついてた時もある私    幸 子
マニキュアに縁なき丸い爪を見る  恵美子
石橋を叩いた指の瘤笑い      あ い
指きりに時効ないのか女房殿     光
指先で私のハート抜き取られ    信 一
指先のエロス女の骨を抜く     泰 山
合掌の指から落としてならぬもの  梨 絵
癌の子に指切りでつく重い嘘    泰 史
もう会えぬかも知れない指のぬくもり 歳 江
指切りのその後の夢が食い違う   由利子
指切りもウソの約束騙されて    孝 一
五 客
躓いた指の痛さへ染みた年     昭 洋
親指が退化していく民主主義     弘
思い出が無くて無傷でいる小指    光
複眼で覗けば青い指だろう     茂 瑠
指ほどの魚で酒を二杯のむ     亜季浩
 人 位
押えても鳴らぬ横笛まだ蕾     才 男
 地 位
花火ばかり揚げる少年の指     輝 男
 天 位
干されたくなければこの指に止まれ  鰹
 軸 吟
氷点下羅漢の指は曲がらない    迷 泡


参加者(順不同)提坂まさえ、佐野由利子
村松周二、西垣博司、山田迷泡、大村利朗
石田竹水、松永昭洋、設楽亜季浩、望月弘
斉藤才男、伊藤泰史、松永澄江、多田幹江
瀧進、増田まさし、川村洋未、中野三根子
芹澤穂々美、豊泉光、森田安心、市川重雄
川路泰山、高嶺歳江、松永幸子、中村はな
青木あい、寺田志づ江、加藤鰹、堀場梨絵
高瀬輝男、増田信一、池田茂瑠、市川孝一
永田のぶ男、長澤アキラ、鈴木恵美子、曽
根田しげる、小野修市(38名)

☆合 点 賞
一位・望月  弘
二位・斉藤 才男
三位・多田 幹江
四位・高瀬 輝男
五位・松永 昭洋
六位・豊泉  光
七位・設楽亜季浩
八位・加藤  鰹
九位・中野三根子
十位・西垣 博司

▽十二月は毎年末恒例の「むなぎ、八幡、たかね川柳会合同句会」。今年はむなぎ川柳会のお世話で楽しいひとときを過ごすことが出来ました。ありがとうございました。



定例句会 | Link |
(2009/02/26(Wed) 12:39:54)

平成二十年 十一月十五日
定 例 句 会
於 静岡市アイセル21


席 題  「 絆 」 小野 修市 選
兄弟の絆は今も強いまま      三根子
立候補細い絆も頼られる      輝 男
赤い糸今では太い腐れ縁      信 一
落選が決まれば絆なんてパー     鰹
菊人形並んだ美しい絆       茂 瑠
オレオレも天涯孤独掛からない   信 一
保証人断りきれぬ絆あり      由利子
絆っていいな心があったかい    由利子
阿吽でも女遍歴墓場まで      信 一
学校と職場が結ぶ良い絆      好 子
金名誉此の頃絆負けている     信 一
お早うが輝くただいまが紡ぐ    珠 美
絡まって恋の絆が解けない     由利子
秘密基地大人になれど思い出す   信 一
時々は引っ張ってみる確かめる   好 子
笑わない人のほっぺをまず突いて  珠 美
今朝はもう別れの時と知る二人   アキラ
大切な絆赤いと思い込む      茂 瑠
空と海絆を結ぶ地平線       のぶ男
コンビニの弁当で済む母の愛     尚
無口でも夜の絆がきつ過ぎる    のぶ男
崖っぷち掴んだ絆切れないね    しげる
重婚が罪にならなきゃあと二人   信 一
同窓会見形変われど気は同じ    信 一
赤紙で絆切られて山を越え     しげる
遺言に財産無いが仲良くと     信 一
年賀状だけの無色の絆です     茂 瑠
親子でも甘えて絆たしかめる    三根子
美女の椅子据える絆の輪の芯に   茂 瑠
枯れてない絆喪中のハガキ来る   茂 瑠
 五 客
金婚式までは新婚だと思う     珠 美
叱られている嫌われたわけじゃない 珠 美
切れそうな絆をつなぐ子の寝顔    鰹
いつだって母娘の絆堅むすび    由利子
金婚を羨む絆くされ縁       好 子
 人 位
ふっつりと切れて絆は義を試す   珠 美
 地 位
小うるさい絆の端も手の中に    茂 瑠
 天 位
冷えた手で古い絆の縒り戻す    茂 瑠


宿 題  「昭和回顧」 増田 信一 選
戦争と平和選べぬ罪と罰      のぶ男
鍵っ子が母の帰りをブランコで   しげる
竹槍に黄色い気合い入れた喉    茂 瑠
駄菓子屋でおでん海つぼプロマイド 好 子
裕ちゃんにすっぽり染まる映画館  由利子
車ある家目印に案内図       さとみ
赤紙で行きし夫の身を案じ     ぎ ん
我武者羅にただ働いたよき時代   晴 康
祝日に日の丸を出すああ昭和    洋 未
物売りの声ひびく路地今は消え   修 市
晩酌を子供が買いに出す親父    安 心
焼けトタン集め凌いだ風と雨    茂 瑠
町工場機械油に注ぐ夢       さとみ
アナログで生きていました日本中  まさえ
東洋に魔女がいましたオリンピア  泰 史
ツイギーの小枝が太い幹になる   まさ子
飽食はダメと昭和の風が吹く    まさ子
百円のお札で夢が買えた頃      鰹
おしょうゆを借りたり貸した隣組  卓まる
空襲を母の強さに守られる     可 福
昭和史の八月やけに焦げ臭い     弘
ダイヤルの間もときめいた黒電話  由 美
豆がすの中に埋もれた米チラリ   のぶ子
またオヤジ卓袱台飛ばし憂さ晴らす 可 福
ミスターの一挙一動あすの糧    太 郎
海水を汲んで沸かした調味料    のぶ子
コロッケを食べると鼻がたれてくる 哲 也
勲章は戦後を生きた深い皺     豊 子
縁台のステテコが指すへぼ将棋   アキラ
カラコロと浴衣が歩く風呂帰り   アキラ
店先のテレビ観戦野次が飛び     進
卓袱台に家族の絆盛り合わせ    ふく子
飴を買い食べながら見た紙芝居   長 仁
平成を走る心臓昭和製       静 枝
銭湯で世間を学ぶ青い尻      五 貫
駄菓子屋に入るといつも子にもどる たかし
軍神と祀られ還る冬蛍       敏 子
寝押しした襞スカートの畳あと   穂々美
お隣の暮らしが見えていた昭和   二三子
一ダース産んで銃後を守りきり    弘
 五 客
カラフルになってラムネも生き残る 哲 也
屋久杉の葉っぱの裏にある昭和   野次馬
落ち葉焚き見知らぬ顔も暖まり   ふく子
天国も地獄も垣間見た昭和     きく子
負け戦はだか電球眩しすぎ     しげる
 人 位
老兵が除州除州と酔うている    獏 沓
 地 位
どんぐりが屋根を叩いた里の秋   五 貫
 天 位
鬼畜から恩人になる星条旗     泰 史
 軸 吟
卓袱台を囲みチャンネル親も子も  信 一


宿 題  「いい女」 佐野 由利子 選
日本のクレオパトラは私です    竹 水
湯上りに後れ毛という艶な女    まつ子
いい女声をかけたらニューハーフ  三根子
私はね小野小町というアダ名    竹 水
都合いい女だいたい風見鶏     卓まる
美人とは言えぬが妻はいい女    哲 也
いい女だよね私のことかしら    穂々美
顔ですかスタイルですかいや気立て 信 一
子育てに燃える素顔のいい女    ふく子
スッピンの肌がまばゆいいい女   二三子
いい女ぶるから笑う種にされ     亘
あの時は菩薩に見えた美女ナース  輝 男
ハイハイといつも笑っていてくれる  尚
うっとりとさせる美貌の目鼻立ち  まつ子
いい女化粧を落とす迄ですよ    博 司
いい女矢張り三日で飽きがきた   博 司
黒を着て並居る男振り向かせ     弘
雨宿りだって美人の側が良い    しげる
美人だが乳房は作り物らしい    茂 瑠
深入りしやつれるほどに惚れた女  修 市
黒が好き黒を着こなすいい女    獏 沓
火傷する事が怖くて手が出せぬ   野次馬
ホットミルク冷めても僕を待ち続け ふく子
男には不自由しないいい女     徳 子
夢二の絵一寸太らせ片えくぼ    重 雄
さりげなく心引かれるいい女    敏 子
訪ねるとまず酒を出す友の妻    五 貫
これ男?ニューハーフほど演じてる たかし
8センチヒールですぐに来る女   さとみ
振り返るやっぱりとてもいい女   三根子
 五 客
いい女演じて仮面はずせない    敏 子
出るとこが出てくびれてるいい女  獏 沓
いい女が連れた子犬をほめておく  長 仁
遺伝子が改良されて美女ばかり   のぶ男
日本語をきれいに話すいい女    安 心
 人 位
楊貴妃とパーツの数は同じです    薫
 地 位
一度でも言われてみたい いい女  千代見
 天 位
女よりいい女ですニューハーフ   哲 也


宿 題 「笑いのある句」加藤  鰹 選
犬とする連れ小便が情けない    アキラ
朝帰り猫が三つ指ついていた    信 一
ダイエットしたら夕方目がくらむ  修 市
袋とじよだれたらたら見る男    安 心
三億円事件も小室には負ける    好 子
ユルさがいいの女がはくトランクス 珠 美
けんかの夜妻にウインク手を伸ばす 修 市
へそくりがここだここだと吠えている しげる
増毛かかつらか迷う髪となり    博 司
生まれた子整形前の妻に似る    二三子
ダイエットしてます甘い菓子かかえ のぶ子
ウインクを嫁が金棒打ち返す    卓まる
汽車ぽっぽだけは煙を褒められる  さとみ
外人と見るや逃げ出す父である   可 福
株価より大根の値が気にかかり   博 司
焦ります賞味期限が過ぎそうだ   長 仁
ラッシュアワー透かすおならの澄し顔 進
頭陀袋生臭いのが掛けている    政次郎
回覧板ハダカでいると持ってくる  すみと
年とった私も服を裏に着て     さ き
ダイエット失敗続きスリーL    和 枝
軽いけど年金だけは旦那様      亘
にらめっこ笑い我慢し鼻噴射    たかし
宇宙にもしぞーかおでんあるのかな 穂々美
歯を抜かれ笑顔が神に近づいた   獏 沓
爪ヤスリ使うと男摑めない     茂 瑠
さよならをしたのに未だ発車せず  由 美
すぐやめる総理にみんななりたがる 三根子
形相が変わってしまう糸通し    野次馬
明日には禿げる化粧に金を捨て    尚
永遠は胡散臭いぞ白髪染め     珠 美
天人のような美人が河童の屁    のぶ男
お似合いの一言高い服が売れ    輝 男
美女横目社会の窓の閉め忘れ    重 雄
高らかに笑い元気になる笑拠    安 心
 五 客
妻はよく犬と名前を間違える    千代見
徘徊のコースを探す散歩道     アキラ
百均の傘にしてから忘れない    廣 司
消えたメガネ捜しさがして冷蔵庫  由利子
口説くとき誠心誠意ウソを吐く   哲 也
人 位
もう少し痩せれば着れる服ばかり  由利子
 地 位
大切な妻で触診欠かさない      弘
 天 位
考えて考えぬいてババを引く    信 一


宿 題 「自 由 吟」  互 選
Dダイエット秋の味覚にうっちゃられ 信 一
Cとんがった心がなごむ朝の虹   修 市
C人並の基準は誰が決めるのさ   洋 未
Cポイ捨ての場所にお地蔵置いてみる 安 心
Cそんな日もあった私のドラムソロ アキラ
Bもたもたを支えてくれる手が温い 由利子
B大空が罪を知らずに青すぎる    尚
B舞落ちる枯葉あしたの我が身かも よし子
A鮮やかな女の武器で勝ち戦    のぶ男
Aジャンボくじ当たらぬ方が幸せよ しげる
A暑がりのあなたに三度惚れました 珠 美
Aイヤリング愛語をいくつ殺したか 輝 男
A愛と金ダブルスチールされた秋   鰹
Aゴッホにもシャガールにもなる美術展 進
Aごった煮に混ぜた愛なら保証済み 穂々美
A寝たきりの窓へ満月語りかけ   敏 子
A一人きり出たとこ勝負風を読む  さ き
Aハイエナと言えなくもない形見分け博 司


参加者(順不同)佐野由利子、長澤アキラ
やまぐち珠美、曽根田しげる、中野三根子
増田信一、池田茂瑠、尾崎好子、高瀬輝男
永田のぶ男、加藤鰹、小野修市、森田安心
市川重雄、金田政次郎、瀧進、鈴木まつ子
山田ぎん、畔柳晴康、中谷長仁、成島静枝
真田義子、大塚徳子、内山敏子、川島五貫
薗田獏沓、岡村廣司、酒井可福、鹿野太郎
小林ふく子、井口薫、石田竹水、川村洋未
望月弘、芹沢穂々美、西垣博司、林二三子
安田豊子、毛利由美、竹内さき、加茂和枝
川口亘、鈴木千代見、濱山哲也、伊藤泰史
石上俊枝、馬渕よし子、飯塚すみと、中川
司、恩田たかし、山本野次馬、川口のぶ子
萩原まさ子、提坂まさえ、川村美智代、那
須野正明、谷口さとみ、今井卓まる、中田
きく子、柳沢平四朗、中田尚
定例句会 | Link |
(2009/01/26(Sun) 10:58:39)

平成二十年 十月十八日 
定 例 句 会
於 静岡市アイセル21


席 題  「 血 」 長澤アキラ 選
血の濃さか姉妹の絆強すぎる    由利子
国会にやたらと二世幅利かせ    修 市
吸血鬼俺の年金吸っていく     由利子
血ぐらいはやろうせっかく来た虫だ さとみ
献血の有難さ知る手術室      輝 男
血税を湯水の様に流される     好 子
貧血の振りをしながら抱きついた  信 一
貯金ゼロだけど輸血で賞を受け   輝 男
子がグレて互いの血筋なすり合い   鰹
血の巡り少し悪いが生きるこつ   信 一
 五 客
血縁と初めて会ったお葬式     由利子
血の雨はもとはあなたの不倫です  信 一
大出血しても儲かるパチンコ屋   さとみ
血を分けた肉親裂いた拉致悲し   修 市
すぐ怒るママに献血すすめよう   さとみ
 人 位
血迷うた酔った勢い妻を抱く    信 一
 地 位
厨房を投げ出し無血クーデター    弘
 天 位
血税をトイレに流す年度末      鰹


宿 題 「じ、で始まる句」
加藤  鰹 選
爺さんと呼ばれうっかり返事した  廣 司
実印の痛さを知った保証人     由利子
じっと目を凝らして肉の厚さなど   薫
持参金見せても魚食いつかず    安 心
次男坊極楽トンボ進化する     のぶ男
自慢話子の無い人に控えてる    ぎ ん
実力に運も加わり翔んでいる    千恵子
持久力つけて生きぬく平成を    修 市
地酒だようちの米からこしらえた  洋 未
ジーパンの穴が美学になるなんて  輝 男
時効まであと数日を捕えられ    好 子
ジャムを塗るバターナイフでジャムを塗る さとみ
ジロジロとみられたわけはごはんつぶ 三根子
焦れったい私からしたプロポーズ  好 子
自信家は目鼻と口が超でかい    安 心
自信作これと思うがすべて没    たかし
自信ある偽装した年顔身体     信 一
邪恋の芽太く豊胸から伸びる    茂 瑠
G8ごとに総理が変わる国     由 美
浄土説く和尚も浄土まだ知らず   廣 司
自慢げな孫の話へ人が退き     好 子
自画自賛してる政策穴だらけ    修 市
自慢気に妻をちょっぴりけなしてる  弘
じっくりと味がしみ込む手前味噌  玲 子
自衛隊いざともなれば後ずさり   のぶ男
重箱の隅つつき合う嫁姑      玲 子
充電中です雨音を聞いてます    輝 男
磁力だな吸い付けられる君の笑み  五 貫
自分だけ薄目につくる三杯目    卓まる
弱点は見ないで居ようそれでいい  すみと
じいちゃんのサーフボードに追い抜かれ アキラ
饒舌な妻にセールス敵わない    二三子
地を這って生きて雑草引き抜かれ  政次郎
時価という寿司は恐くて頼めない  長 仁
自分から求めて出世から降りる   獏 沓
自慢した昨日の嘘に風邪もらう   さ き
じらされて恋の甘味が渋くなる   竹 水
ジーパンの数がメタボの成長記   哲 也
地金出てやっと阿吽の仲となる   信 一
 五 客
時価ばかり食べる彼女に腰が浮き  博 司
自転車のタイヤがへこむ秋盛り   可 福
実話にも少しおまけの匂いする   しげる
Jポップ聴いて昭和が船を漕ぐ   太 郎
じゃが芋のような人ですあったかい 由利子
 人 位
自販機の音だけ響く街に住む    アキラ
 地 位
時差ボケを一週間も自慢する    さとみ
 天 位
磁石なら北です僕は君に向く    竹 水


宿 題 「秋の味覚」 曽根田しげる 選
も〜い〜かぃまーだだよーとラフランス 鰹
自然薯の味で夫婦の溝埋める    茂 瑠
松茸をげっぷ出るほど食べたいな  信 一
葡萄狩りしてる皆が空おがむ    修 市
全力で秋を掴んだ姫りんご     ふく子
秋の旬ほろにがくする物価高    博 司
松茸を食べた食べたと言いふらし  ぎ ん
皮肉かなマツタケ入れるおでん種  穂々美
サンマ焼く路地の奥からくるかおり のぶ子
七輪の秋そのままが煙を出す    可 福
柿ひとつしっかり秋の味を噛む   晴 康
イチジクの甘さがケンカの元となり すみと
秋の味覚柿も私も熟れている    徳 子
栗御飯少しは芋を混ぜてみる    洋 未
ヘソ団子栗のご飯で月を見る    晴 康
狂う世の秋の味覚を夏に知り    重 雄
焼きイモの匂ひに負ける女子高生  すみと
栗をむく二時間ドラマけりがつき  まさえ
松茸で全員集合させる父      まさ子
絵手紙に松茸でかく描いて出す   由利子
肝臓も胃の腑も秋を待ち兼ねる    弘
松茸がブランドの傘そっと開け   まさえ
秋刀魚にも備長炭と言い聞かす   アキラ
落ち鮎の眼を見ぬ様にして食べる  廣 司
京料理もみじに心奪われる     千代見
秋ナスの生姜醤油は至福だな    穂々美
新米の飯ならオカズいらないよ   泰 史
やわらかく柿も女も熟れる秋    茂 瑠
凡人の舌で果実を選ばない     美佐緒
許す気がサンマの骨をスッと抜く  俊 枝
 五 客
栗ご飯いつも母ちゃん指に傷    卓まる
松茸を食べたかマイク向けられた  洋 未
旬の秋メタボ気にする喉仏     竹 水
お隣りは松茸家はシメジ茸     可 福
南伊豆伊勢エビ踊る秋を食う    好 子
 人 位
いも煮鍋人の笑顔で温まる     俊 枝
 地 位
新そばがつるりと喉を楽しませ   千恵子
 天 位
新米の湯気に命が背伸びする    アキラ
 軸 吟
巨峰一つ舌におどらせ秋の味    しげる



宿 題  「演 技」  望月  弘 選
悪役が嵌まりすぎてる演技力    千恵子
名演技だったね妻のしおらしさ   美佐緒
定年になるまで妻のふりをする   由 美
火花散るトップ女優の芸が冴え   まつ子
タレントの天然らしいお馬鹿キャラ 静 枝
生きる為演じた過去の語り草    豊 子
欲しいもの手に入る迄の児の仕草   亘
仲の良さを演じています老夫婦   長 仁
善人を真似する演技すぐ疲れ    廣 司
廻る寿司薄い松茸カラ回り     たかし
土瓶むしつまむ蓋から秋の贅    敏 子
とろろ汁真白く誘う母の膳     さ き
選挙戦パフォーマンスで勝負する  千恵子
作れない演技造花に似た私     茂 瑠
呆けた真似迫真過ぎて特養へ    信 一
コスモスとピエロの顔で難のがれ  和 枝
言い訳の演技を見抜くすまし顔   竹 水
一身上今日は貧者を演じます    輝 男
演技とも思える書家の筆はこび   二三子
パグを抱く美女の演出隙が無い   哲 也
目いっぱい女まぶして通り抜け   洋 未
さっきした指切り演技かもしれぬ  ふく子
強がりを言って空咳一つする    アキラ
笑うのも泣くのも生きる為の技   竹 水
白線の中での慎ましい演技     茂 瑠
劇場の外へ出てからわかる意味   まさ子
いい人をとうとうやめる停年日   まさえ
オーバーに斬られてやるか孫の太刀 可 福
路地裏を台本通り迷う振り     卓まる
お小遣い孫の演技に乗せられる    進
やめておく拍手をくれる人もなし  洋 未
男慣れ演技上手を疑われ      重 雄
生きる為ネオンの街で演技する   博 司
 五 客
喪服着て蝋人形になった妻     野次馬
ウーロン茶だけで酔ってる下戸の靴 美佐緒
ゴタゴタが去るまで死んだ振りでいる 鰹
花道でだんまりとなる天下り    政次郎
この頃は女らしさを演技する    三根子
 人 位
大粒の涙をすぐに出せる妻     由利子
 地 位
ネールアート今日は女でいたいから 野次馬
 天 位
母さんにあげよう主演女優賞    アキラ
 軸 吟
外面はどこから見ても愛妻家     弘


宿 題 「自 由 吟」  互 選
D脈ありと徐々に持ち出す隠し玉  千恵子
C仏には詫びて神には願い事    さとみ
C自家製の梅干し朝が動き出す   由利子
C生きるため肩の力も抜いてみる  三根子
Bりんご剥くお国なまりの声がする 千代見
B煮え切らぬ気持ちの侭で従いてゆく 獏 沓
B今生きるペン走ったり止まったり ふく子
B若作りしてもBCGの跡     由 美
B届かない返事待ってる秋の月   和 枝
A秋の虫うわさ話を夜明け迄    修 市
Aわたくしは一雨ごとに弱くなる  太 郎
A靴買いに行きます余命歩きたく  博 司
A気負わずに風に任せてゆくひとり 豊 子
A父ちゃんの平和女房の風次第    進
A新しい雲に乗れるか膝に訊く   五 貫
A一匹の蝶閉じ込めている胸の奥  義 子
@百円を使うに苦労する格差    美佐緒
@煮崩れた愛はお玉で掬えない   穂々美
@職業欄主夫と書きたい無職です   薫
@過労死をギネスが憂うみのもんた 静 枝
@絵手紙へ紅葉を描く母の秋    敏 子
@攻めてくる敵も勝利を信じてる  廣 司
@ゆっくりと決めたい力溜めている 徳 子
@その顔が良いね檸檬が歯にしみる 政次郎
@両親のラブコメディーの中にいる 哲 也
@なめくじの涙は乾く暇がない   アキラ
@荒波がみやみに舵を重くする   安 心
@ミステーク小さいうちに頭下げ  すみと
@束の間の主役もみじが燃え盛り  輝 男
@店先に手の出ぬ味覚並べられ   ぎ ん
@価値観の違い食事の席に出る   洋 未
@躓いた小石を空へ蹴り返す    野次馬
@耳ダンボ口はおちょぼで腹メタボ 信 一
@満腹だ許しておこう秋だから   しげる
@七転び八起き早起きなのは妻   兄 六
@矢面に立たされ踊らされる影   野次馬
@ちょっとだけストレスも入れ旅支度 まさえ


参加者(順不同)飯塚すみと、谷口さとみ
小野修市、高瀬輝男、池田茂瑠、尾崎好子
曽根田しげる、加藤鰹、増田信一、望月弘
中野三根子、森田安心、瀧進、佐野由利子
長澤アキラ、井口薫、市川重雄、畔柳晴康
大塚徳子、中矢長仁、岡村廣司、川島五貫
内山敏子、成島静枝、真田義子、毛利由美
薗田獏沓、鹿野太郎、西垣博司、石田竹水
林二三子、竹内さき、川村洋未、安田豊子
滝田玲子、川口亘、金田政次郎、山田ぎん
加茂和枝、濱山哲也、酒井可福、石上俊枝
伊藤泰史、小林ふく子、恩田たかし、中田
きく子、鈴木まつ子、芹沢穂々美、中川司
鈴木千代見、戸田美佐緒、馬渕よし子、那
須野正明、永田のぶ男、山本野次馬、萩原
まさ子、提坂まさえ、川口のぶ子、中田尚
薮ア千恵子、今井卓まる、柳沢平四朗
定例句会 | Link |
(2008/12/25(Wed) 16:20:31)

平成二十年 九月二十日 
遠 足 句 会
於 伊豆ワイナリーヒルズ


席 題  「てっぺん」 谷口さとみ 選
チビの子が自慢げに乗る組体操   二三子
わだかまりひとつ富士山頂に捨て   鰹
天辺で椅子を投げ出す自民党     弘
芋虫も必死テッペン目指してる   輝 男
てっぺんが見えない位置で心地よい 五 貫
墓石の上でカラスが騒いでる    二三子
天辺はどこだ地球はまぁるいぞ   猫 子
天辺を手探りをして夜が明ける   のぶ男
 秀 作
山頂で一瞬秋の風になる      恭 子
てっぺんでワイン飲んだら眠りたい しげる
ワイナリー天辺の鐘幸を呼ぶ    可 福
修善寺のてっぺんにあるワイナリー  弘
 軸 吟
旗あればお子様ランチになるごはん さとみ


宿 題 「い、で始まる句」
真理 猫子 選
遺言にはなんにも無いと書いておく 信 一
遺産分け終えて仏間の灯がゆれる  アキラ
生き返る湯舟に今日が浮いている  政次郎
生き甲斐は妻子の笑みとコップ酒  修 市
今だから言える話は腐ってる    竹 水
一円の攻防セール梯子する     静 枝
色めがね掛けて世間が見えますか  敏 子
イクラ海胆食べず嫌いを引き受ける 好 子
いいかしら長寿めざしていいかしら  薫
いつかまたそんなこんなで歳になり  亘
言い過ぎた言葉消しゴム探してる  千代見
言い敗けて折れた女房がいじらしい のぶ男
言いきかす言葉に毒もちょっと混ぜ ふく子
言い訳を聞いてくれてるワンカップ 哲 也
言い訳はよそうあしたも陽はのぼる 徳 子
苛立ちを食べてメタボへ邁進中   居久美
以心伝心分かりたくない時もある  由 美
一瞬の風が扇動する選挙      豊 子
いい歳でちっちゃな色気横に置く  安 心
因習の殻脱ぎ捨てて朱を求め    茂 瑠
命がけあなたを守るなんてうそ   千代見
いち抜けたいちで止まらずアデランスさとみ
いつもので通じる店でひと休み   まさ子
忙しいかわりに御飯食べといて   洋 未
イルカ保護叫ぶステーキ食べながら  鰹
生きるため川柳も好き遊び好き   三根子
色々な過去が出揃う同期会     まさ子
今の世は介護と遺産当てにせず   俊 枝
一言の重み奥歯に引っかかり    まつ子
一度目のミスは大目に見てあげる  由 美
一番を目指しこわれていく子供   泰 史
胃袋に未消化のまま今日のウツ   輝 男
以下同文ちょっと空しい授賞式   さとみ
犬と猫だけが黙ってついて来る   信 一
衣食住すべて揃ってまだ不満    穂々美
 五 客
井戸の中嵐は知らぬまま逝ける   飛遊夢
居留守だとバレてるらしい長いベル 哲 也
一瞬の脇見で払う養育費       鰹
いい人といわれる腹の八分目     弘
いろいろとあって壁紙張りかえる  まさえ
 人 位
胃カメラが僕の失恋さがしあて   洋 未
 地 位
生きているから今日泣いて明日笑う 太 郎
 天 位
いきさつは不明 なれそめは強引  団 石


宿 題 「豆」表現自由 佐野由利子 選
豆鉄砲撃たれじいちゃん鳩のまね  可 福
豆腐屋のらっぱが時速五十キロ   さとみ
のどごしのヤッコ豆腐がベリーグー きく子
引き合って納豆みたいくされ縁   政次郎
煮え切れぬ豆と女の泥試合     茂 瑠
年の数だけの豆などもう食えぬ   廣 司
気に入ったその手拭の豆しぼり   晴 康
ごま豆腐まだまだ未熟修業僧     進
平和主義豆鉄砲の独り言      アキラ
黒豆を煮るもう少しもう少し    団 石
豆を煮るふつふつふつと嘘ならべ  まさえ
納豆を飲むように食う健康児    好 子
豆狸人をだまして腹づつみ     長 仁
孫の打つ豆鉄砲に両手あげ     敏 子
更年期イソフラボンに助けられ   居久美
納豆の粘りがパワー出してくれ   和 枝
鳩が豆食ったようです辞任劇    まつ子
小豆好き甘い物好き酒も好き    三根子
未練かな豆粒ほどの夢を追う    輝 男
納豆と人は練るほど味が出る    泰 史
納豆に未練を混ぜて朝ごはん    猫 子
男ゆえ豆々しさを嫌がられ     まさ子
枝豆は五分以内にきてほしい    さとみ
豆乳は見直されてか美女が増え   のぶ男
柔過ぎて箒持つ手に豆ができ    宇 宙
豆絞りハッピ姿についころり    信 一
豆知識ぎっしり持って頭痛持ち    尚
電池切れしたのか豆な子が昼寝   二三子
あくまでも天を目指すぞ豆のつる  輝 男
味噌樽に寝かせた豆の笑い声    俊 枝
空豆が無駄花ばかり怠けもの    しげる
豆乳をごくりと飲んで生き返る   徳 子
 五 客
炒ったって煮たって食えぬ豆もある 信 一
純情な私をだます豆狸       竹 水
本名と指輪外して伊豆の宿     飛遊夢
年金に見合う萌やしを今日も買う  のぶ男
少子化にインゲン豆は子沢山    竹 水
 人 位
情けない豆鉄砲で援護され     卓まる
 地 位
お見合いに箸から滑る憎き豆    可 福
 天 位
手の豆がはじけてできたさかあがり 洋 未
 

宿 題  「ワイン」  池田 茂瑠 選
告白を受けるワインのいい香り   輝 男
ワインなど要らぬ地下足袋酎の味  重 雄
ワインでも踊ってみせる安来節   廣 司
ワイン派と焼酎党と二分され    獏 沓
情熱に燃えて火となる赤ワイン   竹 水
注ぐ前に話が長いワイン通     五 貫
しとやかな顔してきつい白ワイン  竹 水
鮮やかに私を染める赤ワイン    由 美
赤ワイン女心の隠し味       千代見
ビンテージ知ったかぶりがいるデイナー 静 枝
慣れぬ手にワイングラスのぎこちなさ 豊 子
ソムリエを気取ればワイン横を向き のぶ子
口づけてワインの記憶君がいる   さ き
赤ワイン昨日の恋がとけはじめ   玲 子
齢の差が何よワインで恋賛歌    輝 男
お揃いのワイングラスの眠る棚    進
ワインより俺には似合うコップ酒  野次馬
美しい涙に妥協したワイン     しげる
あなたとのロマンにワイン傾ける  和 枝
ともだちでいようだなんてロゼワイン 鰹
あなたへの思いに染まる赤ワイン  五 貫
妻たちのランチタイムはワイン付き 宇 宙
ビール家外面ワイン愚痴は酒    信 一
赤ワイン秘密の恋を喋り出す    由利子
 佳 作
外は雨てるてる坊主と酌むワイン  政次郎
赤ワイン今日は勝負に出るつもり  恭 子
悪酔いもいいかも君の注ぐワイン  団 石
ワイン好き体もグラス型になり   猫 子
唇にワインが溶けて薔薇になる   博 司
 秀 句
赤ワイン底に媚薬が溶けている   ふく子
記念日は栓に愛してると刻む    宇 宙
くちびるを盗られる予感赤ワイン   弘


宿 題 「自 由 吟」  互 選
L遅刻した罰か上座が空いている  美佐緒
F人が人許して風を和ませる    獏 沓
E満月に一線越えてしまいそう   のぶ男
Dロボットも介護資格を持つ時代  宇 宙
D虫のいい話だ犬もそっぽ向く   輝 男
D目一杯無理をするから綻びる   政次郎
C丸じゃない四角でもない俺楕円  信 一
C正直をとるか生きやすさをとるか 恭 子
B幸せのリズムで体頑張れる    和 枝
B肩書きは要らない安い酒でいい   鰹
B天国も地獄も知っているお酒   安 心
B酸性雨老いの暮らしに降りやまず 博 司
B中古品僕も売られた店じまい   洋 未
B掃除機に吸い込まれてく白昼夢  猫 子
B腹八分残りの二分に情け注す   卓まる
Aオブラート包みきれない粉薬   玲 子
A度忘れと逃れる度に身が縮む   豊 子
A喫煙所みたいになった相撲部屋  由 美
A国民の為と白々しい台詞      薫
A息抜きの旅へ財布が音をあげる  よし子
A手に豆を作る努力が咲かす花   泰 史
Aブドウ狩り入園料は食べてくる  静 枝
A無くなって良いこともある悩み事 長 仁
Aいつの日か大きな海に着くだろう 義 子
Aお別れに胸一杯が顔になる    五 貫
A古傷を隠しているか蔦が延う   ふく子
@旅行社のチラシはすでに秋盛り  二三子
@平和ぼけ大食漢を持て囃す    廣 司
@ライバルへわずかな望みつなぐ星 まつ子
@方言を浴びて元気を取り戻す    弘
@名月を送り夜毎の虫すだく    亀 重
@歳などは時と場合で換えている  可 福
@何かしよう何かしたいと日が暮れる 由利子
@マニフェスト秋晴れの日は休日だ 哲 也
@時として他人なる背の海がある  さ き
@句誌ひろげ思わず笑うこの一句  晴 康
@若かった罪にスクリュードライバー 太 郎
@あなた生きていますかという心電図 穂々美
@楽しみがまだ残ってるから生きる 竹 水
@矢面に立たされ踊らされる影   野次馬
@ちょっとだけストレスも入れ旅支度 まさえ


参加者(順不同)曽根田しげる、森田安心
池田茂瑠、水品団石、川島五貫、酒井可福
真理猫子、林二三子、勝又恭子、川村洋未
長澤アキラ、望月弘、増田信一、高瀬輝男
加藤鰹、荻田飛遊夢、大塚徳子、岡村廣司
永田のぶ男、佐野由利子、中田尚、井口薫
提坂まさえ、中野三根子、瀧進、畔柳晴康
真田義子、薗田獏沓、中矢長仁、石田竹水
成島静枝、内山敏子、小野修市、尾崎好子
毛利由美、鹿野太郎、西垣博司、安田豊子
進藤宇宙、川口亘、金田政次郎、加茂和枝
濱山哲也、竹内さき、滝田玲子、伊藤泰史
石上俊枝、市川重雄、小林ふく子、那須野
正明、鈴木まつ子、山本野次馬、中川司、
鈴木千代見、山本野次馬、馬渕よし子、萩
原まさ子、芹沢穂々美、戸田美佐緒、川口
のぶ子、今井卓まる、森下居久美、中田き
く子、柳沢平四朗

定例句会 | Link |
(2008/11/25(Mon) 15:04:25)

平成二十年 八月十六日 
定 例 句 会
於 静岡市アイセル21


席 題  「八 月」  永田 のぶ男 選
夏休み帰る故郷父母は亡く     修 市
夏の海泳ぎたいけど浮かばない   修 市
葉月でも俺の頭は枯れすすき    信 一
暑いねェその一言ですれ違い    好 子
八月の恋人を抱く汗を抱く     茂 瑠
北京の空高くあげよう日の丸を   洋 未
甲子園グランドの砂減っていく   洋 未
線香を多めに用意してお盆     さとみ
墓まいり親の年齢はるか越え    洋 未
水の事故山の事故へと繰り返し   好 子
終戦の月が今では海外へ      信 一
八月を一層暑くした五輪      茂 瑠
旧盆を戻らなくなる子供達     信 一
甲子園汗を涙にかぶりつき     信 一
宿題の重さを親がかみしめる     尚
八月がビールの泡に溶けている    弘
真夏でも寒くなるよな世の中に   信 一
八月は妻里帰り神無月       卓まる
八月は今年もやぱり君が代で    三根子
八月の海と初恋青かった      茂 瑠
 五 客
ふるさとと母校が踊る甲子園     弘
砂浜で討ち死にされているスイカ   弘
盆休み豆台風が来る田舎       鰹
八月のビールに弱いノドを持つ   茂 瑠
八月に命の重さ問い直す       尚
人 位
葉月です雑草取りに四苦八苦    信 一
 地 位
八月の記憶を濡らす黒い雨      鰹
 天 位
終戦の日をすいとんにうなされる   弘
 軸 吟
八月に靖国の神 雲に告げ     のぶ男
 

宿 題 「 平 」表現自由、字結び可
            望月  弘 選
どんぐりが安堵してます平均値    進
お平にその一言で楽になり     好 子
争いを避ける境地に居る平和    政次郎
平和論となえてみてもままならず  のぶ子
縄のれん多士済々の平和論     輝 男
公平におかずを配る母の汗     泰 史
平日も休日もない母の像      安 心
平凡な日々を振り込め詐欺が突く  哲 也
平和呆け単細胞の落し穴      平四朗
平日は量販店で暇つぶし      穂々美
底を這う平目は常に上を見る    可 福
ママで金なんて平気でペンが言い   尚
平凡な一生でした花柩       由利子
平凡に生きて汗だけかいている    尚
手の平で転がされてるお人好し   きく子
良き妻は加減知ってる平手打ち   卓まる
真っ平と言ったお前が今一緒    信 一
平穏な日々に埋れて倦怠期      進
やりました平均寿命超えました   廣 司
病名を伏せて平気な顔つくり    敏 子
平坦な道も躓く勇み足       千恵子
金持てば平常心が失せてゆく    徳 子
平坦な道にもあった落とし穴    和 枝
平だって品格だけは捨てません   信 一
手の平のたかが皺だよ気にするな   薫
平熱が続く可もなく不可もなく   静 枝
平ちゃらな明日に会いたい高齢者  まさ子
 五 客
大特価(平日のみ)と小さな字    鰹
年金を捏ねてのばして不平等    のぶ男
平凡のところどころに非常口    美佐緒
平坦な道へ笑いを備蓄する     野次馬
平凡に飽きると平和崩れだす    二三子
 人 位
平静を装うこんなに辛い酒     平四朗
 地 位
八月の雲まざまざと見る平和    豊 子
 天 位
平静に戻るシオリのページから   茂 瑠
 軸 吟
坂のある道を嫌いな乳母車      弘


宿 題 「ごろごろ」 高瀬 輝男  選
片付かぬ瓦礫ごろごろ災害地    敏 子
ゴロゴロと列島走る火の車     修 市
ゴロ寝して人生の意味考える    泰 史
ゴロゴロとしているわりに耳が冴え 卓まる
不器用な箸里いもにからかわれ   獏 沓
喉鳴らす猫になれない温暖化    竹 水
ごろごろと腹の虫泣く会議中    玲 子
冷え過ぎた牛乳ごろり来る雷雨   竹 水
雷鳴が明日の地球を暗示する    野次馬
ごろごろと山車曳く子らに汗の顔  可 福
長イスでごろ寝して見る世界新    鰹
草野球ゴロが余所見をして困る    弘
僕だって好きでごろごろしてません 豊 子
ごろごろもしては居られぬ高期でも 重 雄
目の中で我が子反乱ころがった   洋 未
肩書が取れてごろごろ青畳     敏 子
躓いて賽の河原も石だらけ     のぶ男
この程度ならどこにでもある話   豊 子
とりあえず忘れたいので昼寝する  美佐緒
積乱雲乗って雷神やって来る    博 司
食べ合わせ悪かったのか下り腹   二三子
ごろごろの荒れ地が今やニュータウン 薫
休日はトドとアシカが群れる家   野次馬
ごろ寝して手持無沙汰の女房留守   進
五 客
百均で宝を探す夏休み        尚
ママは留守今日はゴロゴロしちゃおうか さとみ
雷も民話になれば耳を立て     ぎ ん
里帰り誰はばからずゴロ寝する   二三子
耳そうじイケナイ右手ひざに伸び   鰹
 人 位
雷を挑発してる臍ピアス      哲 也
 地 位
分別をすれば資源のゴミの山    五 貫
 天 位
雷のパワーを銭に替えてみる    安 心
 軸 吟
資金あれば転がっている儲け口   輝 男


宿 題  「おばけ」  加藤  鰹 選
おばけより恐いこの世の生き仏   修 市
おばけさえ背すじも凍る社会面   きく子
化けて出たこの世の方が怖かった  信 一
ばけて出て得にならなきゃ出てくるな廣 司
化け切れぬ私の尻尾短くて     茂 瑠
ネクタイを固く結んで化け通す   ぎ ん
天下る魑魅魍魎は巨額抱く     平四朗
それそこに善人を着たおばけいる  平四朗
化け物に変わる熟女の厚化粧    まつ子
過去帳にのせず彷徨う千の風    晴 康
熱帯夜妖しい人とすれ違う     千代見
何度でも化かされている児の無心   亘
気の小さいおばけ出るのは夜中すぎ びん郎
引き金に手を添えている背後霊   美佐緒
化け物が僕の心をそそのかす    長 仁
ピアス揺れワインに溶かす化けの皮 さ き
国中がおばけ電話に踊らされ    さ き
政治家は腹に万のおばけ飼い    修 市
年金をのっぺらぼうに誤魔化され  しげる
背に重いおんぶおばけが寝てござる 可 福
偽者の百鬼夜行に夜の乱れ      進
紀香似のおばけだったら抱くだろう 由利子
暑すぎて出忘れましたQ太郎     尚
お菊さんお皿数えた寄席に行く   洋 未
赤旗のビーチ無視する海坊主    太 郎
現代のおばけはきっとまゆ毛無し  安 心
ギンギンのおしゃれなおばけ出る銀座 洋 未
セクハラのおばけが直ぐに触る癖  重 雄
缶ビール誰が飲んだか熱帯夜    卓まる
煙突のおばけで町が売れている    弘
背後霊義母の傘下を出られない   まさえ
お化けでもいいちちははよ出て参れ  弘
赤信号おばけがおいでおいでする  ふく子
スポーツ界おばけ怪獣ほめ言葉   哲 也
この頃はおばけやしきがめずらしい 三根子
化けて行く久方ぶりのクラス会    進
もぎそこね胡瓜おばけになっていた 哲 也
見落としたキューリ翌朝にはおばけ 二三子
国産へ産地の文字が化けている   博 司
おばけには子育て中に世話になり  由 美
いい時代おばけはとても怖かった   薫
五 客
お化け屋敷素顔のままで依頼来る  信 一
妻よりも凄いおばけはまだ出ない  五 貫
おばけより恐いメタボを自覚する  好 子
スーッと来て都合しだいで消える人 俊 枝
化けて出るなんて面倒だから止す  千恵子
 人 位
議事堂でおばけ昼寝をして終る   のぶ男
 地 位
ケータイの覗き見をするろくろ首  由利子
 天 位
おはようと起きた貴女はどこの誰  安 心


宿 題 「自 由 吟」  互 選
G嘘ひとつ今もたたんで持ってます 義 子
E寝たふりの耳は大きな吸音機   博 司
Dやましくて余計な事を喋り出す  五 貫
C嫉妬するように鬼百合咲き乱れ  ふく子
C五線譜は読めぬが軍歌なら唱う  廣 司
C応対を一新電話鳴りっ放し    竹 水
C記憶にはないが打身の跡がある  由利子
Bかいてみる絵か字か恥か醍醐味か のぶ男
Bつり橋を揺すり未練を振り落とす 豊 子
B宝くじ外れシメサバには当たり   鰹
Aきれいごと並べた議題灰汁がある しげる
Aたらればを言わずに今を生きている 二三子
A暑いとは言っちゃいけない原爆忌 哲 也
@野口さんわたし百まであと四年  好 子
@デパートが人人人で夏の陣     尚
@夢の中父が今でも良くほめる   三根子
@大福で丸めこまれるお人好し   洋 未
@バリアフリー息子は同居するつもり 弘
@中国に恐れ靖国無視される    輝 男
@旗色が悪くプライド削ります   茂 瑠
@丑の日は甘い匂いと甘い声    卓まる
@独りでは出来ない事も芸のうち  可 福
@パスワードこれかあれかそれのどれか 由 美
@青空という最高のアスリート   太 郎
@濁流に呑まれランプの宿消える  玲 子
@幸せの羽根はおもいっきり伸ばす 和 枝
@使い捨てされて悔しい高齢者   よし子
@駄目駄目と駄目にならない様に生き 政次郎
@単身の赴任惑わす酔芙蓉      進
@自分だけ耐えてきた気の見栄を切りまつ子
@絵葉書に添えて名所のあれやこれ 美佐緒
@山積みのりんごは過去を話さない 野次馬


参加者(順不同)今井卓まる、佐野由利子
曽根田しげる、中田尚、高瀬輝男、加藤鰹
尾崎好子、川村洋未、池田茂瑠、増田信一
小野修市、中野三根子、望月弘、畔柳晴康
金田政次郎、瀧進、鈴木まつ子、大塚徳子
成島静枝、岡村廣司、薗田獏沓、石田竹水
内山敏子、谷口さとみ、井口薫、中矢長仁
川島五貫、毛利由美、山田ぎん、鹿野太郎
安田豊子、西垣博司、林二三子、濱山哲也
竹内さき、滝田玲子、川口亘、小林ふく子
加茂和枝、酒井可福、石上俊枝、伊藤泰史
市川重雄、森田安心、鈴木千代見、中川司
薮ア千恵子、戸田美佐緒、山本野次馬、那
須野正明、芹沢穂々美、川口のぶ子、荒井
敏弘、中安びん郎、中田きく子、萩原まさ
子、提坂まさえ、柳沢平四朗、永田のぶ男

定例句会 | Link |
(2008/10/25(Fri) 14:17:57)

自 由 吟
  虎 竹 抄


「家庭円満」        中矢  長仁
ありがとうその一言で報われる     松 山
口喧嘩負けると知ってからやらぬ
何時までも生きていてねと妻が言う
孫の世話悲鳴上げつついそいそと


「自 由 吟」        山本 野次馬
向かい風妻の背中が頼もしい      函 南
折れやすい芯それなりの世を渡る
リーダーが居なくて空へ羽ばたけぬ
五輪旗下でニートが群れている


「平成20年 夏」     毛利  由美
これでいいのだとこの世を去った人   つくば
あの猿は渋谷を楽しんだろうか
ともかくも成功おめでとう北京
お互いに豪雨お見舞申し上げ


「まつりごと」       松橋  帆波
「あの人は今」立候補するそうな    東 京
全員が改革を言う立候補
風見鶏みたいな政治評論家
国の為ですか お上の為ですか


「野  暮」        岡村  廣司
野暮でした女性の歳を言い当てて    焼 津
媚なんて売れない野暮の俺だから
野暮用で情けないよと嬉しそう
いくさした時代の嘘は可成り野暮


「自 由 吟」        藪ア 千恵子
わがままの機嫌とるのにくたびれる   焼 津
時々は仮面をつけてみたくなる
あれこれと趣味にノイズが入り込む
吊り橋が揺らす私の理想論


「  雨  」        石井   昇
薄情な人ねと雨にせめられる      蓮 田
純情な雨の襟足透き通る
男でしょ雨を泣かせちゃいけません
雨でいい希望の傘を開きます


「漢  方」        濱山  哲也
健康茶探し回るという病気       つがる
葛根湯やさしく嘘を吐いている
商売は漢方だよと育てられ
漢方薬死んだ頃には効くだろう


「退  化」        井口   薫
劣化した骨に伺いたてながら      袋 井
ハイテクの森触覚を退化させ
ポツリポツリの指へパソコンどっこいしょ
人のせいに出来ぬ独りの探し物


「自 由 吟」        竹内  さき
夏終えて私の海で腕を組む       浜 松
やっと得た紫の恋帯しめて
ぼんやりと一人散歩に月が呼ぶ
ひらひらと賑やかドラマ旅立ちて


「行  方」        鹿野  太郎
朝帰り出来ない湿布貼ってある     仙 台
墓参りだけで実家にもう寄らぬ
若者の夢がとっても味気ない
平成のペンキ上塗り武装論


「ドーピング」        成島  静枝
棚ぼたのメダルが届くドーピング     千 葉
陽性に角界口も重くなる
酒タバコ麻薬に似たり止められず
いつの間に筋肉質な妻の乱


「自 由 吟」        寺脇  龍狂
投票にいかない町が格差いう      浜 松
糖尿へ飲ませず墓へ缶ビール
濁点を打ちたい程の炎暑です
年金がたまった頃に孫が嫁き


「年取ったなあ」        増田  久子
ビデオ撮りヘップバーンが今も好き     焼 津
降りることまでバス代をにぎりしめ
もうピンクレディが懐メロだなんて
面積は今も尺貫法がいい


「夕  立」        畔柳  晴康
親爺より恐い雷雨に手を合せ     浜 松
忠告の傘を持たずにざんぶらこ
夕立が赤い絆の縁むすび
猛暑日だひと雨欲しく水を撒く


「ゆ く 夏」        鈴木 千代見
暑かった夏締めくくるいわし雲     浜 松
夏の恋赤いもみじに浮気する
線香花火ゆかたにうちわありがとう
砂浜にぞうり片方置き忘れ


「自 由 吟」        提坂 まさえ
ミルで挽く苦いコーヒーいれたくて   静 岡
人間のつもりの猫と昼寝する
おばけとて今の日本にゃ出たくない
音楽会となりの寝息聴いている


「  豆  」        石上  俊枝
風香るコロコロコロと豆ご飯      静 岡
納豆の糸引き回す朝の膳
お手玉の豆も一緒によく遊ぶ
なつかしい煮豆の中に母の顔


「痛  み」        馬渕 よし子
地球儀を回せば飢餓の子等が見え    浜 松
負け組の中で生き抜く鍵探し
古傷へ触れた夫の無神経
恋唄へ胸の疼きが蘇る

「も・み・じ」       小林 ふく子
モザイクで見え隠れする自負がある   袋 井
門の内見たい見えない邪気がある
森を抜け見えてきましたジョークなど
門外不出満ちてこぼれる時を待つ


「夏 の 花」        芹沢 穂々美
ヒマワリに背な押されても老いていく  沼 津
サルスベリやっぱり猿は避けている
コスモスが乗っ取りかけてきたようだ
シソの花お役ごめんと旅に出る


「悲  哀」        新貝 里々子
さし歯一本ガムのごときに召し盗られ  袋 井
歯医者へと右足少しひきずって
冷やっこ これに決めよう夕ごはん
御身大事にもう噛れない草加せんべい


「蒙 古 斑」        大塚  徳子
壁新聞賞味期限の夜が来る       仙 台
天然でねばりが強い山のイモ
ふりむけばいつも味方の顔がある
還暦の大台なれど蒙古斑


「迷 い 道」        真田  義子
古日記今も聞こえる遠花火    仙 台
哀しみを癒してくれる歌がある
逆らわず流れにまかす我が人生
ここからはゆっくり進む迷い道


「  許  」        薗田  獏沓
懺悔して仏に許し乞うている  川根本町
宮総代神よ許して飲む話
贅沢に馴れて感謝を忘れてる
人許し人を信じて和む風


「手 料 理」        酒井  可福
手料理と云って出たのが冷奴     北九州
手料理にこんなものかと言った罰
手料理を食わせる前の耳に胼胝
手料理の本が山積み台所


「雑  詠」        内山  敏子
せっかちの後追いかける忘れ物 浜 松
夫婦げんか派手には出来ぬ三世代
無駄の無い百の子を生む茄子の花
押しちがいタイマー付きのメッコ飯


「人生危機感」       金田 政次郎
無位無冠潔いのか木偶なのか     静 岡
訓練が要る人生のペナルティー
人生のツボを忘れた案内人
赤裸々の転落だった負けパターン


「雑  詠」        飯塚 すみと
ほしいほしいシュートも運のその一つ 静 岡
現代っ子スローモーション苦手かな
プリーズの言葉二の足ふむ私
用心のけいたい傘が役立たず


「エコライフ」        鈴木 まつ子
趣味も兼ね自然にかえすコンポスト 島 田
美しい国が泣いてるエコ表示
温暖化地球に魔物棲んでいる
自分にも人にもやさし再利用


「点 と 線」        瀧    進
言い訳のサイン・コサイン・タンジェント 島 田
角が取れ個性結ばぬ対角線
エゴとエコ独り善がりの放物線
点と線結ぶ絆の夫婦愛


「自 由 吟」        鈴木 恵美子
人柄を思い浮かべる塩むすび     静 岡
さわやかな笑顔の裏の強い意志
父母の待つ過疎の空気はやわらかい
パック詰めにしたい空気が里にある


「時  間」        加茂  和枝
新しいことが見つかり忙しい    岩 沼
どんどんと時間が過ぎる白い地図
絵手紙が私をさそう小旅行
やっぱりね我家が一番旅の宿


「雑  詠」        滝田  玲子
おそ松くん昭和を笑うシェーが逝く  浜 松
逆風に背中をむけて追い返す
心にもないお世辞にものってみる
やんわりと刺が探りを入れてくる


「世  相」        安田  豊子
華やかな五輪の裏にテロの影      浜 松
対岸の火事じゃ済まない温暖化
後が無い歳と勝手に言うお上
断崖の渕を歩いているカルテ


「暑中御見舞」       川口   亘
暑さには負けないだけの気概持ち  藤 枝
越せるかな疑心暗鬼に勝ちたいな
出来ないはやらなかったに盡きたるか
懸命に生きて印を書いて置く


「燃 え る」        川口 のぶ子
甲子園球場内が燃えている       藤 枝
世界中オリンピックで燃えにもえ
この暑さ化けてもすぐに熱中症
化かされて年金迄が赤字負い


「長 生 き」        ふくだ 万年
長生きも芸のうちよと妻の酌      大 阪
長生きも芸のうちよと諭す妻
長生きも芸のうちよとストレッチ
長生きも芸のうちよと友と飲む


「自 由 吟」        中安 びん郎
杖持つが黄門ほどは偉くない    静 岡
清流に足首浸し夢心地
立ったり座ったりでやる瀬ない
演技する心危険な綱わたり


「おもいびと」       栃尾  奏子
ゆく夏を惜しめば揺れる大文字     大 阪
残り香よ源氏は三条邸あたり
揺れている妬心おんなである証
花となりお見えになる日待っている


「弁  当」        藤田  武人
窓開かぬ電車駅弁通り過ぎ       大 阪
ご当地の駅弁ずらりデパ地下に
故郷の駅弁恋しバス旅行
手弁当開けて至福は鼻腔から


「泡沫の月」        戸田 美佐緒
月光をコピーできない独裁者   さいたま
百態の女を詰めるダンボール
泡沫の月が今夜も死に急ぐ
風鈴のまだアリバイが吊ってある


「北京五輪」        尾崎  好子
凄いのが分かる陸上百二百       藤 枝
金二冠早引退の文字踊る
マラソンの金は日本で育まれ
ソフト金あの感動を忘れまい


「自 由 吟」        恩田 たかし
食えぬ米 国が売るから大被害     静 岡
旬魚塩焼きさんまめちゃうまい
夢見てた二週連続グランプリ
素晴らしき人たち出会う句会の輪


「  秋  」        林  二三子
久しぶりと言われても名がすぐ出ない  芝 川
母の愚痴しみじみわかる年になる
雲のない空とてつ無く高く見え
秋晴れに浮かれ弁当作りする


「それから」        今井 卓まる
まず呑もうそれから長いソーセージ   浜 松
刺すときは刺してみせます仲間でも
夏の夜シャワーの音はひとりずつ
明日もね目を見て話出来ません


「自 由 吟」        小野  修市
大相撲清めの塩に疑惑あり       静 岡
ダイエットウエストメタボ夏に負け
海水浴水着着ているトドも居る
ひとごとのように船頭舟を降り

「菊  月」        増田  信一
菊月に孫に引かれて墓参り       焼 津
菊人形花より団子変えようか
白い菊やめて仏壇赤ピンク
菊娘月日流れて枯れすすき


「自 由 吟」        真理  猫子
笑えないニュースのギャラはきびだんご 岡 崎
首相交代パンツのゴムを付け替える
にんげんの百年ほどのせいくらべ
来世で払う予定のツケがある


「いかんいかん」      谷口 さとみ
ビールからなかなか移りきれぬ秋    伊 豆
いかんいかん秋刀魚百円越えちゃいかん
見つめてる場所で必ず蹴つまずく
予言などされても風呂と酒と飯


「恋 の 夢」        柴田  亀重
我が恋の幼き頃の夢を追い       沼 津
夢を追う夢遊病者の胸の中
夢は夢追って目覚めてあこがれる
幼なき頃の恋の夢追う宝船

「食 べ る」        中田   尚
リポーター食べる前から味を言い    浜 松
早食いをテレビが美化にしてしまう
メタボ腹秋の味覚にくすぐられ
好き嫌い言っても物が何かある


「雑  詠」        川村  洋未
ケータイが黙ったままで日が暮れる   静 岡
写真なら美人に見える自信有り
どこ行くの予定ない日もたずねられ
中ほどにつめてと言われ前に出た


「口  紅」        中野 三根子
少しずつ母に近づく紅の色       静 岡
コーヒーのカップに残る紅の跡
鏡台に残った母の紅を引く
秋だからワインレッドに変えてみる


「安  芸」        山口  兄六
栗の絵の箱で色付く菓子売り場     足 利
コンビニの新作菓子で秋を知る
秋味のビール夜長のお友達
夕焼けの彩もやっぱり秋が旬


「つれづれに」       堀場  梨絵
大変だ足引きずって朝のわれ     静 岡
盆がくる亡夫が逢いに来てくれぬ
さてやるか今日は夢中に詩の恋
淳一の冬の花火にのめり込む


「鮎友釣り三昧・・・其の二十四」永田 のぶ男
誘われて誘って入る縄のれん        静 岡
大釣りの話題はいつも尽きぬもの
居酒屋で囮を借りた礼を言い
かぶりつき塩の化粧で鮎が生き


「お ば け」        長澤 アキラ
鏡台の前に座っているオバケ      静 岡
魂の隅で出番を待つオバケ
参加者はオバケに限る闇サイト
八月の平和み霊を語らない

 
「  泡  」        多田  幹江
わたくしの前横切ったのはバブル  静 岡
折れ線グラフの谷底が泡を吹く
屯して蟹が泡吹く潮だまり
あぶく銭せびるハシブトカラスの子


「泣 か す」        石田  竹水
足踏みの無駄が素敵な夢を見る    静 岡
泣く真似の得意を知っていて泣かす
座りたくなる目の前の高い椅子
仏間での手品は種が見え過ぎる


「泥  水」        池田  茂瑠
溝一つ埋めねば返事貰えない      静 岡
傷口に寄せるあなたの青い波
復縁を決める泥水飲み過ぎて
甘い知と従う風の後ろから


「  無  」        川路  泰山
欲捨てて白紙一枚膝に置く       島 田
余命表まだシナリオは白の儘
晩学のブックバンドを愛おしむ
捨て石の儘の姿で風を聴く

 
「定 年 後」        佐野 由利子
新聞を隅々までも定年後     静 岡
山々を多色刷りする秋が来る
突然の風がふたりを引き離す
耳朶にそーっと触れただけの恋


「自 由 吟」        高瀬   輝男
どの坂で私の主義を盗まれた     焼 津
気にすると監視カメラに追われてる
わが子にも意外な美点知る噂
梨の芯リンゴの芯は意地っ張り


「昨  今」        望月   弘
切れ味を諸刃の剣は黙秘する      静 岡
オフサイドまでライバルが攻めあがる
かっこいい戦をテレビ見せたがり
年金がころころ変わるプレーオフ


「自 由 吟」        加藤   鰹
ありがたいことだねどこも痛くない   静 岡
かといって民主党では役不足
マルキューもパルコも親父には無縁
お御輿の上で張り子のトラが吠え


「空  気」        柳沢 平四朗
天の川お伽噺の目で見たい    静 岡
少年の日が待ち伏せている海の家
即答を避けて空気に無視される
曲り角やはり男を少し捨て


定例句会 | Link |
(2008/10/25(Fri) 12:48:32)

平成二十年 七月十九日 
定 例 句 会
於 静岡市民文化会館会議室


席 題  「大貧乏」  川村 洋未 選
破産して妻に逃げられ蜂刺され   信 一
大貧乏だけど空気に困らない    輝 男
税金の還付市長が言って来る    アキラ
貧乏が貧乏揺すり癖にする     信 一
金落し詐欺に掛かって失業し    信 一
貧乏も此処まで来ると笑うのみ   輝 男
極めるぞ大がつくまで貧乏を    さとみ
気がつけば貧乏神と同居する    三根子
ほんとうの大貧乏は気楽です    しげる
出来るだけ一日中を寝て過す    アキラ
俺なんか貧乏神に見捨てられ    信 一
大貧乏いても将軍知らんぷり    由利子
パニクって貧乏神に神だのみ    さとみ
これ以上下がる事ない笑い合う   二三子
ウナギ屋の前でオカユを二三杯    尚
地についた貧乏正しい系図です   輝 男
穴のない靴下探すのが苦労      鰹
熱帯夜簡易サウナと子に教え    卓まる
貧乏と大声で言うお金持ち     さとみ
貧乏神見捨てないでよ友だろう   信 一
天カスを貰ってうどん引き立てる  穂々美
ゴキブリに生き抜く術を教えられ  アキラ
借金も桁が違えば大物よ      信 一
電気ガス止められてないまだいいか 二三子
住みついたノラの上前あてにする  アキラ
両隣りが金持ちだから尚つらい   二三子
集積所から拾われたチビた靴     弘
借金は財産だよとノー天気     信 一
詐欺も来ずペンペン草も生えません 信 一
生まれつき慣れているから怖くない 二三子
 秀 句
昨日から貧乏神も寄りつかぬ     弘
銀行をつぶす借金ある度胸     のぶ男
大貧乏花火ぐらいは覗かせて    茂 瑠
貧乏もまじめにやると奥深い    さとみ
貧乏の世界にもあるランキング   さとみ
貧乏に可哀相だと言われます    信 一
赤貧を通り抜けたら仙人に     信 一
 特 選
句はできたのに句会費が払えない   弘


宿 題 「 目 」表現自由、字結び可
            中野三根子 選
初対面互いに肚を探る目に     廣 司
結び目が解けて戻らぬ下戸の酒    進
いい話薄目を開けて待ってます    薫
心の目ひらきまあるい輪にとける  敏 子
自画像に細く優しい目を入れる   徳 子
年重ね縫い目が少し踊り出し    ふく子
目標へ進む小さな旗だけど     茂 瑠
目の届く位置で夫を遊ばせる     弘
街中を魚眼ズームが監視する    野次馬
目をつむることにも慣れた年の功  しげる
子と目線あわせしゃがめば子もしゃがみ
                 由 美
焦点をいつもわが子に母は向け   博 司
独りいて目から鱗が飛ぶばかり   豊 子
目が合えばあうんの仲で加熱する  まつ子
目印に自分でつけた穴に落ち     亘
目立たない席で一矢を抱いている  博 司
内心はかぶってみたい目出し帽    薫
澄んでいる嘘の言えない目をしてる 千代見
 五 客
ひいき目で見て良しとする子のテスト二三子
目覚めいい今日の命を確かめる   穂々美
母さんの目が優しくて切り出せぬ  アキラ
目線下げプライドも捨て出直すか  信 一
澄んだ目が大人の違反見つめてる  廣 司
 人 位
痛い目にあって覚えた思いやり   二三子
 地 位
大見得を切った目線が落ち着かず  千恵子
 天 位
本当の物を見たくて目に力     和 枝


宿 題  「ビール」  加藤  鰹 選
生きている証ビールが旨すぎる   アキラ
特上の汗をかいたらさあビール   和 枝
明日への給油帰りのビアホール    薫
こんなにもビールが旨い梅雨晴れ間 二三子
梅雨寒のビールはおちょぼ口で飲み 博 司
一杯目ならば発泡酒も旨い     二三子
偽者めされど愛しき発泡酒      進
メタボとは親戚なんだビール腹    弘
腰パンも止むを得ませんビール腹  由 美
ビールやめメタボの腹もペッチャンコ安 心
とりあえずなんてビールはムッとする 弘
取り合えず品書き見ずにまずビール 可 福
乾杯はビールの泡の有る内に    廣 司
乾杯のジョッキに泡のフラダンス  五 貫
政権はかんけいねえとビール党   徳 子
枝豆とビールがあればチョーうまい 三根子
炎天の喉へビールを音で呑む    平四朗
絵手紙のビールの泡に唾が出る   穂々美
勝ち試合泡さえ旨い廻し呑み    さとみ
呑めんでも一度はしたいビールかけ 享 史
一杯のビールで本音出てしまう   三根子
酌ぎたしたビール本音が喋れない  竹 水
缶ビール如きに裏は見せられぬ    薫
ビール好きだとは小癪な三才児   由利子
ビール濃く匂う堕落の道筋に    茂 瑠
鼻先の泡で化粧が欠けた蝶     のぶ男
和解するビールの泡が慌て出る   しげる
我が恋がビールの泡のはかなさよ  修 市
 五 客
タクシーでもらったビール苦かった 洋 未明日の汗かくために飲む麦の水   アキラ
冷や汗も嘘もビールで流し込め   卓まる
エコライフうちわ片手に生ビール  さとみ
腹の子もビールたしなめ式祝う   卓まる
 人 位
金運とビールの泡はすぐに消え   修 市
 地 位
第4のビールもじきに出る予感   哲 也
 天 位
大ジョッキ話はでかい方がいい   輝 男
 軸 吟
ビール腹いいえ中身は発泡酒     鰹


宿 題 「ぐらぐら」  望月  弘 選
長電話お鍋ぐらぐら踊り出す    敏 子
ぐらぐらと煮込めばうまい芋煮会  のぶ子
ぐらぐらと暑中を見舞う土石流   徳 子
パニックは活断層の大欠伸     平四朗
午後十時たこ焼き提げて父帰る   居久美
妻と母その真ん中で揺れる僕     鰹
怒ってるらしい地球がまた揺れた  廣 司
深酒のたびに離婚の夢をみる    五 貫
ぐらぐらと動き始めた親知らず   千代見
ぐらぐらの鍋に邪心を入れて茹で  ふく子
大票田地盤ぐらつくスキャンダル   進
信念が寝たり起きたりして困る   アキラ
ぐらぐらのハートを叱る夏花火   まさえ
電球をかえてるあなた弱い人    洋 未
罪抱いて荒れた女の海に浮く    茂 瑠
噛み付いた相手が悪く歯が痛い   アキラ
ぐらぐらときて故郷が消えていく  まさ子
切り札を持つと却って落着かず   豊 子
だれも見ぬ場所で拾った一万円   さとみ
肉かんだ奥歯無言でいなくなり    尚
倒れたら終る粗末なコマだけど   茂 瑠
反発の声にぐらつく理想論     竹 水
骨抜きへ定年までは振る尻尾    野次馬
ダンプカー通ると揺れる兎小屋   廣 司
国会が晴雨を問わず揺れている   のぶ男
金券で揺れるハートを二つ三つ    尚
ぐらついて人も心も操作され    まつ子
誘われて女心が揺れている     由利子
地境の杭ぐらぐらと抜かれそう   獏 沓
 五 客
横からの風に一本気が揺れる    平四朗
校長が留守で生徒が揺れ動く    しげる
綱渡り国がロープを細くする    哲 也
リフォームもとどかぬ家に猫といる まさえ
ライバルに先を越された棒グラフ  輝 男
 人 位
キビ団子一つ貰って旗を変え    輝 男
 地 位
この人で良いのか心揺れている   二三子
 天 位
休肝日狙って届く生シラス      鰹


宿 題 「自 由 吟」  互 選
G合鍵がだんだん錆びてくる予感  義 子
F幸せはほんの近くにそっとある  三根子
E許そうと思う心の海がある    アキラ
D半熟の社長が道を踏み外す    しげる
C待つときの私の時計なまけもの  さとみ
C大嘘をついてしまった胃のもたれ 由利子
Bゆっくりと染まっていくわ貴方色 穂々美
Bユーモアを聞くとほっぺが歌い出す安 心
B追伸の中にじわりと書く本音   千恵子
B何時までもあると思うなカレールー太 郎
B湖に税金捨てた三日間       尚
B欲張りで何だかんだと汗が出る  和 枝
B階段で健康チェックされている   弘
B老らくの恋が覗いた万華鏡     進
Bそれなりの幸せに酔う夫婦箸   敏 子
A内緒だが洞爺湖テロは止めさせた のぶ男
A本心を見抜かれていた爪楊枝   豊 子
Aまたひとつ歳を重ねて鏡見る   よし子
A評論家人の財布で飯を食う    洋 未
A不甲斐ないせがれの嫁に目をつぶる好 子
A不器用で八方美人にもなれず   廣 司
Aフィルターを外し大気と同化する 野次馬
@火のつかぬ焼け棒杭になる八十路 平四朗
@探しもの無いや昭和へ旅に出る  五 貫
@爺と婆介護天引きまた痩せる   晴 康
@家の前花が見事に咲き競い    ぎ ん
@向日葵の元気に負けず夏を食う  竹 水
@鍋に行く玉葱泣いて送られる   博 司
@枯れ果てぬ青春に遇う古日記   可 福
@夕焼ける母に手の海忙しい    さ き
@聖徳太子よりも大事な近代史   由 美
@億という巨万の富をもつ不安   まつ子
@星くずを集めて脳を冴えさせる  ふく子
@梅雨晴れ間逢えぬ想いに風を入れ 静 枝


参加者(順不同)中野三根子、芹沢穂々美
曽根田しげる、加藤鰹、高瀬輝男、望月弘
中田尚、今井卓まる、池田茂瑠、増田信一
佐野由利子、永田のぶ男、恩田享史、瀧進
長澤アキラ、柳沢平四朗 谷口さとみ、提
坂まさえ、川村洋未、尾崎好子、成島静枝
大塚徳子、岡村廣司、川島五貫、畔柳晴康
小野修市、内山敏子、井口薫、金田政次郎
真田義子、中矢長仁、薗田獏沓、石田竹水
安田豊子、酒井可福、西垣博司、毛利由美
鹿野太郎、川口亘、鈴木まつ子、竹内さき
加茂和枝、濱山哲也、石上俊枝、塚本寄道
山田ぎん、小林ふく子、鈴木千代見、森田
安心、山本野次馬、薮崎千恵子、松浦和彦
川口のぶ子、萩原まさ子、森下居久美、那
須野正明、市川重雄、中川司、伊藤泰史

定例句会 | Link |
(2008/09/25(Wed) 10:28:13)

平成二十年 六月十七日 
定 例 句 会
於 静岡市民文化会館会議室


席 題 「 愛 」
曽根田しげる 選
愛なんてどこに有るのかわからない 三根子
愛のムチ今の子供に通じない     鰹
愛妻が三つ指ついてお出迎え    三根子
愛キャッチ出来ず還暦迎えます   信 一
最愛の人がどんどん遠くなる    三根子
ボロ毛布愛着心がすてきれず    三根子
フラッシュへ渦中の人のVサイン  梨 絵
手を上げて渡るんだよと孫が言い  信 一
恋愛は自由 結婚は制約      由利子
女にも男にもある愛と意地     梨 絵
母性愛ばかり感じる年になる    三根子
本当の愛はいらない色男      由利子
あってもねなくてもいいとねだる妻 卓まる
日溜りに肩寄せあった猫二匹    信 一
永遠に自然を愛し山に伏す     由利子
本当の愛は還暦過ぎてから     由利子
愛あればこそ乗り越えた車椅子   由利子
盲愛に子の脱線が分からない    梨 絵
抱き合って私の愛をお分けする   アキラ
定年になった途端に愛はじけ    信 一
勘違いしているうちが愛かもね   さとみ
 五 客
赤ちゃんは一生分の愛くれた    洋 未
英会話アイラブユーを言いたくて  信 一
妻の愛信じ単身渡る海       輝 男
父さんの山の高さが温かい     アキラ
憎しみが積り積って愛情に     信 一
 人 位
愛しますあなたでなくて持つ資産  信 一
 地 位
玄関を出るとヘンシン愛妻家     弘
天 位
愛のある部屋冷房を強くする     弘
 軸 吟
結び目を解いて下さい愛の手で   しげる


宿 題 「 小 」表現自由、字結び可
長澤アキラ 選
少数へ肩入れをする天邪鬼      弘
晩酌に妻の小鉢と小言食う     卓まる
趣味の部屋そこは私の小宇宙    千恵子
本当は小心者の口の髭       徳 子
道草も小さい嘘で憎めない     穂々美
小さめのケーキを母は選っている  梨 絵
衝動のもとは小さな嘘だった    泰 史
ポイントにルビを振ってる定年後  政次郎
富士山に比べ小さな愛の家     亀 重
何となく小骨の多い嫌な女     由利子
小気味よい啖呵に拍手湧き起こる  千恵子
お日様と添い寝しているプチトマト 美佐緒
羊水の海に命の小宇宙        進
小うるさくなるさ娘の親だもの   泰 史
スーパーで主役演じている小銭   竹 水
胃カメラが小さい嘘を見逃さぬ   穂々美
 五 秀
小数点附近に民の暮し向き      進
弱点を狙って刺しにくる小骨    豊 子
自画像へ小さく描く泣きぼくろ   豊 子
リアクション小さいほうが本音です 五 貫
握り飯だけは小さくしない妻    太 郎


宿 題 「つ、で始まる句」
佐野由利子 選
つり合いのとれた夫婦で温かい   敏 子
鶴千羽放ち病院後にする       薫
ツィギーと云われた足はもう太い  安 心
捕まえた鰻でなくて大なまず    のぶ男
連れて来た彼女婆あちゃん眼鏡越  重 雄
積んだまま埃をかぶる参考書    晴 康
つめほうだい袋のばして縦に入れ  洋 未
つまらない映画を誉める評論家   哲 也
ついさっき聞いた名前が出てこない 二三子
通夜の席分子分母が皆揃い     廣 司
摑めないあなたも流しそうめんも   鰹
漬物に母のこだわり思いよせ    のぶ子
つれなさの空気を読んだ日の誤算  平四朗
つけで飲み少し払ってツケてくる  のぶ男
妻の名をおいと呼びつけ五十年   しげる
つまみ食い付けが回ってスリーL  和 枝
妻の尻に敷かれたふりで丸く生き  玲 子
躓いたお陰で明日を摑み取り     弘
つながらぬ会話夫婦の梅雨の入り  博 司
躓いて競うことなど諦める     しげる
躓いた道それからの長い冬     アキラ
梅雨晴れ間下校の子らの好奇心   穂々美
つじつまを合わせる為の嘘ひとつ  敏 子
連れ合いと呼び合う仲の良い夫婦   亘
付けのきく暖簾にトンボ来て止まる 徳 子
綱渡りなんとかやっている家計   千恵子
罪深い人を誘うブナの森      太 郎
つぶしたい妻の欲求プチプチと   信 一
つつつっと来て唇を奪われる     弘
ツナギ服僕のブランド半世紀    安 心
 五 客
恙し一合を炊き夕焼ける       薫
対の椀割れに気付かぬ旦那だけ   卓まる
妻の眼の届かぬとこで伸ばす羽根  輝 男
ついほろり子役際立つ名演技     進
付き合いも楽じゃないよね諭吉さん  鰹
 人 位
通帳の残をみてにが笑い     三根子
 地 位
つきも無い金も無いけど子沢山   信 一
 天 位
妻いわく嫌いじゃないわウザイだけ 卓まる


宿 題 「移り気」
高瀬 輝男 選
星空がまたも私をそそのかす    哲 也
札束に欲望動くプロ選手      のぶ男
初恋が新たな愛に消し消され     進
会う度に違う男と居る女性     廣 司
会うたびに違う名刺をくれる彼   さとみ
定まらぬ浮気心が首もたげ     きく子
回りずしどれにしようか迷いすぎ  穂々美
趣味多く三日坊主が直らない    三根子
気まぐれが時に反旗を翻す     しげる
気まぐれな時計と踊るハイヒール  美佐緒
好奇心三日坊主もいいじゃない    薫
スーパーの安値安値と足が向く   野次馬
楽しみはあれやこれやのバイキング 洋 未
昼飯が食堂街で決まらない     博 司
花ことば悔いを重ねた恋でした   穂々美
移り気の無党派層が風を待つ    太 郎
他人の目気にして答え二つ出す   竹 水
よろめいた陰のモラルが許されず  まつ子
ファミコンの腋に淋しく将棋盤   可 福
移り気な私の海が賑やかい     さ き
プロポーズあじさい色の返事する  まさ子
曲線に飽き鋭角に憧れる      美佐緒
入門書増えて決まらぬ趣味一つ   千恵子
フリーター移り気ですねこの世界  和 枝
この人と決めてその他は削除キー  千代見
 五 客
気まぐれな移り気妻は苦労する   長 仁
オーダー後隣の皿が美味く見え   俊 枝
義理チョコが新たな恋を期待する   進
リモコンを持てば私もお殿様    五 貫
身を守る為の政治家宗旨替え    廣 司
 人 位
今日は百合あしたは薔薇を愛そうか  鰹
 地 位
日替わりのメニューの様に相手変え 千恵子
 天 位
喪が明けた女に羽が生えてきた    鰹
 軸 吟
風向きへ即座に変る主義主張    輝 男


宿 題 「自 由 吟」  互 選
Dスピード社補正下着も作れそう  由 美
Dシナリオになかった恋をしてしまう義 子
C手の平で切った豆腐に角はない  五 貫
B子の背中見つめて親も確かめる  哲 也
B正解を抱いた女の待ち時間    美佐緒
Bシーパンの穴が押してるベビーカー玲 子
Bつまづいた石は己の欲と見栄   信 一
B背水の陣だぞ後期高齢者     廣 司
Aもて余す舌の先から丸められ   しげる
A石けんで落ちない鬱を持て余す  由利子
Aいのち満開熱燗を追加する    アキラ
A今日も又母の目線で見てしまう  三根子
A長持ちをエコと呼び変え使います 穂々美
A地下足袋と軍手で老いを寄せつけず漠 沓
A内部告発冷暖房が効き過ぎる   竹 水
A正直な人でお世辞が出てこない  よし子
A引越しへ心残りを山と積み    敏 子
@きゅうりまでねじれ国会真似ている 弘
@ほうせん花女ごころの中ではぜ  梨 絵
@久し振り末っ子気分墓参り    政次郎
@愚妻です照れながら言う愛妻家  徳 子
@花の春四季で一番張りがある   亀 重
@結局は取って置きして期限切れ  博 司
@私は誰ここはどこ月曜の朝    さとみ
@ネコ缶の値上げニュースになってない 静 枝
@頼まれた馬券が酒に姿変え    可 福
@妥協して後には引けぬ海騒ぐ   さ き
@不意に来た病魔へ明日の夢消され 輝 男
@蚊が捜す美肌を狙う夏の宵    重 雄
@すり減った言葉繕う余生の灯   平四朗
@お茶受けの噂噛む程味がでる   豊 子
@ワンルームから母ちゃんと飛ぶ寝言 太 郎
@燃費高スルメびっくり大慌て   安 心


参加者(順不同)曽根田しげる、増田信一
今井卓まる、高瀬輝男、堀場梨絵、望月弘
川村洋未、長澤アキラ、瀧進、中野三根子
佐野由利子、加藤鰹、畔柳晴康、成島静枝
谷口さとみ、岡村廣司、薗田獏沓、井口薫
石田竹水、大塚徳子、中矢長仁、内山敏子
柴田亀重、毛利由美、西垣博司、真田義子
川島五貫、鹿野太郎、加茂和枝、滝田玲子
林二三子、竹内さき、安田豊子、濱山哲也
金田政次郎、川口亘、森田安心、市川重雄
鈴木まつ子、芹沢穂々美、鈴木千代見、那
須野正明、馬渕よし子、山本野次馬、永田
のぶ男、川口のぶ子、薮ア千恵子、萩原ま
さ子、戸田美佐緒、提坂まさえ、伊藤泰史
石上俊枝、中田きく子、柳沢平四朗
定例句会 | Link |
(2008/08/24(Sat) 14:50:22)

平成二十年 五月十七日 
    定 例 句 会
於 アイセル21


席 題 「印象吟」(上の写真を見て)
  中田  尚 選
少子化に協力果たし楽しい日    しげる
なあ兄キ俺ら捨てられたんじゃない さとみ
難産の子ですパパ似で肥り気味   茂 瑠
ままごとのママもやっぱりマイペースさとみ
公園でオッパイ飲むと楽しいよ   しげる
兄弟も今からしっかり自己主張   三根子
おれ博士兄大臣で天下取る     泰 山
待っててね僕にもジュースあげるから二三子
イケメンに写しておくれ僕だけを  修 市
一番の幸せ者はこの僕さ      洋 未
そんな目で見ないで前を見ていてね 三根子
呆けたかなタイムスリップしたみたい信 一
疲れたと休んでばかり帰路遠く   卓まる
五月晴れひとりコーラをラッパ飲み 由利子
飲みません三輪車でもアルコール  信 一
幼な児に無限の空が待っている   輝 男
 人 位
年金を支える顔がふたつある     弘
 地 位
日本を背負う笑顔になっている    弘
 天 位
草原の空気がうまい仲良しだ    梨 絵


宿 題 「 大 」(表現自由)
 池田 茂瑠 選
見ごたえがあるサブちゃんの鼻の穴  弘
小国も大国でさえ中国に      信 一
青春に告白という大勝負      哲 也
大好きと大嫌いの差紙一重     信 一
大観の富士より富士は美しい    五 貫
愛一つ大きく撮ろう腹の中     満 月
疲れたら逢いたくなるの大きな木  和 枝
大嘘の一時凌ぎがすぐ判り     びん郎
身に合わぬ大風呂敷で恥をかく    亘
大銀杏結える日を待つチャンコ鍋  千恵子
大の字がつけば何だかえらそうだ  洋 未
大過なく年金かじる老いの日々   まつ子
大地震鳥篭だけは助かった     泰 山
ぴったりとなってお下りすり切れる  弘
大の字になって眠れる俺は誰     亘
一言の悔いが大きくのしかかる   博 司
大変だまた体重の目盛り増え    穂々美
年寄りを大事にすれば身に返る   のぶ男
大国の身勝手核を持たせない    輝 男
大地震済むまで待とう古住まい   亀 重
大阪へ行こう 充電しに行こう    鰹
大丈夫人も地球も耐えている    野次馬
小さいと決して言わぬ釣り落とし  博 司
大詰めの話が出来て燗にする    梨 絵
大騒ぎした連休も幕を引く     長 仁
大雑把な性格人を恨まない     二三子
大物のように振る舞うたかが雑魚  のぶ子
大自然が育ててくれる人間味    由利子
大声を出せばストレス逃げて行く  長 仁
値切られた首が米粒大になる    美佐緒
大凶をひいた歴史に残る年     由 美
五 客
ステテコで大の字になる旅帰り   獏 沓
大げさに褒めてくれるは皆他人   廣 司
大好きな薔薇が快感呉れる棘    竹 水
大人気無い色に変ってゆく妬心   平四朗
淋しくて音の大きな時計吊る    由利子
 人 位
大物になった狸のひとりぼち    豊 子
 地 位
後期とや大きな山が横たわる    徳 子
 天 位
大変だ天国からのラブコール     尚



宿 題 「う、で始まる句」
堀場 梨絵 選
憂さ晴しあれもこれもと無駄を買い きく子
うれしくて百点踊るランドセル   玲 子
うるさいのトップは妻のグチである 泰 史
迂回路を察して月が雲を脱ぐ    哲 也
うっかりじゃ済まぬ貴重な物忘れ  豊 子
うますぎた話にのって転がされ   玲 子
薄暗いところでギャグがマジになり 団 石
うそ八百吐いて笑わすもてる人   亀 重
浮き沈みあればこその一人酒    まさ子
うさん臭い話ハ長調でくる     さとみ
鵜呑みする頼まれごとに四苦八苦  獏 沓
うさ晴らししよう心が枯れている  穂々美
うるさいがいないと困る人と住む   弘
上手いのかよく解らない書道展   二三子
嘘でいいおんなごころは待っている  弘
美しい人です とても意地悪い   まさえ
裏金と仲良くなって抜け出せぬ   しげる
有頂天墓穴を掘って出られない   のぶ男
嘘泣きに男はころり騙される    安 心
売り言葉買わずに帰る手を振って  洋 未
嘘ついた骨が軋んで傾いた     美佐緒
受け箱が春の奇蹟を待っている   獏 沓
嬉しくてスキップをするバースデー 三根子
うるうると母のことばに頬ゆるむ  三根子
嬉しいが祝儀袋で妻と揉め     晴 康
うっかりと弾んで落ちた蟻地獄   敏 子
噂だと言って本音を置いてゆく    薫
うわべだけ裏のワナある読みきれず 俊 枝
梅干しの味にニホンの母の顔    政次郎
浮き世から試しに金を消したなら  亀 重
唸されて目覚めた腹に妻の足    修 市
内輪揉め母の涙でけりがつき    由利子
浮世とは金はないけど面白い    のぶ男
 五 客
裏を掻く商談図る箸まくら     平四朗
うんちくを聞けばこの酒旨そうだ  長 仁
旨い酒飲んで家族に返す笑み    太 郎
魚心小出し選挙の種を蒔く     卓まる
裏方の汗が主役の顔になる     五 貫
 人 位
うっぷんを晴らす心の荷をほどく  まつ子
 地 位
魚心有るから澄んだ水に成る    竹 水
 天 位
生まれ来てこの世に感謝灯がともる きく子



宿 題 「ショック」  加藤  鰹 選
妻が言うホントはあんた三番目   信 一
飲みもせずツマミにされたシンデレラ俊 枝
氷解けびしょびしょになる地球人  まさ子
ごめんなさい合コン後のEメール   進
もう一人私の影に言いそびれ    さ き
じいちゃんと呼ばれショクは隠せない可 福
相合傘夫といるのだれかしら    千恵子
期待した蕾に虫がついていた    輝 男
下ばかり向いてチャンスを見逃した 洋 未
目をかけた部下が辞令で上役に   信 一
転職をすると夫に切り出され    博 司
優勝旗掴み損ねたイレギュラー   野次馬
塩贈る人の訃報が届けられ      弘
先月の値段でパンが買えません    尚
地震地を避けて聖火が揺れてゆく  泰 山
孫娘ヘソ出しルック婆婆タマゲ   重 雄
マイハート電気ショックは要りません静 枝
金持ちの名医裏から見たショック  しげる
手に負えぬ魔性隠していた女    茂 瑠
カルテではもう私は死んでいる    尚
生まれなきゃよかったなどと我が子から由利子
若い娘の柩に涙ただ涙       由利子
こんなにも悲しい0歳のお通夜   由 美
母見舞いどなた様かに涙する    二三子
後期高齢 長生き税を納付せよ   竹 水
あらいたの胸にグサリとくる台詞  美佐緒
おじさんと初めて呼ばれショック受け修 市
わたしのは載ってないのにくる句集 さとみ
消え失せた外した事のない指輪   のぶ男
目がぱっちり俺をだましたコンタクト安 心
小遣いの値上げはだめと妻は言い  洋 未
後継ぎと信じてた子が戻らない   二三子
食べてから知るカロリーに青ざめる まさ子
出番まで咥え煙草の天使役     哲 也
ある夏の日におめでた?と友が問う 由 美
ひとつだけあった卵が焦げた朝   さとみ
万札が一度で消える給油口     博 司
鼻ピアスこれが娘の彼氏とは    修 市
この町で一番の美女ニューハーフ  哲 也
痴漢ですボクをつかんで言う女   泰 史
 五 客
ムードいい夜に女房が子のジャージ 五 貫
給油待ち自分の番で日を跨ぐ    卓まる
お互いの浮気がばれて梅雨に入る  泰 山
妹と思っていたと去る男      泰 史
無造作に置かれた愛のプレゼント  五 貫
人 位
見たくない妻の裸を見てしまう    弘
地 位
脱いだシャツ親父と同じ臭いした  卓まる
 天 位
ガス欠の車すぽぽぽぽんで逝き   団 石



宿 題 「自 由 吟」  互 選
Iかたつむり君もローンが重たかろ  鰹
F出直しの敵に自分の影もいる   平四朗
Eもう会えぬ両手にくるむさようなら五 貫
E人情が薄れ社会が狂い出す    千恵子
E嘘ひとつ言えない男嫌いです    弘
D生きている証し時々恥をかく   輝 男
C人生は急いでいつも回り道    三根子
C失敗をシリーズものにして生きる 哲 也
B赤い糸結び直したのは誰だ    義 子
B人づての噂気になる胸騒ぎ    豊 子
B電池切れする迄笑う睨めっこ   竹 水
B背伸びしてバランス崩す恥をかく 修 市
A君だけと言って二つのハート射る 泰 山
A職退いて妻が主体で日々平和   二三子
A一喝の後のコントは父の愛    獏 沓
A看取り終えどこか明るい喪の報せ 静 枝
A自惚れの足跡隠す竹箒      のぶ男
A生き甲斐に一枚残す鱗あり    しげる
A邪魔だった傘で間に合う俄か雨  敏 子
A賞味期はぎりぎりだけど尻尾振る 晴 康
A戻そうよ鏡の中へいい笑顔    満 月
@大ぼらをふいてノルマがまた増える卓まる
@海山へ心癒しの旅に出る     和 枝
@花柄の春着の底にトゲ隠す    茂 瑠
@付け替えたガソリンの値に近寄れず博 司
@ちちははが待つ楢山に似た施設  よし子
@後期高齢追っ手の顔がしかと見え  薫
@程程の欲が有る内呆けは来ぬ   廣 司
@大脳が働かなくてチョキ出ない  穂々美



参加者(順不同)曽根田しげる、林二三子
堀場梨絵、池田茂瑠、川村洋未、増田信一
今井卓まる、中田尚、中野三根子、加藤鰹
佐野由利子、高瀬輝男、望月弘、小野修市
川路泰山、水品団石、谷口さとみ、井口薫
永田のぶ男、金田政次郎、瀧進、柴田亀重
望月満月、畔柳晴康、内山敏子、大塚徳子
岡村廣司、成島静枝、薗田獏沓、中矢長仁
真田義子、鈴木まつ子、川口亘、毛利由美
鹿野太郎、安田豊子、西垣博司、石田竹水
濱山哲也、山田ぎん、滝田玲子、川島五貫
加茂和枝、竹内さき、真理猫子、伊藤泰史
石上俊枝、酒井可福、芹沢穂々美、中安び
ん郎、山本野次馬、馬渕よし子、森田安心
戸田美佐緒、薮ア千恵子、川口のぶ子、提
坂まさえ、萩原まさ子、市川重雄、中川司
柳沢平四朗

定例句会 | Link |
(2008/07/24(Wed) 09:16:40)

平成二十年 四月十九日 
 高瀬輝男さん、永田のぶ男さん
  句碑建立記念句会
於 しずおか句碑の郷



席 題 「 空 」(表現自由)
  山本トラ夫 選
寒々と目立つ空欄の履歴書     千恵子
お隣りにイケメンがいてうわの空  三根子
掴まえてごらん空翔ぶ女です    茂 瑠
土壇場で恋人からの空手形     千恵子
なあ空よ国境なんて作るなよ    輝 男
空出張ゴルフ場でも見た人だ    しげる
大空へ翔よ両手に満ちるもの    アキラ
空騒ぎしたふりをして本音聞く   信 一
何もない心に風を入れようか    信 一
空気読み手を打ち過ぎて墓穴掘る  信 一
謎ひとつ解けて空腹気が付いた   しげる
空きっ腹だったか声に棘がある   棋 人
ここに来て長寿空しいものと知り  博 司
落ち込みの私に空の無限大     由利子
ストレスを捨ててきました空財布  千恵子
千の風舞う空だから汚せない     弘
気ばらしに空缶潰し仲直り     しげる
空想に未来をつなぐ好奇心      進
 秀 句
空論卓説国民などは考えぬ     輝 男
空威張りさせてもらった手の内で  信 一
欠席の理由は言えぬ空財布      鰹
衛星が堕ちて来そうな空模様    博 司
カミさんが留守だと空も広くなる  棋 人

 軸 吟
口下手は空手形など振り出さず   トラ夫


席 題 「うれしい」  望月  弘 選
好天に後押しされた除幕式     トラ夫
川柳の絆が和む句碑の宴      重 雄
お財布にいつも諭吉が大笑い     尚
ご自由にどうぞと言われても困る  団 石
子供らの遠足なのに眠れない    幹 江
花束と私は奈落から戻る      茂 瑠
生シラスああ静岡に生まれけり    鰹
幸せの目安ダジャレの切れがいい  句ノ一
お仕置きはやめよう尻尾振っている 柳 京
嬉しいな本日妻も子もいない     鰹
カミさんのスキップのあと踏んでみるトラ夫
入選へ上野の森を闊歩する     由利子
合格の気配に犬も嬉しがり     トラ夫
握る手を握り返した星月夜     由利子
嬉しいね今日から課長夫人です   茂 瑠
子の名前思案しているマタニティー 博 司
内緒です打たれる青い嬉しさも   茂 瑠
明日からの旅行仕度に余念ない   二三子
嬉しさが染めた髪から雫する    茂 瑠
痛み取れ復活出来たウォーキング  二三子
子に貰う初サラリーのお裾分け   千恵子
嬉しさと寂しさ同居ウェディング  信 一
いい人に会って嬉しい山に住み   しげる
鼻唄は亭主元気で留守だから    由利子
物入りも嬉しい孫の七五三     重 雄
長生きはしてみるもんだ恋をした  洋 未
ラブメール届いてひとりにやけてる 三根子
ハネムーン嬉し恥ずかし子宝湯    進
郷里からの宅急便に母の愛     博 司
俎板が日光浴を嬉しがり      由利子
五 客
子の寝息母はうれしく聴いている  博 司
床上げの母弾む手でうす化粧    博 司
百点がスキップしてるランドセル   尚
この世よは思えぬ今日は妻が留守  アキラ
俎板に妻のリズムが晴れている   柳 京
 人 位
春キャベツ嬉しいだろな葉がおどる 博 司
 地 位
ガソリンを満タンにして旅に出る  千恵子
 天 位
渋ってた父がいちばん嬉しそう   句ノ一


宿 題 「ちぐはぐ」 永田のぶ男 選
口裏を合わせたはずが策が割れ   平四朗
アンバランスだから夫婦面白い   野次馬
灯を消してボディーガードと行く聖火まさえ
テレビではドラマチックなすれ違い 団 石
ちぐはぐなノミの夫婦で仲がいい  梨 絵
言う事とやる事まるでちぐはぐで  晴 康
ちぐはぐな器で足りる子沢山    敏 子
ちぐはぐな答弁をして煙に巻く   長 仁
いいほうに取られ戸惑うアドバイス 五 貫
プライドを捨てた男のなれの果    亘
寒空にミニスカートで闊歩する   博 司
やめなさいデブにピアスは似合わない 鰹
墓参りついでに神社教会も     信 一
夫婦でもごはんの硬さちと違う   三根子
だみ声の割りに純真無垢な人    アキラ
議論せぬイジメに遭っている総理  静 枝
金髪が引き立っているお葬式    由 美
嘘ばかりみんなクスクス聞く弔辞  泰 史
打てなくて万札が泣く原巨人     尚
政治家の当選前と当選後      哲 也
ガソリン税ちぐはぐ使う道路族   徳 子
美女だから野獣を好むのも解る   竹 水
棒グラフ ノルマと結果大違い    卓まる
証言が皆食い違う第三者      輝 男
野党対与党どちらも勝手過ぎ    輝 男
巨人軍あの戦力で負けが混み    博 司
ちぐはぐな政策庶民振り回す    俊 枝
閉会のことばの頃に手を上げる   棋 人
お作法を習わせ家で甘やかす    トラ夫
日勤と夜勤の夫婦子が欲しい    柳 京
年金が減って主治医が太りだす    尚
式典にジーパン姿浮いている    千恵子
銀行が都民の傘を借りている     弘
ちぐはぐなカップルだけど仲は良い 洋 未
一緒ならチグハグでよい老い二人  まさ子
 五 客
ああ言えばこう言い合って仲がいい 徳 子
能力と合わぬ仕事をやりたがり   廣 司
恋と欲ボタン一つの掛け違い    俊 枝
性格の不一致神はそっぽ向く     弘
新築のリビングにある古時計    二三子
 人 位
父と子の昔ばなしに時差があり   句ノ一
 地 位
日本間に飾られているピカソの絵  千恵子
 天 位
死ぬ事は怖い死なないのも怖い   獏 沓
 軸 吟
ちぐはぐな夫婦来世も○印     のぶ男


宿 題 「冴える」   高瀬 輝男 選
冴えるほど迷惑かける親父ギャグ  哲 也
オオカミに変わってみたい月の夜  まさえ
冴えた眼へ途切れとぎれの夢まとう 豊子
月が冴え駅まで歩くことになり   トラ夫
朗報に心弾んで眠れない      千恵子
華やいで男の視線もてあそぶ    まつ子
行く道が見え足音が冴えてくる    薫
月光のようでありたい胸の内    香 織
名案は運転中か風呂トイレ     さとみ
妻と子が今朝鮮明な脳にいる     弘
血の滲む努力匠の技に冴え      進
薄壁の隣気になる二十五時     卓まる
旬を食べ脳も体も冴えている    二三子
邪魔な灯がなくて星空冴えている  千恵子
土壇場に強い頭をもっている    棋 人
雨音が頭の中に落ちてくる     棋 人
もう少し飲ませてくれよ冴えるから 洋 未
包丁の冴えを支える古のれん    野次馬
冴えた理と邪悪へ降ろす幕がある  茂 瑠
コップ酒飲んで薀蓄冴えわたり   博 司
カミソリの批判に胸の透く思い   政次郎
薀蓄がもう止まらない酒の席    博 司
道しるべ建つ山寺の月さやか    幹 江
冴えていた頭は路地の裏に置き   団 石
目分量母の特許は真似出来ん    竹 水
冴えている男集中打を浴びる    梨 絵
白熊は氷のきしみ目が冴える    静 枝
凛とした朝の空気で気持ち冴え   和 枝
月ながめ心が冴えて清らかに    ぎ ん
美に冴える君代言いたい事がある  さ き
王手飛車どうだ決め手に冴えがある 可 福
女の勘冴えているから切り捨てる  穂々美
なぐられて長寿高齢冴えてくる   幹 江
一浪で深夜に冴える癖がつき    静 枝
赤門を蹴った地上の星一つ     太 郎
 五 客
嘘少しまぜて仲裁うまくゆき    廣 司
何気ない一言僕を眠らせず      鰹
鮮やかな弁舌黒を白くする     アキラ
一手先駒が働く将棋盤       竹 水
毒舌が冴えたあげくの四面楚歌   廣 司
人 位
眠れないほどの恋愛してみたい   信 一
地 位
月光に動かぬ石が笑いだす     句ノ一
 天 位
弁舌が冴えて反論寄せ付けず    千恵子
 軸 吟
たかが女一人へ眠れぬ夜が続く   輝 男








参加者(順不同)高瀬輝男、永田のぶ男、
杉山悦子、笠野浩、曽根田しげる、加藤鰹
望月弘、市川重雄、佐野由利子、川村洋未
瀧進、鈴木句ノ一、長澤アキラ、増田信一
中野三根子、堀場梨絵、中田尚、林二三子
寺田柳京、西垣博司、多田幹江、池田茂瑠
水品団石、山本トラ夫、中前将人、川口亘
望月鐘雄、薮ア千恵子、井口薫、畔柳晴康
岡村廣司、大塚徳子、毛利由美、内山敏子
成島静枝、中矢長仁、川島五貫、薗田獏沓
佐藤香織、石田竹水、鹿野太郎、安田豊子
山田ぎん、竹内さき、伊藤泰史、濱山哲也
加茂和枝、酒井可福、石上俊枝、川口のぶ
子、 金田政次郎、鈴木まつ子、芹沢穂々美
山本野次馬、谷口さとみ、提坂まさえ、萩
原まさ子、今井卓まる、森田安心、柳沢平
四朗、那須野正明、輝男さんの奥様、笠野
浩さんの奥様、武山博子




定例句会 | Link |
(2008/06/26(Wed) 08:17:12)

平成二十年 三月十五日 
    定 例 句 会
於 アイセル21


席 題 「印象吟」下のイラストを見て
  加藤  鰹 選
牛妻の痴漢と放火あなたでしょ  茂 瑠
完全な花粉対策汗をかく     茂 瑠
牛妻の痴漢と放火あなたでしょ   茂 瑠
完全な花粉対策汗をかく      茂 瑠
花粉症かしらマスクがよく似合う  三根子
いつ見れる手術の後の良い男    洋 未
こんな人よく交番で見かけるよ   三根子
証明用これで十年使えるな     さとみ
ヘイおまちなに花粉症だけでさぁ  さとみ
お父さん窒息だけはしないでね   茂 瑠
交番で性善説を塗り替える      弘
あの魔女よ耳輪外しているけれど  茂 瑠
今夜はねニンニク効かせ背を向ける しげる
花粉症お洒落マスクが出かけさせ  好 子
どこ行くのそんなに目立つ姿して  洋 未
完全武装メガネの奥の優しい目   由利子
生きるためたまには無口なる時も  しげる
お返しのホワイトデーにあるピース 好 子
郵便局マスクの客へ目が光り    輝 男
知らん顔うまく出来れば演技賞    弘
一人っ子の風太郎だよ父が好き   梨 絵
挨拶をされたがだれか解らない   茂 瑠
この男マスク取ったら出っ歯です  由利子
売れ出したスターマスクを離さない 輝 男
夜の顔昼間と違う腹の中      のぶ男
歯医者から不審な顔がにゅっと出る  弘
根っからの悪になれないオレの顔  梨 絵
帽子取りゃハゲでマスクを取りゃ出っ歯
                 由利子
女かも知れぬ痴漢に似た身なり   茂 瑠
顔がないそれでもあんたいい男   洋 未
喋り過ぎ大口たたくなれの果て   のぶ男
見つけたよ君からハズレ落ちたネジ さとみ
神経の図太さ花粉受けつけぬ    輝 男
三猿の教え一人で演じ切る     茂 瑠
タッキーか長瀬智也か 鰹です   由利子
 五 客
わざわいの元です口は見せません  輝 男
総入歯保険がきいてグーである   のぶ男
キャーイケメン目と鼻と口隠せばね さとみ
道ならぬ恋ですマスクして出かけ  輝 男
愛語る時にはマスク外してネ    輝 男
 人 位
私にハートと金を出しなされ     尚
 地 位
うっかりと笑えないから武装した  洋 未
 天 位
悟られまい漏らすまいでもバラしたい
                 さとみ


宿 題 「 中 」表現自由
            谷口さとみ 選
中心をずらした位置で見る日本   野次馬
空き部屋が頭の中に増え始め    廣 司
中立という逃げ道で摩擦避け    千恵子
魔女天使合わせ鏡の中に住む    美佐緒
中年のつもりでいようまだ傘寿   廣 司
中流が押し流される物価高     博 司
年度末何処もかしこも工事中    二三子
白黒をつけたがらない中の人    千代見
中心にいないと荒れるいじめっ子   弘
五 秀
中程は空いているのに混む電車    亘
ドングリの中で謀反を起こす人   梨 絵
真中が居心地悪い婿の椅子      進
中立という日和見の臭い旗     平四朗
保育器で大きな夢が育ってる     尚
 軸 吟
これなぁんだ差し出す手から青蛙  さとみ


宿 題 「し、で始まる句」 
           川村 洋未 選
尻尾など切り捨て生きる道選ぶ   輝 男
叱るからますます貝になっていく   弘
知らん振りして居る視線追ってくる しげる
知る権利家の憲法妻にだけ     信 一
「知らないの」カルテが怖い事を言う政次郎
叱られた息子が部屋の掃除する   可 福
信じようコイツはきっと物になる  泰 史
幸せは金に無縁の愛介護      亀 重
霜柱踏めば毀れた過去の音で泣く  豊 子
シール二倍つましい餌へまた走る   薫
死神に順番ですと肩をポン      尚
死んだ振りする私鬼出て困る    さ き
しつけ糸曲がったままで老いるのか 穂々美
しかたない俺が総理になったるか  哲 也
四という字悪くないのに悪者に   千代見
心機一転課長の顔に点を付け    しげる
仕合せを分けてやるからまずは飲め 竹 水
知り合いかい いえ知りません今日からは
                 信 一
舌先であやつられてるいい話    まつ子
塩加減だけでやさしい子に育て    弘
視界また広げ汚れてゆく私     茂 瑠
しみったれそんな貴方にもう飽きた 重 雄
下心抱いて蛇より低く這う     茂 瑠
 五 客
幸せな人だね愚痴をよくこぼす    鰹
死火山を妻がネジまく活火山    のぶ男
新人の大きな靴が威嚇する     哲 也
思考力薄らいできて点火せず    まつ子
知らん顔してりゃ三つも星くれた  さとみ
 人 位
幸せな家だ順番通り逝く      太 郎
 地 位
知らんふりする古傷に触れぬよう  徳 子
 天 位
皺だらけほんとの手相どれなんだ  廣 司


宿 題 「隠 す」  望月  弘 選
モザイクの中でアッカンベーをする 野次馬
匿名の投書人間試される      まつ子
内緒事一つ作った千鳥足      千恵子
繕いで隠す手もあり母の知恵    のぶ子
ヘソクリが貯まると何故か顔に出る 獏 沓
黒幕に覆われている永田町     敏 子
偽装した乳房を夫気付かない    野次馬
隠し事小さな胸で破裂する     和 枝
また父の隠した場所に戻す本    由 美
菜の花に隠すゴッホの黄色です   美佐緒
隠し事すると貴方はどもるのよ   長 仁
嫁が来る角を笑顔にとじこめる    尚
お互いに過去を隠してうまく行く  三根子
夫には隠し通した指輪の値     二三子
過去のこと今さら明かす気などない 由 美
いい仲間みんな持ってる隠し味   五 貫
百点は母が見そうなとこに置く   さとみ
匂わないように毒夫を背に隠す   茂 瑠
隠された草履やっぱり犬小屋だ   梨 絵
初恋を隠し切れないクラス会    太 郎
隠しても税務署の目が掘り当てる  竹 水
ヘソクリが貯まると何故か顔に出る 獏 沓
本棚の諭吉が行方不明だぞ      鰹
針千本飲んでも隠す事があり    由利子
湯煙の向うビーナス見え隠れ     進
善人が隠し持ってる不発弾     美佐緒
六ヶ月もう隠せないおろせない   さとみ
夫婦でもやさしいうそを隠し合う  三根子
摘発の墓穴を掘った裏帳簿     平四朗
欠点を隠したつもりが尻尾出す   安 心
見ちゃったよ恥ずかし月も顔隠す  重 雄
生きる為隠し続けた貝の口     由利子
鏡台に隠した紅が怒りだす     穂々美
秘密基地おとこの軍旗だへそくりは 哲 也
物置へ億二桁を隠す欲       好 子
 五 客
親離れし始めた子の秘密基地    二三子
隠れ家をすぐケータイに暴かれる   薫
答弁のしどろもどろが疑われ    輝 男
いつになく饒舌なにか隠してる   静 枝
引き出しの鍵へ思春期閉じこめる  平四朗
人 位
詐欺罪をカルテに隠す整形科    美佐緒
地 位
隠しても夫婦喧嘩を児が喋る    重 雄
 天 位
難病をかくし命の重み知る     のぶ男
 軸 吟
行間に隠されているミステリー    弘
 

宿 題 「自由吟」   互 選
Cリストラがこんな元気を遊ばせる 由利子
C現実に負けないように買う浮輪  美佐緒
Cやわらかくする体操で骨を折る  長 仁
Bおしどりに飽きた女房の大あくび 五 貫
Bカルテだけ大人あつかいしてくれる 尚
B知りたいが封を切ったらお別れね 洋 未
B年月を掛けて大きな器焼く    徳 子
Bぜいたくを割れば出てくる塩むすび太 郎
B春を呼ぶ籠に摘み込む初節句   重 雄
Aおかえりと言ってほしくてちょっと出る
                 さとみ
Aいつだってあと一押しが出おくれる梨 絵
Aイレギュラーしても戻れる家がある野次馬
A昭和史の弁当左手で隠し      弘
A曲がり角返し切れない恩の数   千恵子
A満タンに税が重たい給油口    博 司
A春先におんなじ所痒くなる    静 枝
A和紙の里紙が暮らしを包んでる  二三子
A紅梅の芯にひそんだ嫉妬心    穂々美
@白黒は問わぬ余生のなしくずし  平四朗
@胸の底乾いて蛇も動けない    茂 瑠
@ハプニング空はゆっくり晴れてくる和 枝
@初恋は稔らないのが素敵です   泰 史
@仕合せを揺すると涙が甘くなる  政次郎
@イケメンの医師に熟女が癒される  進
@悔いばかりでも生きていく老いの坂晴 康
@生き残る地球上でのうばい合い  亀 重
@健康な身体悩みも人並みに    可 福
@神様と約束をしてあきらめる   三根子
@空っぽの財布を拾い笑われる   びん郎
@事なかれ主義で妥協をすぐしちゃう廣 司
@ひねっても蛇口は愛語など吐かぬ 輝 男
@ドレスだけ褒めて別れた恋もある のぶ男
@夫への本命チョコは義理っぽい  由 美
@命の灯消さないように消えるまで 竹 水
@なごり雪出番待ってる春帽子   義 子
@納豆の糸だけ粘る余生です    よし子




参加者(順不同)池田茂瑠、曽根田しげる
尾崎好子、望月弘、佐野由利子、川村洋未
中田尚、堀場梨絵、中野三根子、高瀬輝男
谷口さとみ、永田のぶ男、加藤鰹、井口薫
金田政次郎、瀧進、畔柳晴康、柴田亀重、
薗田獏沓、岡村廣司、内山敏子、中矢長仁
大塚徳子、鹿野太郎、毛利由美、石田竹水
成島静枝、増田信一、西垣博司、林二三子
竹内さき、川島五貫、濱山哲也、安田豊子
戸田美佐緒、川口亘、加茂和枝、伊藤泰史
中安びん郎、山本野次馬、薮崎千恵子、提
坂まさえ、鈴木千代見、川口のぶ子、芹沢
穂々美、酒井可福、柳沢平四朗、石上俊枝
萩原まさ子、市川重雄、森田安心







定例句会 | Link |
(2008/05/26(Sun) 08:17:12)

平成二十年 二月十六日 
    定 例 句 会
於 駒形神社社務所



席 題 「 泡 」   池田 茂瑠 選
川柳のお題まちがえ水の泡     三根子
じっくりとアクの泡とり豆を煮る  さとみ
一割ほど泡でごまかす大ジョッキ   尚
発泡酒ちびりバブルを懐かしみ    鰹
どんぶりこ桃が浮いてる泡の河    弘
コップ半分泡のビールを呑んでいた 梨 絵
バブルから貧乏神に居座られ    好 子
税金が喉にとろける発泡酒      尚
良いビールきめの細かい泡光り   洋 未
外人を入れてお風呂は泡だらけ    弘
ありがたい祝辞が泡を消してゆく  さとみ
 佳 作
火の恋も泡冬山に消えし彼     輝 男
泡風呂も最後になればただの湯か  洋 未
中国の餌だ金魚が泡を吹く      弘
モンローを気取り泡風呂入るトド   鰹
プツプツがホットケーキの返し時  さとみ
 秀 句
泡々と吾が薄命の水に浮く     泰 山
ライバルに泡を吹かせた薬指    由利子


宿 題 「 明 」表現自由
           加藤  鰹 選
明日の絵をピンクの色に塗りつぶす 由利子
明暗をわける人生嫁ぎ先      俊 枝
おでん市明るい乳房つまみだす   泰 山
明白な事実へ偽の字逃げ回る    平四朗
トゲ残る明るい愛も散り果てて   茂 瑠
明日がある事を信じて消す灯り   敏 子
明言を避けて仲人よく喋り      進
街灯を消して明るい消費国     草 園
明け方の冷気が酔いにまとい付く  香 織
夜あって朝があるから生きられる  和 枝
明日は晴れ洗濯物がよく乾く    ぎ ん
明日の事判らないけど汗をかく   泰 史
明日の夢五十ワットのひらめきで  可 福
種明かししたらだあれも居なくなり  薫
ねむれない夜もやさしく明けてくる 三根子
宵の明星母の帰りを待つ子らも   しげる
流行歌ギターコードも明星で    さとみ
ネオン街ひさしぶりだわ子猫ちゃん 洋 未
少しずつ春が明るく近づいて    三根子
明らかに貴男の骨を抜いた跡    のぶ男
此の年もあっという間に明け暮れる 好 子
しがらみの過去脱ぎ捨てて待つ夜明け千恵子
あの角を曲がると明日が見えて来る 博 司
忘れたいことほど鮮明な記憶    由 美
縁日の匂いに光るアセチレン    政次郎
チョコレート明暗分ける選び方   穂々美
明日逢えるサヨナラだから手が軽い 政次郎
色彩がまだ決まらない明日の絵   輝 男
街中が明るくなって増えた闇    哲 也
明るすぎ妻の口調の裏を見る    まさえ
明日から浮気しないは嘘だった   びん郎
照明があたった途端別人に      弘
本心を吐いたら明日は首が飛ぶ   しげる
明るさが影の部分を際立たせ    信 一
隠し事無くて明るい我が家の灯   亀 重
鬼の首捕った処で夜が明ける    獏 沓
五 客
明日はやろう明日になれば気が変る 梨 絵
釈明と詫びが特技と履歴書に     薫
お生まれの欄から消えてゆく明治  さとみ
結婚後明らかになる彼の癖     由 美
明日からやめるタバコが旨すぎる   弘
 人 位
明朗でアヒルが並ぶ通知表      尚
 地 位
究明をすれば崩れる砂の城     由利子
 天 位
手品なら明日の夢がポンと出る   竹 水


宿 題 「も、で始まる句」 
          佐野 由利子 選
勿体ないがDNAを刺激する    野次馬
勿体無い勿体無いが此のメタボ   好 子
勿体無い勿体無いでゴミ御殿    信 一
戻れない道に答えが横たわる    平四朗
門限は僕が一時で妻三時      哲 也
問題児金の力で処置される     梨 絵
もう一度飛んでみようよ千羽鶴    鰹
もう敵は外より内にある八起き   平四朗
もう少し生きるつもりの医者通い  二三子
ものぐさがゴミと一緒に寝て暮らす 千恵子
もう少し金に成ることしてたらな  好 子
もさもさの髪でうだつがあがらない 徳 子
モンゴルに乗っ取られてる大相撲  安 心
もらい泣きする程純な私です    竹 水
もう一度会いたくなって風になる   弘
もの申す神よあなたも詐欺ですか  哲 也
モカが好きいつもの喫茶君がいる  静 枝
喪が明けて正座くずして本音言い  しげる
文句しか言えない口を持ち歩く    尚
縺れ糸ほどけて今朝の茶が旨い   千恵子
もそもそと世論に動き出す政府   五 貫
もうですかあなた再婚早すぎる   博 司
持て余すほどのお金はいりません  野次馬
もめ事を宅急便が置いて行く    洋 未
勿論と太鼓判押す度胸見せ      亘
儲け口手放しません道路族     長 仁
もういいかいいくら待てども出番来ぬ晴 康
もしもしの電話は悪魔かも知れず  亀 重
もう少しがんばってみよう寿の坂  のぶ子
もう懲りた二度と掛けまい仇情   びん郎
もうはまだ貧すれば鈍まだはもう  のぶ男
もう一度逢いたい人の訃が届く   敏 子
 五 客
モデルかと言われた事もある私   竹 水
もしかして小指を噛んだのはあなた 安 心
モンシロ蝶花に差別をつけないで  輝 男
もりもりと食べる私がまん丸い   三根子
儲けてもタカが知れてる小商い   輝 男
 人 位
もう少しそばにおいでと猫を呼ぶ  三根子
 地 位
もらい泣きしても化粧はくずさない さとみ
 天 位
もう何も言うまい口が風邪を引く  泰 山


宿 題 「やれやれ」  望月  弘 選
下戸帰る少しは酔った話でも    哲 也
迷信にやれやれ祖母の廻り道    平四朗
どうしよう平均寿命また延びた   泰 山
大任を果し安堵の汗拭う      由利子
ノーギャラへ拒否権使う子の使い  輝 男
軍隊の夢をどうやら見なくなり   廣 司
肩組んでイエローカード出す家電  太 郎
今日も無事やれやれ言える至福劇  香 織
神さまがやれやれ絵馬に呟いた   しげる
この人も返事を延ばす恐妻家    平四朗
待ちかねたメールひと言肩寒く   まさえ
パチパチパチ長い祝辞が終わったか  鰹
寝る前にパックしておく明日の顔  まさえ
子の下宿やっと一人になれたのに  梨 絵
小銭ある時にかぎって出ぬ端数   さとみ
やれやれが嵩じて出来た水溜り    亘
年季明け親父が脱いだ鉄兜     哲 也
祟りなど信じませんと気にしてる  政次郎
やれやれと月を背負うて立ち上がる 徳 子
母校との絆寄付金だけのもの    廣 司
ワッと来てワッと帰ったお正月   のぶ男
青いけど泳げぬ美女の海だった   茂 瑠
不和会議衆院一決飯にする     政次郎
混み入った話が又もやってくる   千恵子
一応はそれなりにだが片付いた   好 子
申告書ぴったりしないにらみ合い  まつ子
フルムーン帰宅のお茶が背伸びする 竹 水
年金がようやく入り白い飯     安 心
モナリザの頬謎解けて薄味に    茂 瑠
本を読み聞かせ寝かせた子が起きる 可 福
肩書きも銭にならないものが増え  輝 男
 五 客
人間の弱みを食べる詐欺の口    竹 水
お笑いの裸が受けているテレビ   千恵子
一生を見張られたまま終わりそう   尚
手を上げて電車も止めるおばあちゃん三根子
嫁ぐ子に男の無茶も見せておく   五 貫
人 位
五センチの雪で都会に起きる麻痺  静 枝
地 位
トランクをどっかと置いて鮭茶漬け  鰹
 天 位
満杯の風呂につかって目を閉じる  梨 絵
 

宿 題 「自由吟」   互 選
E北国を勝手に暗くする演歌    太 郎
Dああ愉快妻がごめんと謝った   獏 沓
D丸くいる為のひと言仕舞い込む  二三子
C幸せな人自叙伝を書きたがり    薫
B世界中たった一人にめぐり逢う  三根子
Bおはようで朝の空気をふくらます 泰 山
B誰に似た良い所なら俺だけど   長 仁
B年金で食べて行けますけちだから 廣 司
A元気印過信が歳に突当たる    平四朗
A名の売れた蕎麦屋の客は列も好き さとみ
Aかけがいのない人なのにオイと呼ぶ博 司
A足し算で生きてきたから今がある 義 子
A結論を飛び越している口達者   安 心
A本心を宥め妥協の手をあげる   敏 子
Aちょっとだけ恩返しなど真似てみるのぶ男
A神様が呉れた笑顔をお裾分け   竹 水
A裏打ちの知識が骨を組み立てる  五 貫
A人間の社会の中の吹き溜まり   梨 絵
@気どるほど人の見る目が白くなる 泰 史
@新聞の定位置にあるお詫び欄   由 美
@後半はアルカリに変え走りぬく   尚
@まだまだと空は二月の顔でいる  和 枝
@自分から言ってはならぬ高齢者  静 枝
@真に受けて裏切りもある酒と恋  まつ子
@もてぬ奴泣かすロミオとジュリエット 進
@納付税国から礼が届かない    野次馬
@日を違いたった一人のクラス会  びん郎
@進歩する家庭電化の幸で暮れ   亀 重





参加者(順不同)尾崎好子、曽根田しげる、
川路泰山、川村洋未、堀場梨絵、高瀬輝男、
望月弘、谷口さとみ、加藤鰹、中野三根子
佐野由利子、中田尚、池田茂瑠、石田竹水
金田政次郎、瀧進、畔柳晴康、鈴木まつ子
堀井草園、大塚徳子、佐藤香織、岡村廣司
芹沢穂々美、井口薫、成島静枝、薗田獏沓
内山敏子、鹿野太郎、加茂和枝、柴田亀重
真田義子、中矢長仁、増田信一、山田ぎん
川島五貫、西垣博司、川口亘、永田のぶ男
林二三子、毛利由美、伊藤泰史、濱山哲也
酒井可福、石上俊枝、市川重雄、森田安心
薮崎千恵子、山本野次馬、中安びん郎、提
坂まさえ、川口のぶ子、柳沢平四朗

☆アイセル21の会場が取れなかったため
久々に駒形神社の社務所での句会となった。
何だか「ふるさと」に戻って来たような感
覚で皆、口々に「落ち着くねえ」と言って
いた。初参加の尾崎好子さんが来て下さっ
て参加者一同元気を頂きましたよ。



定例句会 | Link |
(2008/04/26(Fri) 08:17:12)

平成二十年 一月十九日 
    新 年 句 会
於 日本料理「さわ」



宿 題 「ねずみ」   高瀬 輝男 選
戯画化して初めて愛されるネズミ  由 美
平成のネズミ強くて猫が逃げ    玲 子
防衛庁巣食うねずみの餌になり   のぶ子
民営化なって儲けのネズミ算    安 心
大掃除したらネズミにキスをされ   尚
肩書きのあるネズミだな籠の中   しげる
痛い目にあわねば咲かぬどぶねずみ しのぶ
待つ罠にまんまと嵌まるドライバー  進
人のため殉職させられるマウス   由 美
子の年へベビーブームを期待する  敏 子
良い事にも悪い事にもネズミ算   猫 子
ネズミなど見た事ない子ばかり増え 廣 司
ネズミ花火が仕掛けた恋のカラ騒ぎ 幹 江
一番の出世頭はミッキーさ     洋 未
よく回る舌で息巻くドブネズミ   由利子
老う程にマウス弱点付いて来る   野次馬
防衛省めおとでかじる大ねずみ   泰 山
おれおれに先を越されたねずみ講  泰 山
独楽鼠のように働き母天寿     由利子
団塊のねずみが走り出す余生    居久美
新薬の実験台になるネズミ     獏 沓
頭の黒いネズミが巣食う永田町   徳 子
ミッキーと握手してから不整脈   太 郎
還暦のネズミあくせくなどしない  二三子
猫の鈴私付けます年女       重 雄
ミッキーと握手してから不整脈   太 郎
進んでいるつもりで回るこまねずみ 五 貫
飽食の猫はネズミに目もくれぬ    弘
はつかねずみ過保護に育てられている穂々美
チッポケでもデッカイ穴は開けられる哲 也
生け贄のマウスが小突く博士号   平四朗
耐震の偽装へネズミ棲みつかぬ    弘
少子化へ期待を弾くネズミ算    竹 水
五 客
よくかじるネズミに似てる天下り  泰 史
ビタミンが足りぬネズミの不眠症  美紗緒
勲章を貰いそこねた独楽ねずみ   しげる
抜け道を知らない僕はこまねずみ  居久美
家族らの笑顔が好きで独楽鼠     薫
 人 位
よく動くネズミをひとり飼っておく 野次馬
 地 位
ヘソクリを楽しんでいる独楽鼠   竹 水
 天 位
新薬に命をくれるマウスたち    泰 史
 軸 吟
ネズミ算夢に始めた新事業     輝 男


宿 題 「 鍋 」   石田 竹水 選
肉じゃがのシラタキ鍋にへばり付く 可 福
母ちゃんのあったか鍋に灯もまろい 政次郎
鍋の具がつらい家計を語りかけ    進
先陣を争い箸が鍋つつく      博 司
圧力鍋コトコトが死語になりそう  二三子
鍋囲む笑顔の溶けた味がする    和 枝
寒い日は鍋にかぎると家族の輪   和 枝
同世代ウーン同感鍋つつく     俊 枝
お鍋して家族のきずな取り戻す   三根子
入幕の力士が太るチャンコ鍋    びん郎
ばあちゃんやたまにはしよう鍋料理 長 仁
本心をそっと隠した鍋の底     由利子
おでん鍋余れば明日食べようね   長 仁
われ鍋もとじ蓋も今自己主張    まさえ
離婚して片手の鍋に変えました   茂 瑠
ストレスを細切れにして煮込む鍋  千恵子
手鍋さげ過ごした仲も喜寿を越え  のぶ子
キッチンぴかぴか鍋を使った跡がない幹 江
チャンコ鍋だけを覚えて引退す   廣 司
鍋釜で戦後を越えて来た誇り     亘
本日晴天ライバルの鍋こけました  しのぶ
大鍋にあこがれている片手鍋     薫
韓流にはまってからのキムチ鍋   居久美
鍋囲む団欒がいい里が好き     泰 史家計簿をじっくり見抜く鍋の底   野次馬
煮えすぎるネギのゆくえが気にかかるさとみ
鍋のふた男の肝をひとつ抜く    野次馬
外は雪汗たっぷりとうどん鍋    まつ子
鍋の底みがいて打った句読点    春 江
鍋底でお焦げになった戦闘機    泰 山
ナワのれんやめて今夜は妻の鍋   博 司
機嫌よく鍋で振りまく笑いの輪    亘
 五 客
鍋の底庶民の暮らし見え隠れ     進
寄せ鍋に私の影を入れておく    美紗緒
飢えた日を思い出させる鍋の底   泰 史
鍋底についた古傷いつ癒える    きく子
寄せ鍋に親子のきずな入れて煮る  穂々美
 人 位
合宿の鍋へ闘志が食い足りぬ    平四朗
 地 位
銭湯が町内会の鍋だった      哲 也
 天 位
家族だとしみじみ思う鍋囲む    二三子
 軸 吟
信頼を謙虚に煮込む片手鍋     竹 水


宿 題「マジですか」上五指定
  加藤   鰹 選
マジですかうざいやばいが広辞苑  居久美
マジですかあんな美人にこの夫   泰 史
マジですかあんな美人が男とは   洋 未
マジですか離婚届と印もって    信 一
マジですか平成の世も二十年    まさえ
マジですかガソリン切れた橋の上  博 司
マジですかバレンタインのスペアキー 進
マジですかこの年金で食べてゆけ  五 貫
マジですか二次会の後ふたりきり   弘
マジですか賞味期限のない夫婦   俊 枝
マジですかノロウィルスを置き土産 由 美
マジですか今日はおごりと聞いたのに野次馬
マジですかわたしを見る目ハート形 しげる
マジですか高校生が平成に      尚
マジですか目が覚めた時ここはどこ 洋 未
マジですかあのイケメンが旦那さん 安 心
マジですかお先にどうぞ千の風   静 枝
マジですか体重計に乗りなおす    薫
マジですか貴女の夫東大出     安 心
マジですかUFO談義する閣議    弘
マジですか僕を好きだと言われても 泰 史
マジですかあんたが禁酒するなんて 廣 司
マジですか祖父の再々婚話     由 美
マジですか夢で夫を取り替えた   梨 絵
マジですか貴方をたべてしまいたい しげる
マジですか鏡の私問い掛ける    俊 枝
マジですかおい失礼な事言うな   晴 康
マジですか百歳でまだ鍬振るう   二三子
マジですか女装の趣味があるなんて 千恵子
マジですか素手で掴んだラブゲーム 梨 絵
マジですかゲームみたいな復縁ね  千恵子
マジですか授かった子が三つ児とは 二三子
マジですか男女産み分け出来ますか のぶ男
マジですか古紙一割の再生紙    居久美
 五 客
マジですか僕の年金マジですか   哲 也
マジですか通勤電車化粧室     猫 子
マジですか父より古い奴に惚れ   平四朗
マジですか離婚するのはしんどいよ 豊 子
マジですかじゃんけんぽんで親を看る
                 まさ子
マジですか貧乏神が年始きた    まさえ
人 位
マジですか妻も私も家出中     猫 子
地 位
マジですか墓地と墓石の福袋    竹 水
 天 位
マジですか友達でいるなんて 嘘  のぶ男
 

宿 題 「自由吟」   互 選
F人の輪を割り箸ほどの杭で止め  政次郎
E生きてます孤独の裏にある自由  豊 子
D好きですと草書で書いて伝わらず 獏 沓
D太陽を味方に登る坂がある    和 枝
C閻魔さま叱らぬ程の内緒ごと   晴 康
C昼間から飲んで健康語り合う   五 貫
CA席を予約今年も死ねません   よし子
C戦いはしませんと言う防衛費   政次郎
B弟の笑顔見たくて半分こ     美佐緒
B気に入らぬ顔を生涯持て余し   廣 司
B誰にでも同じ返事の留守電話   不明人
Aマウス昇天白い巨塔へメスが揺れ 平四朗
A写メールでへそ曲りまで写される 穂々美
A本気から正気に戻り恋終わる   博 司
A漫才は美女と野獣の口喧嘩    びん郎
@大食いのテレビ画面に吠えている 徳 子
@介護終えバイオリズムの底にいる 静 枝
@からくりの謎追い詰める記者のペン敏 子
@ときめきを消されぬように逢いたいな
                 しのぶ
@酒癖がひどい温暖化は進む    太 郎
@暗きより玉砂利の音欲の音    草 園
@祖母母の歌で七草粥きざむ     薫
@黄昏れて畳女房マンネリ化    まつ子






参加者(順不同)谷口さとみ、曽根田しげる
石田竹水、池田茂瑠、川村洋未、森下居久美
望月弘、川路泰山、藪崎千恵子、長澤アキラ
永田のぶ男、提坂まさえ、高瀬輝男、中田尚
加藤鰹、堀場梨絵、中野三根子、金田政次郎
石上俊枝、真理猫子、多田幹江、鈴木まつ子
伊藤泰史、堀井草園、林二三子、堀内しのぶ
西垣博司、滝進、畔柳晴康、岡村廣司、中田
きく子、薗田獏沓、大塚徳子、川島五貫、川
口のぶ子、成島静枝、内山敏子、中矢長仁、
高橋春江、増田信一、鹿野太郎、毛利由美、
芹沢穂々美、滝田玲子、安田豊子、濱山哲也
加茂和枝、酒井可福、戸田美紗緒、井口薫、
山本野次馬、佐野由利子、川口亘、山口兄六
中安びん郎、萩原まさ子、中川司

☆年間賞受賞式の後、なごやかな雰囲気で恒例の新年句会が行われました。長年投句参加して下さっていた堀井草園さんが初めて出席参加、また石上俊枝さんも句会初参加。句会終了後はカラオケボックスで大いに盛り上がりました。楽しかった〜♪



定例句会 | Link |
(2008/03/26(Tue) 08:17:12)

平成十九年十二月八日 
  (やはた・たかね・むなぎ合同句会) 於 有東公民館



宿 題 「ね じ れ」   永田のぶ男 選
クリニック心のねじれさぐり当て  時 枝
雑巾のねじれで分かる几帳面    穂々美
双方の言い分夜中まで続く     由利子
木ネジも頭つぶれて動かない    洋 未
笑点の笑い袋にあるねじれ     梨 絵
倦怠期ねじれたままで年を越す   穂々美
考えのねじれが趣味の味を出す   竹 水
仲人も匙を投げ出す離婚ざた    由利子
学校でねじれいじめを隠し逃げ   一 路
童心を呼ぶ駄菓子屋のねじれ飴   笑 楽
ねじられる枝に耐えてる鉢の松   笑 楽
雑巾を絞り切ってもまだねじれ   信 一
知らぬ間に親子関係ねじれてる    満
ねじれた子母が涙でさとしてる   ぎ ん
歳月の糸でねじれを縫いあわせ   恵美子
正論を吐けば逆ねじ食らわせる   まつ子
衆参のねじれ国会民あきれ     幸 子
親と子のねじれに欲しい処方箋   博 司
豆しぼりねじり鉢巻き祭りの子   志づ江
政局のねじれへ付けたコンセント   弘
大見出しねじれ国会嵐吹く     歳 江
闇の中もつれた恋が解けない    まつ子
時々はねじれてすねて可愛い女   泰 山
父と子のねじれを戻す母の糸    恵美子
与野党のねじれ国会ままならぬ   あ い
修正がきかぬねじれた赤い糸    益 代
三世帯ねじれを戻すもみじの手   時 枝
掛け声で横綱ねじる部屋力士    木 犀
姑と嫁言葉のねじれ嫁我慢     雅 子
兄弟の仲ねじれだす遺産分け    博 司
 五 客
伸びきってねじれたゴムと我が命  亜季浩
年輪のねじれ軍歌が流行歌     進 歩
モンゴルのねじれた綱に気が揉める 才 男
首かしげねじったままで拉致は過ぎ 泰 史
アメリカとねじれたままのアルカイダ亜季浩
 人 位
神様も恋のねじれは知らん顔    竹 水
 地 位
ぐれた子のねじれ根性諭す母    雅 子
 天 位
ねじれても何も変わらぬ日本国    満
 軸 吟
色沙汰も恋のねじれも解けて明け  のぶ男


宿 題 「魅  力」   新井 時枝 選
逆行が眩し過ぎますシースルー    進
誠実が魅力の彼と永遠の愛     澄 江
ちょい悪がウブな私を魅きつける  亜季浩
魅力とは神様からのプレゼント   のぶ男
魅力ある走りを父の貨車見せる   茂 瑠
長生きが女の魅力変化させ     洋 未
魅力ある言葉のウラでだまされる  周 二
遠慮なく笑える人が持つ魅力    竹 水
花生ける後ろ姿の白き足袋     博 司
闘志ある高見盛に湧く拍手      弘
容姿では出せぬ魅力を心がけ    雅 子
いるだけであなたの笑顔華やいで   満
メル友が出来て勉強ほっとかれ   まさし
荒削りだけどキラリと光るもの    鰹
泥んこの遊びに何もかも忘れ    まさし
新店舗魅力タップリ福袋      重 雄
ワンダフル連発窓の富士の山    梨 絵
三ツ星をデートコースに組み入れる 洋 未
住み慣れて都になった此処が好き  智 子
竹割った気性に惚れてプロポーズ  笑 楽
どうしても欲しいダイヤが目に眩み まつ子
日本一星のきれいな村に住み     弘
ダイヤ婚心の旅路尚磨き      幸 子
アナログのリズムで過疎に生きているアキラ
新人が美女で賑わう趣味の会    亜季浩
低音の魅力あなたを離さない    恵美子
サポーター命がけですエスパルス  恵美子
ざわめきの中にイケメン光ってる  歳 江
無口でも背中でわかる男粋      満
なにげないレジの笑顔へ足が向く  智 子
 五 客
僕の妻松坂慶子よりキレイ      鰹
ちょっとだけ見せた弱みがたまらない三根子
焼き芋屋声の魅力に負けました   穂々美
輝いた瞳の中に入りたい      三根子
富士山を高原の宿抱き締める    アキラ
 人 位
惚れあえばおかめひょっとこ様になり泰 山
 地 位
ユーモアをさっと小匙にまぶす人  安 心
 天 位
かぐやから見える地球は別世界   信 一
 軸 吟
欠点も魅力に見えた遠い過去    時 枝


宿 題 「集 ま る」  設楽 亜季浩 選
アメ玉だ大発見だ蟻が群れ     まさし
信望を集め裃脱げません       進
集まれば噂の種が先走る      歳 江
日溜りに今日の話題が落ちている  安 心
婚礼に集まる人の泣き笑い     のぶ男
あと一人小春日の旅待ちぼうけ   智 子
風流が集まってくる句会場     周 二
土捨てた人が集まる大都会     輝 男
解散の声にメダカは群れたがり   才 男
指先に視線集まる魔法の手     時 枝
おごとだと分かってからの三次会  アキラ
甘い汁ヤミに集まる黒い影      満
懐に寄ってくるのはアルミだけ   信 一
助け合う気持ちを入れた募金箱   竹 水
集まれば仲間になっている気分   恭 子
人だかりわれも覗いている一人   梨 絵
群れ居てもひとりは一人唯独り   アキラ
着飾った美人女将へどっと客    まつ子
バーゲンへ集まる主婦の無駄遣い  あ い
びんの中一円玉が出番待つ     幸 子
栄転に集まる子等の胸算用     穂々美
子供部屋集まる仲間気にかかり   博 司
反省の酒に集いて除夜の鐘     進 歩
縫いぐるみ集め内向性続く     茂 瑠
十円を美しくする募金箱       尚
金と欲スッテンテンにする競馬   泰 史
一声で万難排し集う友       由利子
注目が集まる時はこけた時     信 一
切手帳輝いていた月に雁       鰹
一番は終わって呑めるこの集い   一 路
 五 客
里山の集落今日は村まつり     恵美子
義捐金愛の証が集められ      由利子
評判の医院で椅子が空いてない   益 代
集まれば医者の話と飲む話     進 歩
小春日をふとんに集め母に敷く   重 雄
 人 位
団塊の背中で埋まる趣味講座    博 司
地 位
信号もこの集計も赤かった     茂 瑠
 天 位
集団になると蟻でも侮れぬ     泰 山
 選者吟
梅の咲く天満宮へ受験生      亜季浩







出席者四十五名(順不同)
斉藤進歩、杉山一路、伊藤泰史、佐野由利子
石田竹水、村松周二、西垣博司、設楽亜季浩
増田まさし、瀧進、鈴木まつ子、小林笑楽、
勝又恭子、川路泰山、増田信一、市川重雄、
加藤鰹、中田尚、望月弘、海野満、山本智子
遠藤木犀、寺田志づ江、青木あい、新井時枝
山田ぎん、山本雅子、山田慶子、芹沢穂々美
中野三根子、松永澄江、松下幸子、中村はな
八木益代、森田安心、高瀬輝男、鈴木恵美子
池田茂瑠、高嶺歳江、堀場梨絵、永田のぶ男
斉藤才男、川村洋未、谷口智美、長澤アキラ

☆年末恒例となりました「八幡」「むなぎ」「たかね」川柳会合同句会。今回は「やはた」の皆さんが企画・運営をして下さいました。当日は吟社の枠を乗り越えた和やかな句会、アトラクションでは森田安心さんの詩吟、長澤アキラさんの手品で盛り上がりました。句会初参加の海野満さんが第二位、同じく初参加の増田信一さんが第四位と大健闘しました。


定例句会 | Link |
(2008/02/26(Mon) 08:17:12)

 平成十九年十一月十七日(土)
  定例句会  於  松 風 寿 司

 
▽席 題 「お寿司に関する川柳」
 中田  尚・選
太巻きにギュッとつまった母の愛  居久美
なつかしい母の味です五目ずし   三根子
子等集う母のちらしに盛り上がる  恵美子
好きなネタ最後に残す戦中派    恵美子
お寿司屋で海苔の産地を討議され  輝 男
遠くから来て寿司ネタとなるまぐろ 輝 男
中日に献上したいたまご焼き     弘
ちらし寿司母の背中が嬉しそう   居久美
シャリネタと国内産で値は安い   のぶ男
廻る寿司そのうち出そうハンバーグ 五 貫
もう逢えぬワサビ多目の別れ寿司  五 貫
カウンター座っていてもカッパ巻き 三根子
回る寿司自分の位置を確かめる   アキラ
亭主留守妻は上寿司出前する     鰹
職人の腕がシラスをまとめ上げ   輝 男
   人  位
秋祭り母の自慢のちらし寿司    由利子
   地  位
ちらしずし里の味覚も混ぜました  茂 瑠
   天  位
かやく寿司喜怒哀楽がのっている  さとみ



▽宿 題「 中 」表現自由 中野三根子・選
人間の真ん中にいて向かい風     薫
中庸の徳を探して右左       可 福
波風を中国産が立てて舞う     千恵子
中の物何かと振ってみる子供    ぎ ん
売り言葉買って中味をすり替える  春 江
中弛み出口が焦るから狭い     茂 瑠
バラ園の中で女が香りだす     獏 沓
中心を外すと見える風の色     アキラ
自信家の写真はいつもまん中で   春 江
道連れの共に濡れてる傘の中    恵美子
真ん中へ父は座れぬ水入らず    平四朗
幸せの中ほどにある注意書き    五 貫
反旗織る機が味方の中にある    茂 瑠
どうやってやせよう今も思案中   居久美
家中を震撼させた白い蟻      由 美
背中でも光る母の眼騙されぬ    平四朗
風呂敷の中身で席が決められた   洋 未
笑顔でも腹の中迄わからない     亘
威張っても夫は五指の中にいる   二三子
ひたむきに生きて女の水中花    梨 絵
中国が波を立てずに待つ五輪    太 郎
饒舌がまん中にいる日向ぼこ    豊 子
中ぶらりん明日の風待つなまけ者  重 雄
五  客
上げ底の中でざわつく下心     千恵子
棺の中お世辞たっぷり聴く弔辞   廣 司
温暖化地球の中は燃えている    可 福
自己暗示中流層に○をつけ      薫
中立の位置でうっかり出る本音   まつ子
人  位
腹の中もう十分に読めている    アキラ
   地  位
真ん中にいて淋しさを抱いている   弘
   天  位
沈んでも浮かんでもいい中ぐらい  五 貫
   


▽宿 題「ひ、で始まる句」佐野由利子・選
秘密なら黙ってなんかいられない  廣 司
日溜りで聞いた話は捨ててくる   しげる
ひと芝居打つ徳利の尻を上げ    草 園
光れるかああ団塊のシンフォニー  泰 山
皮下脂肪手遅れ気味のフィットネス 静 枝
比内鶏味は旨いが贋もある     びん郎
引き受けた後は沈んだ酒になり   博 司
陽の匂い母に匂いのするふとん   恵美子
人の為世のため僕の反戦歌     可 福
久しぶり隣の窓に人の影      しげる
ひょっとことおかめの様な我夫婦  三根子
左団扇汚職まみれの風臭う     平四朗
ひょっとしてあなたが私の王子様  三根子
ひかえめな女性の笑顔がやわらかい 春 江
引き下げた目標だけどまだ高い   長 仁
暇な日がさっぱり無いぞ救急車   廣 司
暇してる同士が語る世情論     野次馬
引き返す勇気にピンチ救われる    進
昼休み少し寝ておく夜のため    長 仁
日々変る妻の小言に合わせ技    信 一
ひとり旅心にふれた人に逢う    敏 子
日向ぼこ老の背中が舟を漕ぐ    敏 子
乾上がったインド洋から来るエール 静 枝
一汗をかいて奇麗な庭になり    俊 坊
久しぶり女の長い立ち話      輝 男
人付き合い誉められ家に落着かず  千恵子
ひょろひょろと親指だけの豆知識  五 貫
ひとりっ子期待で肩が凝っている   弘
ひもじくて尻尾を振れば負けになる 梨 絵
必勝の激に鉢巻き締め直す     泰 史
ひとつまみ塩のかげんで良くもなる 洋 未
ひどすぎる友の友達アルカイダ   徳 子
干上がった河童の皿に雨蛙     玲 子
五  客
ヒステリー起こしてみたい俺だって 信 一
ひやかしのつもりまんまと買わされる玲 子
ひま人がわざわざ持ってくる火種   鰹
日焼けにも野良とハワイの格差あり さとみ
ひまですが医者の資格は持ってます  尚
人  位
一人旅サンキューだけでワシントン のぶ男
地  位
碑の裏へ百を生きると彫っておく  のぶ男
天  位
秘訣など無いさ美貌は生まれつき  竹 水


▽宿 題 「 色 」 望月  弘・選
棘を知り薔薇色にする暮らし向き  竹 水
嫁の色に染まり平和に暮らしてる  二三子
十二色ほどで描けるわが暮し     薫
色褪せた想い出古着捨てられず   晴 康
肩車しあわせ色に夕やける     政次郎
お隣りの色が残らぬ脳でよし    満 月
本当の自分の色を出せぬまま    和 枝
高原を秋一色の画布にする     梨 絵
空世辞に色よい返事などあるか   平四朗
失った色にじみ出てくる秋の酒   五 貫
いつの間に敵陣にいたカメレオン   鰹
お茶漬けを色気が欠けた顔で食い  政次郎
少し色混ぜると見えてくる世間   豊 子
暗がりで試されている白い紙    獏 沓
居士信士お寺が墓に色を付け    重 雄
児等の夢カラーボールがよく弾み   進 
バラ色の夢を託してジャンボ買う  敏 子
上辺では分からぬ妻の芯の色    野次馬
お絵描きにピカソも負ける色づかい のぶ子
青いバラ咲いてしまえばただのバラ 五 貫
役人の無色無臭が朱に染まる    のぶ男
赤い色四捨の枠から届かない    茂 瑠
顔色にいつもおびえる部下の顔    尚
色恋は堪能したか枯すすき     長 仁
まだ女両の乳房のピンク色     徳 子
色沙汰がないから翔べる水たまり  豊 子
赤札を妻が根よく値切ってる    廣 司
青空にちぎり絵を貼る山もみじ   安 心
マドンナのヌードを墨で塗り潰す  輝 男
金髪で青い目だけど日本人      鰹
無色です貴方に会ってから染まる  穂々美
腹黒の男が赤い嘘をつく      廣 司
色男気取りが鼻であしらわれ    可 福
祈る背をステンドグラス包み込む  哲 也
五  客
信号の赤へ欠伸を移される     平四朗
夫ある身です桃色薄めよう     茂 瑠
次世代へ青い地球を残したい    玲 子
父母の色で終着駅に立つ      アキラ
下手な詩も玉虫色に磨かねば    梨 絵
人  位
まあまあと玉虫色がしゃしゃり出る 幹 江
   地  位
赤銅色海の男の香を放つ      千恵子
   天  位
アメ色になった大根冬の味      尚
   軸  吟
人生へ塗ったゑのぐが乾涸びる    弘


▽宿 題 「 自 由 吟 」 互 選
H母さんが教えてくれた非常口    薫
E酸欠の町の稼ぎで子を育て    茂 瑠
E完璧の中でゆっくり酸化する   草 園
D水溜りほどの世界で僕は活き   可 福
D怒鳴っても子供の城は崩せない  野次馬
D無い知恵を絞って老後組み立てる 竹 水
C他人には喜劇に見える泣き黒子  しげる
C本当の悩み他人に話せない    由利子
C小手で勝ち負ける時にはいつも面 哲 也
Bその愛をそっくり包むのし袋   穂々美
Bふとメール孫には孫の暮しあり  春 江
Bスパイスをたっぷり効かせ妻の勝ち敏 子
Bコンサートひと時夢の中にいる  二三子
B痛み止め恋にも菊か飲んでみる  洋 未
B万国旗争いばかりして困る    千恵子
B太陽が私の命照らし出す     義 子
A風紋を消してふたりの逃避行   恵美子
Aひとり酒昔の夢に会いたくて   豊 子
A偲ぶ間もないマニュアルの通夜の膳五 貫
A全ボツの爪が静かに伸びてくる  のぶ男
A君がいるだけでハッピーバースデー 鰹
@役者だね人の目をひく駅の鳩   幹 江
@錦絵をまとい静かに山老いる   アキラ
@不思議だな二百食べても千ふえる さとみ
@さようならたかねの花にありがとう徳 子
@早口についてゆけない脳となり  廣 司
@遠蛙だから素敵なシンフォニー   進
@家庭内暴露をされたおままごと  由 美
@あちこちでバレる溜息面よごし  安 心
@老春のメニューをさがす宵の街  梨 絵
@かまきりの姿勢有事に備えてる  獏 沓
@中和剤撒きに仲人やって来る   博 司
@ごめんねでもつれた糸がやわらかく 尚
@イヤリング揺れてあなたのそばに居る
                 三根子
@絆創膏ねじれ議会の馬の足    泰 史
@政治家を叩けば金のほこり出る  玲 子
@もみじ坂茜を染めて共白髪    泰 山
@硝子戸に好きとふた文字かく聖夜 美佐緒
@穀物の一本道を裂くバイオ    太 郎




▽参加者(敬称略)堀場梨絵・曽根田しげる
 川島五貫・高瀬輝男・多田幹江・池田茂瑠
 鈴木恵美子・望月弘・中田尚・森下居久美
 林二三子・加藤鰹・長澤アキラ・永田延男
 柳沢平四朗・佐野由利子・谷口さとみ・中
 野三根子・大塚徳子・堀井草園・畔柳晴康
 金田政次郎・望月満月・内山敏子・瀧進・
 岡村廣司・高橋春江・毛利由美・御田俊坊
 中矢長仁・鹿野太郎・鈴木まつ子・井口薫
 川路泰山・成島静枝・薗田獏沓・酒井可福
 増田信一・西垣博司・安田豊子・石田竹水
 川村洋未・濱山哲也・滝田玲子・山田ぎん
 芹沢穂々美・戸田美佐緒・山本野次馬・川
 口のぶ子・伊藤泰史・加茂和枝・真田義子
 中安びん郎・薮崎千恵子・川口亘・市川重
 雄・森田安心
▽アイセル21の予約が取れなかったため堀
 場梨絵さん経営の「松風寿司」で定例句会
 を開催しました。結果、普段より多くの参
加者があり、お座敷は満員状態。選者初挑
戦の中田尚君の選句&披講も堂々としたも
のでしたよ。句会終了後は美味しいお寿司
とビールで乾杯!「今後は時々ここで句会
をやらせて頂きましょう」と意見が一致。



定例句会 | Link |
(2008/01/26(Fri) 08:17:12)

 平成十九年十月二十日(土)
  定例句会  於  アイセル21

▽席 題 「何でも」 高瀬 輝男・選
選り好みしない胃袋忙しい      弘
君となら何でも旨い頑張れる    さとみ
君の耳何でも聞こえ不気味だね   しげる
辛口なら何でも呑めるお手のもの  しげる
何でもない日の花束にある仕掛け  さとみ
何見てもニヤニヤします春ですね  さとみ
屁理屈を一杯抱え朝帰り      アキラ
相槌を打って世間の仲間入り    梨 絵
ともかくも何でも煮ちゃえいただきます
                 さとみ
お節介何でも喋る広い胸      しげる
町内一周回収します何でも屋    由利子
何でもいい続く台詞はまたこれか  さとみ
覗かれて何でも無いととぼけ顔   由利子
あれこれと出来て万年補欠です   さとみ
うるさいなあ何でも彼でも口を出し 由利子
 秀 句
何でもない続きは枕が知っている  さとみ
何とでもなるさ苦境を越えてから  梨 絵
アメリカの要求まるでたかりだな   鰹
是が非でも家のお嫁に来ておくれ  梨 絵
子の憂いなんでもないと言うけれど  鰹
 軸 吟
惜しみなく貢いだあげく拒まれる  輝 男


▽宿 題「 本 」表現自由 長澤アキラ・選
一冊の書籍に飢えを救われて    きく子
夢多い本が闘志を掻き立てる    政次郎
日本は負けて良かった民主主義   びん郎
本心を紅で隠して今日を生き     尚
医学書を開いて病気重くさせ    千恵子
本音など絶対言わぬ二枚舌     由利子
本当の顔は化粧の下に棲む      弘
本当の恋に戸惑う名女優      五 貫
本箱の隅で見つけた虹の彩     野次馬
秋深し積んどく本でうなされる   玲 子
盃を伏せて本音を喋らせる     竹 水
おれの子か鑑定団が本音言う    しげる
落丁のページをさがしに古里へ   美紗緒
快眠のススメを読んで夜が更ける  まさえ
羊水の中で読んでたマンガ本    輝 男
綱一本引き合っている夫婦です   穂々美
濁り酒男の本音聞きのがす     しのぶ
五  客
妥協などしない本音へ鍋が吹く   しのぶ
本音など怖くて言えぬ妻がいる   徳 子
本心を地酒の猪口が躍らせる    野次馬
本当かも知れぬ冗談聞かされる   敏 子
本心をよけながら行く二人旅    まさえ
人  位
本陣の乱れへ鬼の数ふやす     茂 瑠
   地  位
本当のはなしが聞ける耳になり    亘
   天  位
本籍は貴方の腕の中と決め      鰹
   

▽宿 題「そ、で始まる句」中野三根子・選
総裁に成れば総理の椅子予約    獏 沓
損しても得に無縁の子の投資    可 福
その笛に二度とトラの子踊らない  平四朗
その先が気になる次回予告編    二三子
そんなことなのに女は許せない    弘
それはその筋を通すに手間がいり  梨 絵
相談をし合える仲の友が居る     亘
相克の道に理性と感情と      泰 山
そむかれた耳が疑い深くなる    敏 子
その気なら馬鹿を演じて聞いてやる 豊 子
それからをいつも残して夕間暮れ  和 枝
そうかしら含み笑いが気にかかる  美紗緒
そばに居て気にする程の気の配り  のぶ子
そろそろと昭和の名残り忘れかけ  敏 子
そば立てた耳で町内一巡り     博 司
槽糠の妻にハンドル握られる     進
空事と聞いて嵌った落とし穴    千恵子
外堀を埋めてきちんとケンカする  由 美
損得で親を看るやら看ないやら   のぶ男
その中の意見に太い骨がある    梨 絵
五  客
そこそこと言って孫の手独り言   太 郎
背かれて気づく子心親心       進
ソクラテス私も妻で泣いている   哲 也
その線を切ると戻れぬ展開図    さとみ
そつのない演技でお詫び無事に済み  薫
人  位
そっとしてほしい只今脱皮中    豊 子
   地  位
粗略には出来ぬ内助の有難さ    政次郎
天  位
それなりの夢へ個性という一途   平四朗


▽宿 題 「びっくり」 加藤  鰹・選
冗談で言ったでたらめ芯を突く   五 貫
午前様三つ指ついて待っていた   信 一
たかが蜘蛛八十Kが悲鳴上げ    梨 絵
虎屋の羊羹送ってきたぞ意味深だ  穂々美
根も葉もない寝耳に水を掛けられる しげる
妻の声からゴキブリも逃げられぬ  敏 子
イヤリング片方だけの隠し事    竹 水
ハイウエイも急に崩れることがある アキラ
娘の腹変にふくらみうろたえる   重 雄
パソコンの魔術若者荒稼ぎ     輝 男
三兄弟揃って妻が超美人      安 心
蝶よ花よ育てた娘牙を持ち     平四朗
タイマーセット忘れごはんが炊けてない
                 二三子
酔いつぶれ目覚めてみたら留置場  泰 史
取引にまさかと思う核出され    のぶ男
腹心の部下から受けたクーデター  泰 史
わが家の希望の星が鼻ピアス    五 貫
神童と云われた今はフリーター   安 心
影までが太めになった秋の暮    まさえ
体重計久々乗れば五キロ増     由利子
体重計乗ってびっくり二回転    穂々美
玉手箱三下り半が飛び出した    千恵子
我が妻が知らぬ男の手を握る    可 福
一合の酒で仏が鬼になる       弘
ショックです風呂が冷たい裸です  洋 未
レモン一滴生ガキが気絶する    美佐緒
迷い道したばっかりに見たアレレ  哲 也
あんなにも驚いたからおどろいた  三根子
びっくりとすることもない歳になる 俊 枝
五  客
不発弾僕の枕の下にある      美紗緒
参観会カラスが白く塗りたくり   由利子
付け髭で週末だけは化けて来る   しげる
憧れのマドンナが乗るダンプカー  アキラ
時代というビックリ箱の中に住む  哲 也
人  位
何かある飲めぬ夫の千鳥足     千恵子
   地  位
ビックリ箱に遺言状が入れてある  梨 絵
   天  位
サプライズ好きで戸籍がややこしい さとみ


▽宿 題 「 自 由 吟 」 互 選
D目が合ってから動脈が騒ぎ出す   薫
Cうやむやにする気だ視線外せない 五 貫
Cタイミングうまくずらして生き残る義 子
B一ランク下げて仕切りの外で生き 梨 絵
Bさらさらのシルクじゃ君を騙せない野次馬
B正確じゃないから好きな砂時計  哲 也
Bかもねぎが下心あり戸をたたく  洋 未
Bさらさらのシルクじゃ君を騙せない野次馬
B正確じゃないから好きな砂時計  哲 也
Bかもねぎが下心あり戸をたたく  洋 未
Aライバルが苦手にがてを突いてくる由利子
A身に付いた当たり前だが生かせない政次郎
Aコスモスが咲いてあなたのそばに居る
                 三根子
Aチビチビと愚痴を呑み過ぎ二日酔 竹 水
A朝風呂は仏の顔で浮いている   博 司
Aだぶだぶの服で弱みは見せません 美佐緒
@運動会ウサギも亀もストレッチ  静 枝
@老骨のゼンマイ軋むやせ我慢    進
@何だろうやりたい事が山ほどに  和 枝
@気位が高くて腰が曲がらない   千恵子
@楢山も遺言が絡む泥の杖     平氏朗
@忙しいけれど妻ではいてあげる  さとみ
@日本の男に「らしさ」見当たらぬ  弘
@口八丁手はお休みの妻の勝ち   可 福
@札束で叩かれ天狗の鼻折れる   輝 男


 


▽参加者(敬称略)高瀬輝男・曽根田しげる
 望月弘・堀場梨絵・中野三根子・望月満月
 佐野由利子・加藤鰹・谷口さとみ・中田尚
 長澤アキラ・瀧進・金田政次郎・安田豊子
 畔柳晴康・堀井草園・岡村廣司・毛利由美
 成島静枝・鹿野太郎・大塚徳子・高橋春江
 鈴木まつ子・薗田獏沓・内山敏子・川口亘
 川路泰山・御田俊坊・戸田美佐緒・井口薫
 増田信一・西垣博司・川島五貫・石田竹水
 中矢長仁・川村洋未・伊藤泰史・滝田玲子
 加茂和枝・濱山哲也・林二三子・酒井可福
 池田茂瑠・石上俊枝・市川重雄・森田安心
 真田義子・中安びん郎・芹沢穂々美・山本
 野次馬・薮崎千恵子・永田のぶ男・川口の
 ぶ子・提坂まさえ・中田きく子・堀内しの
 ぶ・柳沢平四朗・山口兄六・森下居久美・
 那須野正明・中川司



定例句会 | Link |
(2007/12/26(Tue) 08:57:12)

 平成十九年九月十五日(土)
  定例句会  於  アイセル21


▽席 題 「電 話」 谷口さとみ・選
父さんの帰るコールは当てにせず  由利子
電話する余裕ゆっくり豆を煮る   茂 瑠
電話また掛かる蜘蛛吐く糸のよに  茂 瑠
携帯の路傍返事をしてしまう    平四朗
妻に客あってすし屋へ電話する   茂 瑠
失恋をして電話代半分に      茂 瑠
留守電に口説き文句を入れておく  アキラ
糸電話よろこんだ子がニキビ顔    尚
留守電に話しかけてるひとりもの  三根子
 人 位
半世紀心に秘めた電話口      しげる
 地 位
罪多い電話二次会から掛ける    茂 瑠
 天 位
省エネの話で妻は長電話       鰹
 軸 吟
いちにっさん声を揃えて置く受話器 さとみ


宿 題「 真 」表現自由 長澤アキラ・選
真っ当に生きて生涯平社員      弘
口数が多く真実掴めない      竹 水
大真面目生ゴミに出すグチ集め   まさえ
駄馬なりに真摯な態度胸を打ち   まつ子
真心のない役人が許せない     ぎ ん
真実は一つ意見があり過ぎる    長 仁
真相は含み笑いの底へ見る     平四朗
真実は一つ重たい言葉だな     泰 史
真心のこもった今日の朝ごはん   三根子
不揃いの箸で真実掴めない      進
社保庁の壁に真っ赤な嘘を塗る   徳 子
真実が駅のトイレに書いてある   哲 也
真っ青な地球に重い血が流れ     尚
真っ白な子供の画布に9ある未来  由利子
真理子って誰なのゆうべ叫んでた  居久美
折り合いの陰で真実うずくまる   博 司
まだ六十路あってもいいね青写真  静 枝
五  客
真ん中は一番無事な隠し場所    さとみ
真ん中に母が座ると動き出す     薫
真実を待ちくたびれている微熱   美佐緒
真実をうまく操る泥の船      重 雄
真心をくれるだなんておお恐い   洋 未
人  位
泣き真似の巧い金魚に騙されて    鰹
   地  位
真心が写らないのねレントゲン   千恵子
   天  位
真ん中にあった私の探し物     由 美
   軸  吟
真白くなり切りたくて墨をする   アキラ


宿 題「さ、で始まる句」 池田 茂瑠・選
 支えられ幸せだった目に涙     俊 坊
 皿洗う嫁に感謝の味褒める     晴 康
 さわらせて呉れたハートの棘に泣く 竹 水
 ささやかな今の暮しに幸思う    春 江
 さようなら賞味期限が切れました  美佐緒
 皿割った嫁の口惜しさ良くわかる  廣 司
 さてさてと言うだけで腰まだ上げぬ びん郎
さりげなく云った言葉が身に返る  のぶ子
 再婚と云う出直しに要る妥協    獏 沓
才能が躓いているパチンコ屋     弘
さらさらの髪にそっとタッチする  三根子
さわやかに朝のあいさつできる人  三根子
さし歯でもリンゴがうまい元気です 洋 未
さわやかな風が木犀つれて来る   由利子
さぁチャンス奇策をポイと投げてみる輝 男
酸欠にならぬか妻の長電話     廣 司
侍が減りましたねえ城下町     哲 也
盃に見えすいている下心      由利子
作業着の汗お父さんありがとう    薫
三拍子揃って胸を張る男      安 心
咲き競う命が光る女の譜      泰 山
猿なのにチンパンジーになるたがる 哲 也
佳  作
さりげなく降りるふりして席譲り  二三子
サヨナラのメモひらひらと秋に舞う  鰹
サンマでもつついて明日を語ろうか  尚
再会に恋を射止める矢が欲しい   まつ子
人  位
参考書 男女の恋は教えない     竹 水
   地  位
三角の戯れ絵火傷の手で破る    平四朗
   天  位
三拍子揃っていても芽が出ない   千恵子


宿 題 「がっちり」 柳沢 平四朗・選
ヤブ医者が駐車代まで取りやがる   鰹
意気の合う友で三役固められ     弘
抜け目なく端金まで指図する    まつ子
立ち読みを十字の紐がガードする   栞
横槍へホームベースはガードする  竹 水
妄想が湧く頑丈な門構え       薫
子離れはしても手綱はゆるめない  二三子
子供らが親の財産視て介護     信 一
ハーモニーがっちり感がたまらない 和 枝
信頼に応える為の腕まくり      亘
がっちりと貯めて木魚が木霊する  草 園
呑み代はがっちり確保するお方   敏 子
家系図がしっかり者のピラミッド  太 郎
二度目の結婚 祝儀稼いでいる    可 福
年金へ張り付いてくる所得税    静 枝
只酒は飲んで会費に横を向き     亘
泣きべそががっちり貯めて兄に貸す 玲 子
未納バレ隠し財産暴かれる     野次馬
どう使うがっちり貯めた親の金   静 枝
交渉になると私の出番です     由 美
裏切りと固い握手の繰り返し    哲 也
通帳に入れたら二度と出しません  美佐緒
五  客
泣きたいが家族へ広い背をつくる  竹 水
鬼の手に尻尾掴まれ動けない    茂 瑠
子や妻にスクラム組まれ独りぼち  千恵子
肉はなしでもカロリーは二重丸    尚
母ちゃんが財布握って平和です    尚
   人  位
貧血に見てもらえない体つき    由 美
   地  位
現金と通帳妻の統治内       廣 司
   天  位
鉄筋をたっぷり使う天下り     アキラ
軸  吟
射程距離しかと野心の始発駅    平四朗


宿 題 「 自 由 吟 」 互 選
F素直っていいね風まで味方する  千恵子
E優しさはあなたとルビを振っておく美佐緒
Dいい話花の近くへ行きましょう  哲 也
D大皿に秋をたっぷり盛る月見   敏 子
Cこぼれ種土地の価格は気にしない 春 江
C生臭い奴に飲ませる生姜汁    野次馬
B副作用美人になると書いてある  洋 未
B一言のさざ波余波となるうねり  竹 水
B後悔が言葉の裏を縫い合わす   平四朗
Bこの銭も俺と離婚望むとか    輝 男
B尻尾振るだけの男に策はなし   廣 司
B最後まで優しい人は悪い人    さとみ
A失言が怖くて口が固くなる    安 心
Aケータイも地図も私を望まない   尚
A都会には縁なく訛だけで住み    栞
Aまだあなた振り向かせたい花筏   進
A作られた出来すぎだから続かない 政次郎
A手鏡に私の世界うごき出し    満 月
@魚屋のハンバーグなら気を許す  太 郎
@躊躇する僕がそんなに可笑しいか のぶ男
@家計簿へ値上げの風が吹いて秋  静 枝
@姦しい熟女が揃う指定席     玲 子
@向日葵が孤独を見せる裏の顔    薫
@おらが嫁三歩下がって尻を蹴る  可 福
@艶のある話へみんな耳を立て   しげる
@紫のコサージュ痩せた胸飾る   茂 瑠


▽参加者(敬称略)川村洋未・曽根田しげる
 池田茂瑠・高瀬輝男・川路泰山・中田尚・
 中野三根子・望月弘・佐野由利子・加藤鰹
 谷口さとみ・長澤アキラ・畔柳晴康・滝進
 柳沢平四朗・望月満月・堀井草園・川口亘
 岡村廣司・内山敏子・毛利由美・山田ぎん
 薗田獏沓・高橋春江・中矢長仁・鹿野太郎
 御田俊坊・成島静枝・真田義子・滝田玲子
 大塚徳子・増田信一・西垣博司・林二三子
 井口薫・金田政次郎・酒井可福・濱山哲也
 石田竹水・鈴木まつ子・石上俊枝・孝井栞
 戸田美佐緒・永田のぶ男・藪崎千恵子・中
 田きく子・加茂和枝・伊藤泰史・森田安心
 市川重雄・山本野次馬・中安びん郎・提坂
 まさえ・森下居久美・川口のぶ子

▼はるばる伊豆市から毎月電車に乗り継いで参加して下さる谷口さとみさんが初選者にチャレンジして下さいました。選句も披講も堂々たるもので、とても良かったですよ。
 軸吟もとてもいいですね。「いちにっさん声を揃えて置く受話器」はるか昔、そんな時代があったなあと・・・(笑)


定例句会 | Link |
(2007/11/26(Sun) 08:27:12)

 

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