十数年来の腰痛、脊椎分離症、腰部脊柱管狭窄症です。この頃は注射も効かなくなり、痛み止めの薬でしのいでいる現状です。

去年は近所の人と、他の病院へブロック注射に月二回、半年近く通いましたがダメ。

最近は夏でも冬でも朝四時半に起きて洗濯。六時四十分にタクシーを頼み整形外科へ通院。タクシー往復二千円、治療費は110円、一回の通院でお米5キロ買えますね。

おしゃべりもリハビリのうちと気休めに通院していますが、私自身こんなに早く自転車に乗れなくなるとは思いませんでした。杖が頼りの情けない毎日です。

「でも、出られるうちはまだいいのよ、それが出られなくなったら…」とも言われ、このところ毎月静岡市までたかね句会に出掛けています。たかねの皆さんに会えるのが私の楽しみであり、支えになっています。

とにかくもう一度、杖なしで歩きたいのですが思うようになりません。自転車で買いものに走り回っている夢を見るくらいなんですよ。

先日、知らないおばあさんに「おばあちゃん八十才になるかね」と聞かれ、一瞬返事に詰まりましたが

「八十まで生きたいけどまだ当分先だわ、腰痛で杖をついているの。ごめんなさいね~」と答えました。

ムカムカ!腹が立ちました。私はまだまだおばあちゃんではありませんよーだ。

三十年前くらいまでは、東京上野の国立博物館へよく出かけました。ツタンカーメン展、ミロのビーナス、考古学展などなど。

帰りはアメ横でバナナの叩き売りをからかったり、動物園にパンダを見に行ったのにお昼寝中で会えなかったり。

で、六月にセンマガ東京の会で浅草寺雷門集合の吟行会と知り、ああ行きたいなと思ったのですが、東京駅までは行けてもその後の階段の上り下りなどを考えると気が重くなり諦めました。

でも「静岡まで行けるんだからいいわよ」と言ってくれる人もいて、確かに下を見たらきりがない。今の私に出来ることはやってみたいと意欲だけはまだまだ捨てられません。

今月も元気にたかね句会に出席したいと思っています。

 

診察待ちおしゃべりの花まっ盛り

 リハビリに待合室が姦しい     玲 子

 

 

2013年9月号