寒かったけど、希望溢れる新年を皆さん、お迎えのことと思います。川柳の道は決して平坦ではないけれど、歩き始めた道です。お互いに手を取り合い、励まし合って一歩ずつ前進しましょう。

停滞は奮起への糸口、好調は継続への足音。組織はそんな方々の絆を束ねたものだと思います。ある方が『因果な川柳生活』と言われましたが、体裁悪くても、不恰好でも、形振り構わず没頭しましょう。結び合う絆を大切にして。

ほとんどの川柳会が高齢化の問題を抱えておりますが、幸い『たかね』はその心配はないようです。若さを伴った新鮮な会に、句風に育て邁進しましょう。

少し前の事ですが、ある方が『川柳は老人の暇潰し』のような事を柳誌に載せましたところ、その会の若手グループが猛烈に反対して、やりとりが暫く続いた後、暇潰しと書いたベテランの方が、『作品に語らせろ』との一行で、若者も頷き、矛をおさめた事がありました。

論もいいけれど、この世界は作品であり、立派なことを言っても最終的には作品第一の集いだと思います。それにはやはり同じ方向に歩く束ねた絆が大切になってきます。佳句には、お世辞でなく心から褒め合い。細かった絆を太めましょう。

また、この世界には先生は居りません。先生と呼び、呼ばせる方もおり、先生と呼ばないと句会が終わるまでご機嫌が悪いなどという話も聞きますが、各作者の先生は「ご自分」なのです。句会の席に着けば柳歴、老若、男女などの差はあっても、また尊敬すべき方がおられても、皆平等のお仲間なのです。但し、適当な礼節は守り、作品を褒める事も忘れないようにしましょう。

『人生は常に未熟である』私の好きな言葉です。努力を重ね、健康に気を付け、川柳の絆の羽根を伸ばし思い切り飛び回りましょう。