静岡川柳たかねバックナンバー
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ちゃっきり しぞ〜か弁川柳 らよ〜

せせくっちゃやだよやだよと桃売場      市川 重雄
すっちょない振りで気を引くそらっつかい   瀧   進
欲しいだらしょろしょろしてるととりゃーるよ 谷口さとみ
あの人ごう服をかやっさに着ているよ     鈴木まつ子
凪だからちゃあっと苗を植えちまえ      芹沢穂々美
蚊にさされひっきゃーたってもう遅せえ    中安びん郎
こう暑くちゃ出来やーせんだにボケだによ   新貝里々子
噂すりゃあ影じゃん聞こえたかねえ      新貝里々子
ごせっぽく用済まされる駐車場        岡村 廣司
ちっとぐれえ負けてくれてもええじゃんか   岡村 廣司
おいひゃんのしたくをせにゃあいかんだよ   小林ふく子
おじいさはせどへ行ったきり戻りゃーせん   小林ふく子
やいやめろちんぷりかいてるときじゃない   畔柳 晴康
あたけるなてめえがあとでこんきいぞ     畔柳 晴康
やあしてるだけえが君に通じにゃあ      西垣 博司
こんなにもこええ煮物じゃ歯が立たぬ     西垣 博司

ちゃっきり しぞ〜か弁川柳 | Link |
(2009/09/07(Sun) 14:46:47)

自 由 吟
  虎 竹 抄


「青  汁」      佐野 由利子
青汁を飲ませてみようフリーター     静 岡
機が熟すまでは静かに座ってる
連弾のピアノが狂う倦怠期
裏側も見せて気楽なお付き合い


「ブラック・ブラック」 中矢  長仁
受験生親の期待がのしかかる       松 山
模倣犯子どもはいつも親を見る
許そうかと思いながらもムチを振る
この場合謝りたいが意地もある


「なにを今更」     新貝 里々子
にわか雨恋に恋して濡れている      袋 井
ひと目惚れのおとこに席を譲られる
整体のベットに伏せて策を練る
なにを今更疲れることは止めておく


「  葦  」      石井   昇
午後のお茶無口な花が喋りだす      蓮 田
この川に明日はあるのか葦が揺れ
いのちの洗濯ケイタイOFFにする
いつまでも義理で浮いてるシャボン玉


「自 由 吟」      川口 のぶ子
血圧の上り下がりを見る天気       藤 枝
老け込んだ気を立て直す孫の声
心配をするより先にまず動く
途切れたら繕いをする気の余裕


「雑  詠」      西垣  博司
ワイパーが未練の滴拭き残す       静 岡
今年から二次会養命酒にしよう
又来るね捨てぜりふして孫帰る
帰らない鉄くずを待つスペアキー


「自 由 吟」      内山  敏子
旅に出るやさしい風に逢えそうで     浜 松
皮算用全部ハズれた宝くじ
チマチョゴリ着て旅先の輪にとける
妻と子の攻撃に会う二日酔い


「女  達」      栃尾  奏子
平凡な日々に胡椒をひとつまみ      大 阪
手鏡にスタンバってる魔女悪女
猜疑心少し含んで下がる眉
守りから攻めへ母は女の顔になる


「オライの家族」    鹿野  太郎
泣き笑い見て受け継いだ傘一つ      仙 台
超音波画像に父の詫びる顔
前向きに生きるアイテム太い足
祝辞令 鳥獣戯画になる茶の間


「家  族」      松橋  帆波
父の生き様はいつでも酒臭い       東 京
父が米磨いでくれたと母無邪気
飲まないで帰れば妻が飲んでいる
煙草吸う妻にしたのは私です


「日  常」      藤田  武人
釣れてないらしい並んだチンおかず    大 阪
期限切れを感謝災害用備蓄
非常食と呼んで我が家のメタボ犬
スタミナを付け一日の折り返し


「梅雨に咲く」     提坂 まさえ
ツンと行くブランドの傘足早に      静 岡
苦い水あなたのためと蛍舞う
色という色とりいれて梅雨に咲く
凡人は祀らぬ二十三回忌


「カラオケ」      濱山  哲也
演歌派とポップ派マイク奪い合う     青 森
カラオケに人生滲み出している
なあるほど歌手になれない顔ばかり
デュエットの権利で腰に手を回す


「退 化 中」      毛利  由美
抗加齢おむつの方は難しい        つくば
あららまた一回借りた本を借り
主婦友も同じペースで退化中
受験生二人 呆けてはいられない


「雑  詠」      山本 野次馬
棘のないバラにもあった嫉妬心      函 南
喉もとの棘の丸さにある疑惑
茨道抜けた途端に落とし穴
棘のないペンは明るい明日を描く


「北の○○」      酒井  可福
ディズニーが好きで世継ぎを外される   北九州
大国に馬鹿にされない為の嘘
我が侭は百も承知の駄々を捏ね
ミサイルはダメだと言えば再度撃つ


「雑  詠」      飯塚 すみと
買いすぎたクツを捨て去る現代っ子    静 岡
盲目の若いピアノに引き込まれ
洗車して妻よ気持ちが見えるかね
好きな娘の背中もいいな水彩画


「雑  詠」      馬渕 よし子
迷惑にならない位置で呼吸する      浜 松
安売りの棚に私も鎮座する
次週まで待てぬドラマに悩まされ
約束を守って損をした思い


「遠い隣人」      成島  静枝
借金でドロップアウトだと噂       千 葉
老い過ぎたオトコ似合わぬアウトロー
年金は生活保護の手を拒み
隣組 風の便りへ祈る無事


「雑  詠」      竹内  さき
深読みのコーヒー濃ゆくヒール履く    浜 松
指折って占う雨の裏表
ふっされて女暦を恋う挽歌
じんわりとロマンの海で妥協する


「欠  片」      戸田 美佐緒
残照のザが舞っている花畑        さいたま
こわれもの同士と歩く炎天下
ドーナツの穴で燥いでいるコント
謎解きが非常口から落ちてくる


「自 由 吟」      萩原 まさ子
時の人なぜか良い事のみ言われ      静 岡
約束の時間忘れている海馬
浮かぬ顔時短で早く帰るパパ
根気よく推敲をしてボツになる


「自 由 吟」      石上  俊枝
合わせぬ目こころの奥にいる誠      静 岡
夕映えに童謡残る砂の山
時間ですママの号令あさ明ける
待つ針と待たせる針が気をもませ


「浜  辺」      安田  豊子
過去の絵がきらきら踊る初夏の浜     浜 松
砂浜の思慕ひたひたと溶けていく
寄せ返す浜が呼んでる父母の声
夕焼ける浜へ慕情の果てしない


「お  盆」      小林 ふく子
盆供用仏は人を待っている        袋 井
トゲ抜けて顔だち母に近くなり
逃げ道を先祖供養に教えられ
夕焼けの空は浄土へ続いてる


「視 聴 率」      瀧    進
井戸端の話題トップにスキャンダル    島 田
天の声いつしか変わるアンケート
民の声メディアに舵を握られる
良識がメディアの風に飛ばされる


「しぞ〜か弁川柳」   中安 びん郎
あちーのに野良へ行くたぁずにゃあなあ  静 岡
たまにゃーよ うみゃーもんでも食わしょーれ
老化ずら四つんびゃあしてくさー採る
まーちっと経ちゃぁえー世が来らーれー


「  夏  」      森下 居久美
白球を追う少年の熱い夏         掛 川
背番号ないスタンドの応援団
ワンスリー打てよチャンスだコンバット
メガホンが揺れる勝利の応援歌


「雑  詠」      寺脇  龍狂
ほっそりとジーンズ朝からかっこいい   浜 松
うちの子はピアノに向かぬ二.〇
民営になっても土日休便局
海に賊 空にミサイル 家に妻


「雑  詠」      滝田  玲子
マイカーで病院梯子息が切れ       浜 松
折込みに急かされ無駄も買いに行く
スッピンのママが届ける忘れもの
親鳥が運ぶ餌を待つヒナの口


「鑑  定」      井口   薫
鑑定をする迄石は光ってた        袋 井
両親が鑑定された顔合わせ
自問自答 今日を鑑定する日記
反骨の骨が頼らぬ鑑定書


「  雨  」      篠原   久
雨蛙土下座してまで雨を乞う       四国中央
蝸牛引越し一夜で二〇〇ミリ
梅雨晴れ間 涙の跡の忘れ傘
通り雨みたいでしたね給付金


「わで始まる言葉」   鈴木 恵美子
悪だくみいたずら坊やのこの笑顔     静 岡
若き日の健脚誇る登山靴
忘れ得ぬ友の安否が気にかかり
脇道に再会という夢拾う


「台所の女」      鈴木 千代見
新じゃがのツルッとむけて白い膚     浜 松
刺身の妻いつもあなたの側がいい
テーブルの定位置にいる爪楊枝
予約タイマー主婦の時間を切りきざむ


「夏が来る」      芹沢 穂々美
汗をかくもう終わりかと明日もかく    沼 津
茄子の色変えてみたくて責め続け
サイコロは悲しい時も夢の数
加齢臭わたしシャネルの5番です


「幸せな旅」      真田  義子
幸せな風に乗ってるひとり旅       仙 台
万物は天に向かって伸びていく
何事も楽しみながら生きていく
のんびりと風と一緒に旅をする


「ヒマワリ」      鈴木 まつ子
ヒマワリの笑顔が映える雨あがり     島 田
ヒマワリが昴然と立つ居住権
ヒマワリが眠気もよおす昼下り
ヒマワリが気高く咲いた優良児


「盛  夏」      畔柳  晴康
汗を拭き涼しさ感ず夏の富士       浜 松
シャツまでも脱いでエコするこの暑さ
百日紅夏の暑さに負けず咲く
大漁と鮎のおこぼれ届く夕


「自 由 吟」      川村 美智代
時計見て慌て怒ってほっとして      静 岡
いまなんじ一日何度覗くやら
雨音のメロディを聞く風呂の窓
一番機見送る根っこ何想う


「休み返上←」     恩田 たかし
休みなく新たな道にチャレンジだ     静 岡
朝五時に子に起こされて疲れ増す
休みたい安みたいけど休めない
梅雨時のじめじめ感がのしかかる


「近  々」      川口   亘
手加減をしたい気持ちも有る余裕     藤 枝
誰とでも話あえるか下手上手
喜んですぐ乗せられて目玉食い
あきらめの早い方です直ぐ忘れ


「後期高齢者」     岡村  廣司
高齢者になって命が惜しくなり      焼 津
高齢者にされて天引き拂わされ
高齢者生きているのも楽じゃない
後期から末期になればお成佛


「梅  雨」      薗田  獏沓
中元が濡れて届いた梅雨さ中       川根本町
年寄りを出不精にする梅雨続く
紫陽花は雨の季節を咲き誇り
風雨にも新芽揃えて槙の列


「戦 陣 訓」      金田 政次郎
サムライ日本戦陣訓を糧とする      静 岡
暗黙の掟の中の戦陣訓
迎合す忠から孝への呪縛
脱却は困難だった戦陣訓


「キャッチボール」   大塚  徳子
結婚の相手を決めたキャッチボール    仙 台
父さんが先ずは教えるキャッチボール
棘の無い言葉選んでキャッチボール
時々はナックル投げるど根性


「  汗  」      加茂  和枝
青空が好きで全身弾ませる        岩 沼
おてんとさん沈まぬうちのひと仕事
スケジュール全部こなして午前様
ほどほどの重さで良かったかたつむり


「自 由 吟」      山田  ぎん
タチアオイ静岡の花咲き揃い       静 岡
老いの足低いビワを取って食べ
つばめの子大きな口で餌もらう
長生きも世話にならない気を遣い


「自 由 吟」      藪ア 千恵子
間が抜けた頃に返事の筆不精       焼 津
腰低くして揚げ足を取りにくる
やり返す主義かいつでも上目線
絶滅の危惧マナティーのグロテスク


「富士山静岡空港」   尾崎  好子
お茶に良い霧空港へ反比例        藤 枝
霧のため降りられなくて羽田まで
駐車場只がどえらく高く付き
赤と黒はや知事さんは一手指す


「平凡な不運」     増田  久子
朗らかな友と過した日の疲れ       焼 津
挫折した源氏が二十年を耐え
友達もくじ運のない人ばかり
メタボではないが五ミリの背の縮み


「両手が空いて」    永田 のぶ男
胃の中で乾いた小舟酒を呼ぶ        静 岡
背がほしい踵の高い靴を買う
金屏風 鳳凰一羽戻り待ち
ギザギザな影容姿端麗な方


「ベジタブル」      谷口 さとみ
空豆の真綿私を睨んでる          伊 豆
玉ねぎに助けを借りて立ち直る
プチトマト何もせぬのによく目立つ
勇気だし苺嫌いと言ってみる


「空 の 色」      中野 三根子
七月の空は七夕良くにあう        静 岡
雨のあと虹が広がる青い空
夕空に染まった君のあの瞳
母と居た夕日の中の子守りうた


「どうしよう」     中田   尚
どうしよう点滴薬がオトモダチ      浜 松
どうしよう命の重さ忘れそう
ねてばかり曜日時間がとんでゆく
どうしようおかゆばかりでホネばかり


「選  挙」      増田  信一
政治家は選んだ人と同レベル       焼 津
選挙前選挙後の顔反比例
政治家に頼んだ後の高いツケ
欲と欲つながり合ってワイロ生む


「サヨナラ」      山口  兄六
あの恋を忘れられずに模倣品       足 利
またねなどないピリオドに見送られ
君に傘渡して濡れて帰ります
電源が切れて自由な岐路に佇つ


「雑  詠」      孝井   栞
孫あやす仁王 喜劇の顔をして       富 山
束の間のプラネタリウム成す蛍
ウインクしたくなる銀行のカメラ
モアイ像になる皆既日食の日


「自 由 吟」      真 理 猫 子
ガラパゴスでネイルアートの修行する   岡 崎
朝ごはん絵文字のパンでがまんして
水洗もケラケラ笑う女子トイレ
コピーして履歴書に貼る笑い皺


「にゃお〜ん」     高橋  繭子
猫たちが教えてくれる悪女学       仙 台
丸く寝る忘れんぼうになるために
人間にシッポがなくてフラフラリ
こっそりと爪研いでいる猫パンチ


「不  況」      林  二三子
不況風黄色いサイフ買ってみる      芝 川
特売のチラシにママの目が光る
休暇願い一つ返事で許可が出る
給付金くらいじゃ家計埋まらない


「  恋  」      川村  洋未
結界の恋水揺れてあふれ出す      静 岡
風が来る発火しそうな恋心
ひさびさの恋に戸惑うスニーカー
恋の花咲くと信じて水をやり


「雑  詠」      多田  幹江
目を瞑る夢の続きを見たいから      静 岡
隙間だらけの貌持ち歩く休肝日
口チャックして心療内科混む
輪を抜けて男はネコになりました


「約  束」      石田  竹水
世の塵を拾う軍手を束で買う       静 岡
詐欺よりも劣る約束守らない
聞かされて消化出来ずに居る言葉
人間は錆びないように日日磨く


「人生の味」      小野  修市
ゆっくりと胸に人柄しみてくる      静 岡
人生の味はなかなか解せぬ味
煩悩が消えず煙が横にはう
聞き耳をたてた床屋の椅子きしむ


「雑  詠」      今井 卓まる
エアコンが効いているから休戦日     浜 松
ノルマ終え入道雲とにらめっこ
駆け足の浜辺の果てにオチがない
娘より古い機種持つ世帯主


「軌  跡」      長澤 アキラ
歳月のところどころに欠けグラス     静 岡
諦念の早さを競う富士さくら
おしめ迄清く貧しい転び癖
染みついた灰汁をふやかす日の孤独


「厚いドア」      池田  茂瑠
前向きに生きよう鼻は低いけど      静 岡
続きまだ深くあるのよこの悲恋
浮けません理性のドアが厚すぎて
駄目押しのライバルの釘長く効く


「不安な世」      高瀬  輝男
予算また追加失業者は減らぬ       焼 津
生きている証 噂もたんと喰べ
時により私も少し背伸びする
雑音に負けずに夢を描き足そう


「八月の鉛筆」     望月   弘
八月へ暑中見舞の青いペン        静 岡
絵日記へ色えんぴつを遊ばせる
十二色ペンで真夏の雲を描く
平和へのメッセージするシャープペン


「マジかよ」      加藤   鰹
予定日はいつと訊かれたスリーL     静 岡
失恋に泣いているのによく食うわ
ゴキよりも妻の悲鳴が恐ろしい
時流れジンベイザメになる人魚


「ほ む ら」      柳沢 平四朗
味付けのドラマへ史実そっぽ向く     静 岡
大それた夢へ財布も共犯者
花道と決めた解脱のほむら立ち
真四角な頭へ帽子丸すぎる
虎竹抄 | Link |
(2009/08/09(Sat) 08:56:19)

平成二十一年 六月二十日
定 例 句 会
於 アイセル21


席 題 「つ ゆ」(表現自由)
中野三根子 選
梅雨の日のデートはラララカラフルで 千恵子
一年中梅雨のようです我が夫婦    鰹
梅雨晴れ間誘いのメールどっと来る 穂々美
ソーメンの汁に隠した不発弾    穂々美
空もみず気象予報士あてにする   好 子
ラーメン屋秘伝のつゆで列をなし   弘
あじさいの葉先に露の艶っぽさ   穂々美
母送る寂しさ募る露時雨      由利子
蕎麦は良いつゆが旨けりゃもっといい 洋 未
梅雨の中加齢臭にはファブリーズ  穂々美
手作りの味噌でワカメの汁を飲む  穂々美
湿っぽく離婚の傷を包む梅雨    茂 瑠
だし汁にこだわりすぎて麺が延び  洋 未
長雨で乾燥剤を貼って寝る     洋 未
梅雨だから夫のパンツ隅に干す   穂々美
年金の支給日前は梅雨になる    アキラ
雑草も勢いを増す梅雨晴れ間    二三子
庭いっぱい梅雨の晴れ間の布団干し 二三子
新しい恋をみつけて梅雨明ける   恭 子
あれこれと主婦忙しい梅雨晴れ間  千恵子
朝露が朝の散歩の邪魔になる    二三子
雨だれのバラードを聴くうさぎ小屋  弘
評判のおでんおつゆにある秘伝   輝 男
梅雨晴間風にたなびく白いシャツ  由利子
梅雨空へあじさい軽く息をする    弘
 五 客
紫陽花は梅雨と別れがよく似合い  和 一
麦茶かと思い麺つゆ飲んじゃった   鰹
味噌汁の具を残してる好き嫌い   二三子
梅雨明けを待ってたようにいく旅行 千恵子
騙されたふりだったとはつゆ知らず 恭 子
 人 位
梅雨入りの気配感ずる夫婦仲    和 一
 地 位
三ツ星の夢を見ている蕎麦のつゆ   弘
 天 位
梅雨の日は明るい色の紅を引く   千恵子


宿 題「ふ、で始まる句」川村 洋未 選
風呂敷を広げ過ぎたか嫌われる   二三子
風呂上りビール切らして八つ当たり 可 福
太っ腹だけど気になる妻の腹     進
振り向くと開いたままの傷もある  ふく子
不況など知らぬ顔して家が建つ   明 美
古時計鳴ると魚拓が目を覚ます   政次郎
ふる里の駅にひまわり咲いて待つ  千代見
福耳をほめられている無一文    徳 子
不凍液在庫が増える温暖化     博 司
触れるたび恋のテンポが落ちつかず まつ子
副作用たまに裸になるお酒     長 仁
ふところの具合はいつも雨模様   のぶ子
不思議だねいつも誰かを背負う君  卓まる
ふさぎ込む私に誰も気付かない   静 枝
振り向けば仲間はみんな逃げ支度  獏 沓
普段着で付き合う友がいて平和   和 枝
振り出しへ戻ってばかりいる不運  廣 司
普通ではない事をする普通の子   五 貫
風采の上がらないのが社長です   由利子
風呂敷の良さを見直すエコ社会   千恵子
踏切の向こうで見せるVサイン    薫
フェロモンを撒き散らしてる金魚たち 輝 男
不景気で困りますねとヤミ金屋    鰹
普段着でいいか躊躇う裁判所    静 枝
不覚にもクレヨンしんちゃんに涙  由 美
ふつつかな親です娘頼みます    五 貫
歩が一つ足りず名人借りてくる   のぶ男
 五 客
不揃いのトマトがダンスするサラダ  弘
負の数をいくら足しても負のまんま  尚
ファミレスで実印大きな仕事する  さとみ
懐の寒いときこそ知恵は出る    和 一
副作用試してみたい露天風呂    しげる
 人 位
福耳の拾った話持ち帰る      重 雄
 地 位
踏ん切りがついて出直す靴を買う  千恵子
 天 位
ふっくらのパンにつけいる隙がない  弘


宿 題 「 雨 」  池田 茂瑠 選
雨乞いが過ぎて家まで流される   アキラ
新聞で兜小雨へ勇ましく      静 枝
長靴が元気に跳ねる水溜まり    居久美
雨風に負けず子供に負けている   徳 子
雨音に言い訳だけの先送り      亘
梅雨時の洗濯物は家の中      ぎ ん
忍び逢い雨が二人に味方する    由利子
音もなく過ぎる父の日梅雨の酒   五 貫
火をつけた男が憎い雨の夜     由利子
一滴の雨が踊らす葉の舞台     玲 子
通り雨地下鉄で来て気が付かず   獏 沓
会える日は土砂降りだってかまわない 恭 子
君去りし街はざんざん降りの雨    鰹
恋の花散らしていった通り雨    明 美
足跡を消しておくれよこぬか雨   卓まる
幾つもの切られた首に雨が降る   太 郎
しっとりと蛇の目の傘のいく茶会  千恵子
履歴書に雨宿りするヒマが無い   博 司
 秀 句
ひきこもるのも雨の日の遊び方   由 美
母さんが遊んでくれる雨が好き   居久美
雨の日を過ごす明るい色を着て   千恵子
清い恋ビニール傘にある答     静 枝
雨よ降れ私の海を青くして     さ き


宿 題 「じんわり」 加藤  鰹 選
温もりを伝えるそっと抱きしめる  恭 子
悟された親の言葉が効いてくる   修 市
不器用な夫の愛が感じられ     二三子
ひと回りしてじんわりと効いてくる 千代見
漢方薬世辞のようにと効いてくる  野次馬
じんわりとソナタの森で眠る美女  さ き
じんわりと脳裏の奥にある思い   のぶ子
説教がじんわり効いてしおらしい  玲 子
悪の手が助平心にじんわりと    可 福
父の日の父を泣かせるお膳立て    薫
じんわりと妻がネクタイ締めてくれ 由利子
時を経て丸くじんわり夫婦味    修 市
亡くなった後でわかったありがたみ 信 一
冷えた手も温まりそう君の声    明 美
やわらかいパンチ笑顔のアドバイス 五 貫
お小言が午前0時に効いてくる    尚
長年の漢方薬が効き始め      二三子
朝帰り妻がじんわり攻めてくる   千恵子
帰宅して君の笑顔の意味を知る   卓まる
誉め言葉小言のように聞いている   弘
例えばの話わたしを責めるかに   輝 男
神様が許してくれた過去のこと   三根子
発表会ハンカチ握り締める親    太 郎
つかまったじんわりと効く甘い罠  洋 未
リストラの首段階を追って締め   茂 瑠
面接にしどろもどろの滲む汗    千恵子
不景気を日毎に刻む台所      五 貫
振り向くとスローカーブの下り坂  アキラ
似顔絵をじんわり抱いて生きている 満 月
じわじわとメロンが熟れていく真昼 美佐緒
三十を過ぎてじんわり紫外線    由利子
汗にじむ猫の額の庭いじり     好 子
手軽さにじんわり故郷見直され   満 月
連休のツケ僕の財布を締めつける  明 美
一夜明け勝利の美酒が効いてくる   進
じんわりとガン病棟の談話室     弘
一人寝の夜読み返す走り書き    和 一
 五 客
さりげない一言夢にこだまする   和 一
額に汗娘の彼の品定め       穂々美
披露宴終えて娘の部屋に立つ    さとみ
日記帳なみだの跡がいとおしい   好 子
おふくろの手紙切手が逆様だ    政次郎
 人 位
不勉強ボディーブローで効いてきた 信 一
 地 位
あなたの心ちょっとあぶれば読めるかな さとみ
 天 位
遠赤で妻が夫を焼き上げる     哲 也


宿 題 「自由吟」  互 選
G平均のあたり安心して生きる   恭 子
G梅雨空にごろりと拗ねているリュック 鰹
F批判したばかりに次の責任者   五 貫
F回り道余分なものの無い不思議  アキラ
D同い年聞いて若さを見比べる   静 枝
C耳元の蚊に献血を言い寄られ   博 司
C愚痴弱音静かに聞いてくれる友  居久美
Cまな板のへこみ女が暮れていく  美佐緒
Cほどほどの幸せですがお裾分け  和 枝
B火遊びもよし人間として生きる  政次郎
B夜聞いたうまい話が朝崩れ    洋 未
B愚痴ったら起き上がれない七転び 竹 水
A微笑んで重箱の隅突つかれる   明 美
A約束を包んで命呼吸する     満 月
Aブレーキが無い少子化と高齢化   弘
A流れ星録画を止めて願い事    哲 也
Aおしゃべりがひと時過去を呼び戻す 二三子
A男なら顔じゃないよと励まされ  廣 司
A金とひまあってみんなに拝まれる まつ子
A新学期人間不信になっている   穂々美
@ひさびさに息抜きさせている仮面 千恵子
@今日からは私の夢の中に居る   三根子
@追い風の台詞信じて風邪を引き  さ き
@よく食べて口内炎がせめてくる   尚
@何時までも消えそうにない古い傷 長 仁
@折り紙の上手舟形菓子の盆    好 子
@赤信号小学生に注意され     由利子
@嘘つきな記憶はそっと封印し   和 一
@鬼の面だけが褪せずに残ります  茂 瑠
@深い仲いつごろからと深く聞く  修 市
@改札で自由自在の羽貰う     よし子
@経験が悩み説きほぐ道しるべ   晴 康
@シュレッダーの隅にしがみつく派遣 野次馬


参加者(順不同)長澤アキラ、藪ア千恵子
山下和一、勝又恭子、高瀬輝男、佐藤明美
芹沢穂々美、池田茂瑠、小野修市、望月弘
川村洋未、尾崎好子、瀧進、曽根田しげる
中野三根子、加藤鰹、大塚徳子、岡村廣司
佐野由利子、林二三子、望月満月、中田尚
畔柳晴康、内山敏子、成島静枝、増田信一
中矢長仁、薗田獏沓、西垣博司、鹿野太郎
川島五貫、竹内さき、山田ぎん、市川重雄
毛利由美、川口亘、金田政次郎、滝田玲子
井口薫、小林ふく子、加茂和枝、濱山哲也
酒井可福、石田竹水、鈴木千代見、那須野
正、今井卓まる、山本野次馬、鈴木まつ子
戸田美佐緒、馬渕よし子、永田のぶ男、中
川司、川口のぶ子、谷口さとみ、森田安心
森下居久美
定例句会 | Link |
(2009/08/07(Thu) 15:31:51)

 

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