静岡川柳たかねバックナンバー
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 た か ね 川 柳 会  過 去 の 年 間 賞 受 賞 作 品

平成十一年 
昭和史に忘れたままの傘がある     真田 義子
選者 飯尾麻佐子、石田一郎、川上富湖、柴崎昭雄、太田紀伊子、熊谷岳朗、奥田一星、平山虎竹堂 

平成十二年 
シアワセって退屈ですねお月さま    多田 幹江
選者 復本一郎、赤松ますみ、近江あきら、いとう岬、川上大輪、西恵美子、高瀬霜石、平山虎竹堂 

平成十三年 
好きだ好きだと男を騙す発泡酒     新貝里々子
選者 児玉ヒサト、中田たつお、遠藤みゆき、柳沢花王子、藤沢岳豊、酒井路也、斉藤由紀子、平山虎竹堂 

平成十四年 
抱きしめてやりたい真夜中のポスト   寺田 柳京
選者 辻 晩穂、真弓明子、鈴木柳太郎、江畑哲男、松岡恵美子、長谷川冬樹、筒井祥文、平山虎竹堂 

平成十五年 
風に逢うまだたてがみのあるうちに   新貝里々子
選者 浪越靖政、猿田寒坊、太田紀伊子、山倉洋子、成田孤舟、川上大輪、竹下勲二朗、森中惠美子


平成十六年 
穴堀りをするには少し陽が高い   川路 泰山
選者 板垣孝志、宮村典子、門脇かずお、長谷川酔月、津田暹、雫石隆子、大木俊秀、大野風柳

平成十七年 
傷一つ時効を過ぎてから痛む    高瀬 輝男
選者 佐藤美文、米島暁子、熊谷岳朗、菅原孝之助、小島蘭幸、浅野滋子、大橋政良、徳永政二

平成十八年 
一冊の本一本の藁になる      池田 茂瑠
選者 佐藤岳俊、国吉司図子、川俣秀夫、久保田元紀、桜井閑山、木本朱夏、大木俊秀、新家完司

平成十九年 
団塊のこれから角のない切符    柳沢平四朗
選者 千島鉄男、渡辺松風、山ア蒼平、宮村典子、浅利猪一郎、板垣孝志、川上大輪、赤松ますみ
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(2009/01/26(Sun) 10:16:37)

平成二十年度 たかね年間賞受賞作品 

   正 賞
母さんが教えてくれた非常口     井口  薫

準 賞
  ストライクゾーンがぶれてくる野心  戸田美佐緒
  玄関の前に消えない水溜り      鹿野 太郎
  ひとり酒この平凡は捨てられぬ    高瀬 輝男
  人を読むお世辞の中の照り返し    柳沢平四朗
  花の雨少しほとぼりさめるまで    鈴木まつ子



いわて紫波川柳社主幹    岩手県   熊谷 岳朗 選
  特 選
 母さんが教えてくれた非常口      井口  薫
  佳 作
 幸運な朝だ卵に黄身二つ        増田 久子
 苦しくて息ができなのでしゃべる    真理 猫子
 恥かいてかいて林檎が熟れてくる    戸田美佐緒
 自画像は強く優しい顔にする      畔柳 晴康
 
▽風土性によるものでしょうが、岩手と違って明るく温かな句が多いと思いました。心温められました。

熊谷 岳朗(くまがい がくろう)
いわて紫波川柳社主幹
全日本川柳協会常任幹事
句集「風はうたう」



川柳宮城野社主幹      宮城県   雫石 隆子 選
  特 選
 母さんが教えてくれた非常口      井口  薫
  佳 作
ストライクゾーンがぶれてくる野心   戸田美佐緒
 出直しの敵に自分の影もいる      柳沢平四朗
 薄墨の心に白い月が出る        石井  昇
 もう一つ確かなものに農作業      大塚 徳子
 
▽「たかね川柳会」の意欲的な作品拝見致しました。静岡の風土性はあまり感じることもなく、関西、関東風でもないのが「たかね川柳」なのかも知れません。特選句は常套的ではありますが「母」と「非常口」に現代性と愛を読みました。

雫石 隆子(しずくいし りゅうこ)
川柳宮城野社主幹、宮城県川柳連盟理事長
句集「樹下のまつり」
「浜夢助の川柳と独語」編者



 「風」主宰           埼玉県    佐藤 美文 選
  特 選
 花の雨少しほとぼりさめるまで     鈴木まつ子
  佳 作
 風袋を引けばふわりと浮く命      石井  昇
 ストライクゾーンがぶれてくる野心   戸田美佐緒
 人を読むお世辞の中の照り返し     柳沢平四朗
 出直しの敵に自分の影もいる      柳沢平四朗
 
▽年間賞であるからある程度の風格(品格ではない)と物語性がほしい。テクニックも裏へ隠れたほうがいいのだが、これは騙されたかもしれない。特選句、きれいごとに流されていない。

佐藤 美文(さとう よしふみ)
「風」主宰。柳都川柳社同人。
「佐藤美文句集」「川柳文学史」
「風 佐藤美文句集」ほか。



白帆川柳社主幹       東京都   成田 孤舟 選
  特 選
 人を読むお世辞の中の照り返し     柳沢平四朗
  佳 作
 各論も総論もないトコロテン      戸田美佐緒
 ひとり酒この平凡は捨てられぬ     高瀬 輝男
 断崖の渕を歩いているカルテ      安田 豊子
 生ビール進行形の恋がある       望月  弘
 
▽全体に理解し易い句で納得出来たが、反面いま一歩突っ込みが足りない気がした。特選句・人を読むは下の句の「照り返し」で句全体が引き締まっていると思う。

成田 孤舟(なりた こしゅう)
川柳白帆吟社主幹
全日本川柳協会理事
句集「風の四季」「氏す姓」



石川県川柳協会会長     石川県   酒井 路也 選
  特 選
 ストライクゾーンがぶれてくる野心   戸田美佐緒
  佳 作
 断崖の渕を歩いているカルテ      安田 豊子
 超後期 霞食っても生きてやる     寺脇 龍狂
 気がつくと空っぽの舟漕いでいた    多田 幹江
 ネジをまくでも私は私で        中田  尚
 
▽六十三句どの句も佳吟で一理ありました。その中でも自分の意思、主観がはっきり出ている句に私は高い点を入れました。感服でした。

酒井 路也(さかい みちや)
石川県川柳協会会長、日川協常任幹事
石川県芸文協理事
句集「家路」「路」「十字路」「路也」「白山」



川柳研究社幹事        埼玉県   渡辺  梢 選
  特 選
 玄関の前に消えない水溜り       鹿野 太郎
  佳 作
 葛根湯やさしく嘘を吐いている     濱山 哲也
 ひとり酒この平凡は捨てられぬ     高瀬 輝男
 花の雨少しほとぼりさめるまで     鈴木まつ子
 各論も総論もないトコロテン      戸田美佐緒
 
▽粒揃いの作品からの選句に悩みました。特選句は玄関先で何が起きるか分からない現代の不安感を「水溜り」の比喩で表現。佳1の可笑しさ、佳2の平凡が平凡でない自負、佳3のドラマ性、佳4は今の政治にぴったり。何れも心に響く作品でした。

渡辺  梢(わたなべ こずえ)
1938年宮城県生まれ
川柳研究社幹事
全日本川柳協会常任幹事



番傘川柳本社        大阪府   森中惠美子 選
  特 選
 太陽が大きく見えた旅立つ日      真田 義子
  佳 作
 ひとり酒この平凡は捨てられぬ     高瀬 輝男
 母さんが教えてくれた非常口      井口  薫
 幸運な朝だ卵に黄身二つ        増田 久子
 生ビール進行形の恋がある       望月  弘
 
▽年間賞候補作品の句群にそれぞれの表現と存在感はある。旅立つ日の太陽の大きくすばらしいロケーションを特選とした。ひとり酒、非常口、幸運な朝、進行形の恋等、ことばに無駄がなく明るい。

森中 惠美子(もりなか えみこ)
番傘川柳本社副幹事長(同人歴五十年)
句集「水たまり」「水たまり今昔」
「仁王の口」



川柳塔社理事        鳥取県    新家 完司 選
  特 選
 玄関の前に消えない水溜り       鹿野 太郎
  佳 作
 調律の日だけピアノの蓋が開く     増田 久子
 週刊誌俺の病気が載っている      金田政次郎
 プチ整形するより字でも習おうか    谷口さとみ
 雨の日は間違い電話さえ来ない     芹沢穂々美
 
▽ベスト10は簡単に選ぶことができたが、そこから絞り込むのに苦労した。特選の句は、誰もが抱えている不快な気分や状況を「玄関先の水溜り」に抽象化したのが手柄。

新家 完司(しんけ かんじ)
川柳塔社理事、川柳展望社会員
新家完司川柳集「平成元年」「平成五年」
「平成十年」「平成十五年」「平成二十年」
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(2009/01/26(Sun) 10:01:18)

 た か ね 川 柳 会  過 去 の 年 間 賞 受 賞 作 品 

   平成十一年 
昭和史に忘れたままの傘がある     真田 義子
 選者 飯尾麻佐子、石田一郎、川上富湖、柴崎昭雄、太田紀伊子、熊谷岳朗、奥田一星、平山虎竹堂 
平成十二年 
シアワセって退屈ですねお月さま    多田 幹江
 選者 復本一郎、赤松ますみ、近江あきら、いとう岬、川上大輪、西恵美子、高瀬霜石、平山虎竹堂 
平成十三年 
好きだ好きだと男を騙す発泡酒     新貝里々子
 選者 児玉ヒサト、中田たつお、遠藤みゆき、柳沢花王子、藤沢岳豊、酒井路也、斉藤由紀子、平山虎竹堂 
平成十四年 
抱きしめてやりたい真夜中のポスト   寺田 柳京
 選者 辻 晩穂、真弓明子、鈴木柳太郎、江畑哲男、松岡恵美子、長谷川冬樹、筒井祥文、平山虎竹堂 
平成十五年 
風に逢うまだたてがみのあるうちに   新貝里々子
 選者 浪越靖政、猿田寒坊、太田紀伊子、山倉洋子、成田孤舟、川上大輪、竹下勲二朗、森中惠美子
平成十六年 
穴堀りをするには少し陽が高い     川路 泰山
 選者 板垣孝志、宮村典子、門脇かずお、長谷川酔月、津田暹、雫石隆子、大木俊秀、大野風柳
平成十七年 
傷一つ時効を過ぎてから痛む      高瀬 輝男
 選者 佐藤美文、米島暁子、熊谷岳朗、菅原孝之助、小島蘭幸、浅野滋子、大橋政良、徳永政二
平成十八年 
一冊の本一本の藁になる        池田 茂瑠
 選者 佐藤岳俊、国吉司図子、川俣秀夫、久保田元紀、桜井閑山、木本朱夏、大木俊秀、新家完司



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(2008/01/26(Fri) 08:47:12)


 平成十九年度 たかね年間賞受賞作品 

   正 賞
団塊のこれから角の無い切符     柳沢平四朗

準 賞
  気が済んだように雨つぶ地に還る   小林ふく子
  しあわせな道だゆっくり歩きたい   鈴木恵美子
  考慮中なのに時計は止まらない    高瀬 輝男
  エンピツで書けばウソだと逃げられる 中田  尚
  素直っていいね風まで味方する    薮ア千恵子



 弘前川柳主幹         青森県   千島 鉄男 選
  特 選
 しあわせな道だゆっくり歩きたい    鈴木恵美子
  佳 作
 生きるとは難儀な事よつぶし餡     川路 泰山
 気が済んだように雨つぶ地に還る    小林ふく子
 素直っていいね風まで味方する     薮ア千恵子
 真四角に生きても背中丸くなる     長澤アキラ
 
▽川柳「たかね」の吐息に触れ、新たな感激を得た気持ちになりました。青森県と静岡県を結ぶ十七音字の宇宙を楽しませて戴きました。

千島 鉄男(ちしま てつお)
青森県弘前川柳社主幹
青森県川柳社副会長



 
川柳すずむし吟社主幹   秋田県   渡辺 松風 選
  特 選
 納得のゆかない傘の半開き       江川ふみ子
  佳 作
 素直っていいね風まで味方する     薮ア千恵子
 帰りたくない人もいる終電車      山本トラ夫
 考慮中なのに時計は止まらない     高瀬 輝男
 方言のシャワーをあびて生き返る    増田 信一
 
▽年鑑賞候補作品だけあって佳句が多く、選をするのに迷った。決められた数しか選べないのが済まない気がする。特選の「傘」は人の心の奥深さが感じられた。

渡辺 松風(わたなべ まつかぜ)
秋田県川柳懇話会会長
川柳すずむし吟社主幹





 川柳蒼の会主宰       神奈川県  山崎 蒼平 選
  特 選
 分け合えぬ貧富いくさの火は消えず   高瀬 輝男
  佳 作
 団塊のこれから角の無い切符      柳沢平四朗
 立っているからと何でも頼まれる    林 二三子
 字余りの人生だっていいじゃない    高橋 春江
 しあわせな道だゆっくり歩きたい    鈴木恵美子
 
▽たかねの全作品は素直で解かりやすく、それでいて人間の本音が吐かれていて良い。特選はその中で巨きく世界をも捉え、秀1から秀4までオリジナルな本音が吐かれていて良かった。

山崎 蒼平(やまざき そうへい)
川柳「蒼の会」主宰
山崎蒼平句集他著書多数
神奈川新聞選者他、柳歴五十八年



せんりゅうくらぶ翔代表   三重県  宮村 典子 選
  特 選
 団塊のこれから角の無い切符      柳沢平四朗
  佳 作
 春夏秋冬豆腐に厄日なんかない     高瀬 輝男
 立っているからと何でも頼まれる    林 二三子
 帰りたくない人もいる終電車      山本トラ夫
 字余りの人生だっていいじゃない    高橋 春江
 
▽特選句は、まさしく実感句です。昭和二十二年、所謂ベビーブーム生まれの私たち仲間は、その日から「競争」という切符を握り締めて走り続けて来ました。進学、就職、結婚という過酷な節目を越えて今年、還暦を迎えた仲間たちに、老いの切符は角のないものであって欲しいと句は私の願いに届きました。

宮村 典子(みやむら のりこ)
せんりゅうくらぶ翔代表
三重県川柳連盟理事長
全日本川柳協会常任幹事、句集「夢」



 川柳きぬうらクラブ会長  愛知県  浅利猪一郎 選
  特 選
 考慮中なのに時計は止まらない     高瀬 輝男
  佳 作
 今時の言葉を知らぬ広辞苑       毛利 由美
 上品に西瓜を食べるむつかしさ     内山 敏子
 ビニールの弱点だけが目立つ傘     加茂 和枝
 ♂と♀ただそれだけでいたい夜     山口 兄六
 
▽句の方向性というものは、指導者の指針によって定まるものだと思う。そういう意味では、たかねの目指す解りやすく基本に忠実な句を選びました。

浅利 猪一郎(あさり いいちろう)
川柳きぬうらクラブ会長
愛知県川柳作家協会委員
川柳作品集「蜃気楼」(非売品)


 
ぐるうぷ葦編集長      奈良県   板垣 孝志 選
  特 選
 ポケットに楽しい言葉入れてます    真田 義子
  佳 作
 重ね着をしよう唇寒いから       井口  薫
 団塊のこれから角の無い切符      柳沢平四朗
 エンピツで書けばウソだと逃げられる  中田  尚
 真四角に生きても背中丸くなる     長澤アキラ
 
▽朝、昼、晩そして食前食後と条件を変えて、何回もチェックを繰り返して最多チェック数で選びました。特選句の明るさが良いですね!

板垣 孝志(いたがき こうじ)
「ぐるうぷ葦」編集長
川柳マガジンクラブ奈良句会代表世話人
句集「はぐれ雲」「雲になる前」(非売品)



 川柳塔わかやま副主幹   和歌山県  川上 大輪 選
  特 選
 一球を待って三振してしまう      大塚 徳子
  佳 作
 エンピツで書けばウソだと逃げられる  中田  尚
 駆け引きを知らぬ金魚はよく太る    山本野次馬
 今だから言えるだなんて罪だねえ    川村 洋未
 思い出を転がして行く春の坂      真田 義子
 
▽きれいな言葉で飾っても、中身のない川柳は虚しい。作品が何を語り、何を訴えているのか分からない川柳もまた心に響いて来ない。たかねにはそんな川柳がないので嬉しい。しっかりとした目標を持って確実に歩んで行く会員の力強いパワーを感じました
 
川上 大輪(かわかみ だいりん)
和歌山県川柳協会副会長、川柳塔理事
川柳塔わかやま副主幹
句集「二重奏」「流れ星の詩」



川柳文学コロキュウム代表   大阪府  赤松ますみ 選
  特 選
 気が済んだように雨つぶ地に還る    小林ふく子
  佳 作
 商談に同じ訛りの人がいる       山口 兄六
 特急で現実逃避して帰る        真理 猫子
 白酒が効いて今夜の夫婦雛       川口のぶ子
 桜咲く方程式は明かせない       望月  弘
 
▽特選に頂戴した作品には、自然を見つめる作者の確かな目を感じました。自分の言葉で書かれた川柳には読者に強く訴える力があります。たくさんの佳句との出合いに感謝!

赤松 ますみ(あかまつ ますみ)
川柳文学コロキュウム代表
句集「白い曼珠沙華」「セレクション柳人1」
「Les Poissons‐双魚宮」


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(2008/01/26(Fri) 08:57:12)


 平成十八年度 たかね年間賞受賞作品 

正 賞
  一冊の本一本の藁になる        池田 茂瑠

準 賞
  切り株の芯父がいて母がいて      望月 鐘雄
  襟立てて気前良すぎたなと思う     長澤アキラ
  一円貨仲間はずれの音がする      山田フサ子
  満ち足りてくると助言が気に入らぬ   岡村 廣司   
    



「川柳人」主宰        岩手県  佐藤 岳俊 選
  特 選
 切り株の芯父がいて母がいて      望月 鐘雄
  佳 作
 人間の背中で爪を研いでます      高橋 繭子
 恋人の肩越しに見る百日紅       戸田美佐緒
 トンネルの中で本音が見えてくる    堀井 草園
 処方箋楽しいうそを少し混ぜ      川村 洋未
 
▽2005年の広島、2006年の岩手で「たかね」の皆さんにお世話いただき感謝している。たかねは高嶺。2005年富士山頂に立った。特選「切り株の芯」は地に足をついた作品。「人間の」「恋人の」「トンネルの」「処方箋」に批評の目があった。

佐藤 岳俊(さとう がくしゅん)
「川柳人」主宰。
詩集『酸性土壌』評論集「縄文の土偶」
「現代川柳の原風景」「現代川柳の荒野」


 
沖縄県川柳協会会長      沖縄県  国吉司図子 選
  特 選
 封筒の奥までのぞくラブレター     寺脇 龍狂
  佳 作
 満ち足りてくると助言が気に入らぬ   岡村 廣司
 正札のゼロに思わず指を折る      川村 洋未
 音のない拍手も混じる多数決      江川ふみ子
 たとえばの話に伏せてある本音     江川ふみ子

▽特選・ラブレターとは縁のない年ですが、ユーモアがあり、誰でもやっている楽しいしぐさですよね。秀1〜4までは、日常生活の中でよくあること。満ち足りてくると少しは有頂天になるし、物の値段を百円から0の数を数えなければわからない値段さえ出てくる。それを買う人がいるから世の中おもしろい。

国吉司図子(くによし しずこ)
沖縄県川柳協会会長
那覇川柳の会名誉会長
日川協沖縄全国大会実行委員長



 下野川柳会会長         栃木県  川俣 秀夫 選
  特 選
 処方箋楽しいうそを少し混ぜ      川村 洋未
  佳 作
 満ち足りてくると助言が気に入らぬ   岡村 廣司
 一円貨仲間はずれの音がする      山田フサ子
 針のない時計さがしに骨董屋      高橋 春江
 捨てて来た未来を拾うロスタイム    柳沢平四朗
 
▽年間賞候補作品のほとんどが十七音字の句で嬉しい限り・   
 特選句・・・高齢化ニッポンにも欲しいものです。

川俣 秀夫(かわまた ひでお)
下野川柳会十四代会長
宇都宮雀郎会副会長
「下野川柳」千六百号記念句集“夢一句



川柳天守閣同人代表     大阪府  久保田元紀 選
  特 選
 一円貨仲間はずれの音がする      山田フサ子
  佳 作
 切り株の芯父がいて母がいて      望月 鐘雄
 一冊の本一本の藁になる        池田 茂瑠
 美人です煮ても食えない金魚です    福田勝太郎
 複雑な話はしない発泡酒        川島 五貫
 
▽静岡地域の川柳の選は今回が初めてであったが、伝統川柳、現代川柳、メディア川柳の入り混じっている地域だと思う。主観の効いた現代川柳が少なかったのが淋しい。

久保田元紀(くぼた もとき)
川柳天守閣同人代表。日川協常任幹事
大阪市生涯学習センター川柳講師
著書「現代川柳十七条」「川柳よ何処へゆく」



 川柳美すゞ吟社主幹    長野県   桜井 閑山 選
  特 選
 一冊の本一本の藁になる        池田 茂瑠
  佳 作
 いつかいつかを貯めている小抽出し   多田 幹江
 大丈夫何とかなるさ青い空       佐野由利子
 輪の中に入る勇気と出る勇気      中田  尚
 襟立てて気前良すぎたなと思う     長澤アキラ
 
▽佳句が揃い、何度か読んでやっと十五句。その中からの五句は迷いに迷いました。結局、私の生き様を詠んでいるような句になりました。悪しからず。

桜井 閑山(さくらい かんざん)
川柳美すゞ吟社主幹
長野県川柳作家連盟副会長
長野県カルチャーセンター講師


 
川柳塔社常任理事    和歌山県   木本 朱夏 選
  特 選
 一冊の本一本の藁になる        池田 茂瑠
  佳 作
 水色を捕まえるまでチューニング    ひとり 静
 月満ちるいいなおんなは子が産める   成島 静枝
 内緒だが二年前まで尾があった     長澤アキラ
 人間の背中で爪を研いでます      高橋 繭子
 
▽年間賞候補作品七十二句。定型を守り、一読明解、ユーモアと穿ちの利いた楽しい作品の数々に選句の苦しさを忘れました。特選句は一読明解ながら、内容に奥深いものがあり私の胸にひびきました。

木本 朱夏(きもと しゅか)
川柳塔社常任理事・毎日文化センター
川柳講師・サンケイ新聞和歌山川柳選者
句集「転生」



 NHKぱらぼら川柳会    神奈川県 大木 俊秀 選
  特 選
 ぬるま湯にニートの湯垢浮いている   堀井 草園
  佳 作
 月満ちるいいなおんなは子が産める   成島 静枝
 襟立てて気前良すぎたなと思う     長澤アキラ
 年収が足りず悪女に出会えない     山口 兄六
 雪解けるまではバレずに済みそうだ   林 二三子
 
▽作る方も選ぶ方も上6、上7、上8の字余りは平ちゃらという向きが多い中で、七十二候補作品中、上5部分の字余りはわずか3句にすぎませんでした。まことに結構です。一句の生殺与奪は下5が握っていると言われますが、折角の好作品が下5でヘナヘナになったものが散見され残念でした。手垢のついていないハッとする句をいただきました。
 
大木 俊秀(おおき しゅんしゅう)
番傘川柳本社。NHKぱらぼら川柳会
「俊秀流川柳入門」(家の光協会)
「はじめての川柳」(NHK学園)



毎日新聞鳥取柳壇選者    鳥取県  新家 完司 選
  特 選
 絶好調ふんわり丸くオムライス     川村 洋未
  佳 作
 飼われたくなくてすぐ死ぬカブトムシ  増田 久子
 襟立てて気前良すぎたなと思う     長澤アキラ
 靴底の減らない人が謝罪して      寺脇 龍狂
 一冊の本一本の藁になる        池田 茂瑠
 
▽「たかね」の皆さまの句を拝見するのは初めてのことですので、どのような句が出てくるのか緊張しましたが、私が目ざしているのと同じ方向に思えて安心しました。

新家 完司(しんけ かんじ)
川柳塔社同人・川柳展望社会員
毎日新聞鳥取柳壇選者
新家完司川柳集(1)〜(4)



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(2007/01/26(Thu) 09:42:41)

元気川柳全国誌上大会」において増田久子さんの句が特選一席(グランプリ)に選ばれました。

▽英会話ためそう古希のパスポート 久 子


☆第十一回全日本川柳誌上大会において、薮ア智恵子さんの句が大会賞(二千名中のベスト十名)に輝きました。

☆だんだんと童話が消えていく宇宙 智恵子


焼津のお三人さん、スゴイご活躍!天晴!
おめでとうございま〜す!

おめでとう♪ | Link |
(2006/05/06(Fri) 00:13:27)


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